表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/59

14

 2人でたらいなどを端に寄せて片付けてから、各々の寮の部屋へ戻る。

 俺は、布袋に入ったお金を、小銅貨と中銅貨を数枚取り出してポケットへ入れる。

 流石に全部持ち歩くのは危ない気がする。重たいし。

 機会があれば、少額だけ持ち歩く用の布袋を買ったほうがよさそうだ。 

 服は・・・・・・寝巻同然の恰好だがまだ仕方ないのでこのまま行くことにする。

 部屋の鍵を掛けて寮の入口へ向かう。

 まだマレインは準備中のようで、俺は待つ。


「お待たせいたしました。では行きましょう。」


 マレインの恰好は、先ほどからの寝巻のようなものから少し変わった恰好だった。

 長袖ブラウスにロングスカートにケープ、昨日見たフマルのものと違うのはケープが長いことだろう。

 これがこの世界の普段着なのかもしれない。

 マレインと2人並んで歩き朝食を摂りに食酒所へ向かう。

 仕事熱心で物静かな女性だ。特に会話もなく食酒所へ着いた。


木のスイングドアを開けて食酒所へマレインと2人で中に入る。


「勝手に座っていいんですか?」

「はい。テーブル席に座りましょう」


 ほどなくウエイターがやってくる。


「ご注文は?」

「アキラ様は食べられないもの、苦手なものなどありますか? 軽めの朝食セットを頼もうと思っているのですが?」

「特に好き嫌いはないですね。強いていうなら肉が好きかな。マレインさんにお任せします」

「では朝食セットのウインナーを2つお願いします」

「わかりました」


 ウエイターが注文を取って去っていく。

 話題がない。とりあえず適当な話を振ってみよう。


「これから俺は何をすればいいかとか聞いていますかね? たぶん俺は無能力の勇者候補なんだけど」

「はい。能力がなさそう、というのは昨日アキラ様と別れた後、にラベンさんとフマルに聞きました」

「そうですか」

「今日の朝に聞きましたが、アキラ様のことをあまり公にしてもいいことがなさそうなので、勇者候補様が来た、などの発表等はしないことになったみたいです」


 現状、特に俺は必要とされていないらしい。

 民衆をむやみに盛り上げたり盛り下げたりはしない、ということなんだろう。


「今日は一応、武器を持ってもらおうかという話になっています。なんでも、武器を持って能力が発揮される可能性もゼロではないとのことで」


「ちなみにアキラ様は剣や槍、斧などを扱った経験はあるのですか?」

「まるで無い。というか俺のいた世界で持ったことのある人間は多くないと思う」

「・・・これは望み薄、かもしれないですね」

「ですね」

 

 と話しをしていると食事が運ばれてきた。

 木の器に金属のフォークとスプーン、昨日と同じだ。

 ウインナー2本に目玉焼きに豆のスープにパン、それに350mlくらいのガラス瓶のボトルに入った水。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ