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「0月から9月の10か月で1年になっています、この世界は大体10で区切れるような単位になっていることが多いですね。日付は30日で1か月です」


 一月が少し短いことになっているようだ。


「例年、雪が多い0月ですが2月までには晴れるようになってきますよ」


 まだしばらく雪らしい。

 魔法があっても天気ばかりはどうにもならないようだ。

 

「あとは・・・・・・フマルさんって歳はいくつなんですか? 俺のことを様を付けて呼んでくれているから年下っぽいのはわかりますけど」

「私の歳ですか? 28歳です。ちなみにマレインも同じ歳ですよ」


 若く見えたのはそのせいか。

 逆に歳を食っているように見られるのは当然か。

 俺の世界基準と1年につき約70日は差がある。

 65×28日分若いので1500日以上くらい、おおむね20歳ちょっとということか?

 寿命が同じとするならそんなものか。


「こちらからも聞きたいです。アキラ様はここにくる前はどんな仕事をしていたのですか? 武器を使ったことがない、というのなら冒険者とかではないでしょう?」

「ここにくるときは無職でしたよ、前は探偵の助手というのをやっていましたが」

「あ、あまり話題にしないほうがよかったですか?」

「事実なので偽るつもりもないですし平気ですよ」


 この世界にくる前に無職だったのは事実だ。

 だからなおのこと呼ばれた理由がわからなかった。


「フマルさんはさっき歯磨きしてましたよね?」


 そろそろ異世界へ来ても、歯磨きも髭剃りもしておきたいのだが。


「一応人と話す機会の多い仕事なので、誰も来なさそうでも最低限のことはしますよ」

「俺も雑貨が欲しいんですけど、次はいつ頃晴れますかね?」

「うーん、普段なら教会の人が天気を伝えに来てくれるんですけど、来ないんですよね。ちなみにどんなものが欲しい感じですか? もし予備があれば出せますけども」


 さしあたってコップ、歯ブラシ、髭剃り用のカミソリあたりだろうか。

 店に見に行ったら思い付きそうだが。

 今は洗面台のポンプから直に手で水を受けて口をすすいでいるが、流石に冷たいのでコップが欲しい。

 それをフマルに伝えると、

 

「全部予備は無いと思います。特に髭剃りは専門的なものですかね? 髪の毛と一緒に整えてもらうのが普通なのでちょっと高いかもしれないです」


 現代では毎日髭剃りをしていたがこちらでは普通ではないらしい。


「まだ会って数日ですがアキラ様は髭が伸びるのが早そうですよね。ラベン様は2週間くらいでそのくらいしか伸びないと思います」


 毛の伸び方は人それぞれだとは思うがラベンはかなり遅いのではないだろうか。

 とそんな話題をしていたらドアが開いてラベンが入ってくる。


「はい、2人ともこんにちは」

「ラベン様、遅くないですか?」

「別にいいでしょう、私がここの一番偉い人、出番なんてそうないでしょう? どうせ誰もこないでしょうし」


 そう言ってラベンは奥から2階へ上がってゆく。

 そして2階の扉がへとラベンが入り、閉まる。


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