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「クロちゃんはしばらくは家にいるの?」

「うん、ちょっと住んでたところが事件にあったらしくて。何かあると困るから来てもらった。俺も秘密にしておくつもりはなかったんだけど」

「ふうん」

「ごちそうさま、クロを風呂に案内してくるよ」


 食べ終わっているクロを連れて風呂場へ行く。

栓をして蓋をして風呂自動ボタンを押す。

 しばらくすれば入れるだろう。


「これを手前に回すとここからお湯が出る。逆に奥に回すとシャワー、上のやつからお湯が出るからな」


 まだ水の状態で実演して見せる。


「これで体を洗って、こっちで髪の毛を洗う。聞いてるか?」

「わかんないにゃあ~。 一緒に入るにゃ?」


 酔ったふりして誘ってくるのか?

 俺は実家でなんかするのは勘弁だぞ。 


「狭いから1人で入ってくれ、服は明日までそのままな」

「しょうがにゃいにゃあ」

「タオルはその辺のやつどれでも使っていいから、拭いたやつはその籠に入れて置いて」


 ♪~

 風呂がもう沸くようだ。


「じゃあ、俺はリビングにいるから。もし何かあったらこのボタンを押して喋ればこっちに聞こえるから」

「そんにゃことできるにゃね、わかったにゃ」


 もうなんでも適応できそうだな。

 俺は脱衣所を後にしてリビングへ戻る。


「ホント、あんなカワイイ子どこから連れてきたのよ?」

「だいぶ前に街で酔ってるところを助けたんだよ、そこからちょくちょく会ってた」

「出会い系の詐欺とかじゃないのよね?」

「そんなわけないだろ、金が増えたのはそのあとだから」

「は~、そんなことあるのねぇ」


 彼女が娼婦をやっていた、しかもそこで出来た子とはいえない。

 偶然とはいえこれも縁なのだから。


「金のことだけど、宝くじに当たったんだ。約束してた1割を父さんたちにあげるよ。一度にあげると面倒だからちょっとずつね」

「そんなの守らなくていいんだぞ。自分たちのために使いなさい」

「いいよ、誰か宝くじが当たったら1割渡す、昔からずっと言ってただろ。家のリフォームでもしなよ」

「ならありがたく受け取るよ」


 そんな会話をしていると、クロがリビングに入ってくる。


「出ました。私はどうすればいいでしょう?」

「あ~、俺の部屋に行って、テレビでも見てて」

「わかりました」


 クロは2階へと上がっていく。


「俺も先に風呂入るわ、布団とか出しといてくれない?」

「はいよ」


 部屋に戻って適当に寝る用のTシャツ、短パン、下着を出して風呂へ入る。

 石鹸を使って体を洗うのも久々だな、シャンプーも。

 風呂から上がって飲み物が欲しくなった。

 リビングの誰でも使っていい小銭入れから500円を出して、ついでにビニール袋を持つ。

 サンダルを履いて玄関から出る。

 最寄りの自販機でイチゴ牛乳とコーヒー牛乳、軟水と硬水を1本ずつ買って戻る。

 部屋へ戻ってクロに聞く、


「どっちがいい?」

「なんにゃ? じゃあこっちの茶色いほう」


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