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「お待たせしました、今暖炉を付けます。あと着替えも頂いてきました。付けている間にお着換えください」


 戻ってきたマレインが薪を暖炉にくべて枯れ葉に火打石で火をつけている。

 火打石を使っているのは初めて見た。 

 俺はちゃちゃっと服を脱いでもらった長袖長ズボンに着替える。

 下着の替えがなかったが、女性に聞くよりも後でラベンに聞いたほうがいいだろう。

 チュニックシャツと作業用ズボンのようなものだった。

 シャツはともかくズボンはとても暖かい。


「火が付きましたのでもうすぐ暖かくなると思いますよ。ベッドのシーツと布団も持ってきます」

 

 またマレインが出ていく。

 俺は脱いだ服をたたんで机に置く。

 マレインが戻ってきてベッドメイクをしてくれている。

 

「部屋の支度はできました。あとは設備ですが、洗面台とトイレはそこのドアの中で、入浴施設は少し歩いた場所に銭湯があります。薪はこの寮の横にあるので自由に持ってきてください」

「何から何まで助かりました」

「いいえ、顔がお疲れのようなので、早くお休みになられたいかと思いまして。話はフマルから聞いておきますよ。誰も来ないとは思いますが、鍵は掛けておいてくださいね」

「ありがとうございます。眠いので早いかもしれませんが休みたいと思います」


 そういったところでどっと疲れが押し寄せてくる。


「それではおやすみなさい。また明日からよろしくお願いします。アキラ様」

 

 部屋から出ていくマレインを見送り、部屋の鍵を掛けてトイレに入る。

 入ってびっくりしたのは便器は陶器だし、水洗ではあったのだが、便座と蓋が木製なのと、直接下に下水のようなものが見えていることだ。

 流石にとても臭いのだが、用を足して流して蓋を閉めたらほぼにおいがしなくなった。おそらく蓋に秘密があるようだ。

 そんなこんなでベッドに入って、今日の出来事を振り返ろうとしていたら急激に睡魔に襲われ意識を失った。



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