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そういって俺たちはその店? に入ったのだった。
入るといきなり魔法で拡声されているであろう大きな声が聞こえる。
「こんにちは~皆さん。今日はトーナメント1回戦最終日、今日は最後の3戦やっていきますよー」
「赤コーナーのヌワラン、出場は何回目だっけ?まあいっぱい出てる彼。今回の倍率は1.3倍!」
「青コーナーのタミプ、彼は初出場だー。これから上がっていくかもしれないぞー。倍率は1.6倍!」
「賭ける時間は試合開始の合図が出るまでの間だから注意してくれよなー!」
ボッチャの会場は大きな体育館のような場所だった。
入口から前は階段と観客席、俺たちから逆側はVIP席のようで高そうな恰好をしている人間が少数と、テーブルなどがある。
少し低い、ちょうど目に入るあたりに方眼紙のような目の入ったモニターみたいなものがある。
中央は少しくぼんでいてそこに右手側が選手と解説の場所のようで、奥が青い腕章の選手、手前が赤い腕章の選手、
そこから左手側へ先は灰色のラインで区切ってあり、黄色っぽい床の領域とその端と手前と奥の両サイドは黒っぽい領域になっていた。
スポーツをやる場所にしては大仰だし、観客の人々はぎらついた目をしながら選手であろう2人を品定めしているようだった。解説の言葉を聞く限りどうやら賭け試合らしい。
「とりあえず1試合見ながら兄貴のために解説するっす」
少し階段を下って空いている椅子にダンと並んで座った。
「まず赤の選手と青の選手に分かれてるっす。今日のは個人戦なんで1人ずつっすね」
「もうそろそろ始まるっす、まずコイントスで先行後攻をきめるっす」
「そんで先行のチームが白いボールをあの黄色のところに投げ込むっす。もし黒い領域に入ったら相手チームが白いボールを投げるっす」
そう言っている間に試合が始まるようだ。
解説を聞いているとコイントスの結果、赤コーナーの選手が先行らしい。
赤コーナーの選手は灰色の線ギリギリからちょうど中央付近に白いボールを下手投げで放った。
ほぼど真ん中に白いボールが鎮座する。
と前の罫線付きモニターっぽいところに白いボールのある位置あたりに白い碁石のようなものが表示される。
左の端の端にモニターと地面に黒い線が引かれており、線が交わったあたりに黒いローブを着た人が手を当てている
どうやら魔法で接続して表示しているらしい、すごい技術力だ。




