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ウクライナ 核カウントダウン

作者: ふりがな

ご無沙汰してます、ふりがなです。

本日書いておこうかなと思うテーマは、ウクライナを巡る『核戦争リスク』です。


先日、私ことふりがなが、偶々CNNのウクライナ戦争のエスカレーションの記事を見まして、思ったよりも事態は深刻で、恐らくはウクライナへの核カウントダウンが始まってるのではないかという事でですね、当記事の執筆と相成りました。


私が読んだ記事の紹介からしてしまいます。


CNN『ウクライナの米製長距離兵器によるロシア攻撃、「エスカレーション」に該当しない理由 2024.11.29 Fri posted at 19:03 JST』


ウクライナに核兵器が使用されるカウントダウンが始まったかもしれないという話の前に、とりあえずですね、前提を整えないとならないという事で、何故、最近核戦争リスクが話題になりつつあるのかという話をしようと思います。


・『相互確証破壊』の常識

勝手に飛んでいく核ミサイル


私の世代辺りでは、核による『相互確証破壊』という大国同士の戦争抑止が知られておりまして、核保有国同士で戦争をすれば核戦争で全人類が滅んでしまうので、必然的に第三国内で代理戦争をする冷戦になりましたよと教えられました。

これは、今日の学校の授業でもやっているハズです。


では、この『相互確証破壊』、どういった物なのかというと、普通の人は『誰々の意志』で核兵器が使用される、といった物を想像しがちです。

ですが、相互確証破壊の内実には人の意思は大きく介在しません。

核ミサイルが敵国から飛んで来たら、核報復用の反撃能力を残すために、まずは、まだ無事な核ミサイルを上空に逃さないとならない。

つまり、報復のために相手ミサイルが着弾する前に、核ミサイルを敵国に発射するという事です。

もしくは、主要都市に核兵器っぽい物が飛んで来たら、着弾前の国家の人口にまだ戦略的意義が残っている内に、核ミサイルを発射して、相手国家の人口を核ミサイルで減らしてしまう。

でないと、もしかしたら自国は核ミサイルで滅んでしまって、報復する正統な権利を失い、報復する機会を失うから。

これは正に、敵から攻撃が来たので、人の意思で報復するのだ、ではなく、何だが敵から攻撃が来たのでウチの核ミサイルが飛んでっちゃた、だってそういう仕組みだから、と表現するのが正しいでしょう。

『相互確証破壊』は、勝手に核ミサイルが動くシステムなのです。

結果、何だが人類が滅んじゃった、になる訳ですが。


例えば複数のICBMを核保有国の主要都市、もしくは主要軍事基地に打てば、ICBMの弾頭が、通常弾頭か核弾頭かはわかりませんが、攻撃された国による核ミサイルでの報復が自動的に確定し、ICBMの中身が仮に通常弾頭であっても人類が滅びますよと。

その延長で、仮にICBMではなく、中距離ミサイルだと核ミサイルの報復はないのかと問われれば、打たれた中距離ミサイルに核弾頭が搭載可能なら、中身なんてわかりようがないので、相互確証破壊によって、自動的に核戦争が確定し、人類が滅びます。

さらにその延長の考えで、核攻撃の恐れのない通常兵器による、主要都市や主要軍事基地への飽和攻撃でも、核による報復が自動的に行われ、核戦争になりかねない。

過去、核を保有する大国同士の争いには、常に『相互確証破壊』という核リスクがついて来たのです。


故にですね、ウクライナ戦争では、というか、今の世代の政治家の前までの戦争では、核保有国への中距離ミサイルの使用は、あり得なかった訳です。

第二次大戦を経験した世代では、このような核リスクは取らなかったでしょう。

ですから、バイデン政権の唐突な中距離ミサイルをロシア上空に飛ばして爆撃する決定に際して、欧米メディアは、今、核リスクの報道に追われているのです。

何故、今、核リスクの話がしばしば出てくるのかと思った方への説明は上記のようになります。

第三国を経由しているとはいえ、核保有国による、核保有国へのミサイル攻撃は、我々の世代の常識ではあり得なかった事だからです。


当初、私はロシアへの中距離ミサイルの使用許可は、西側の武器供給がまるで追いついていない故の、核リスクをも享受した、苦肉の策辺りかなと予想していました。

有識者の面々も、ロシア国内への中距離ミサイルの使用に際して、西側の軍事当局が核リスクをどう見ているのかに注目していたハズです。

私も、その続報を待ちました。


・明らかに狂い始めているCNNの報道


さて、本記事の執筆のきっかけになったCNNの報道の記事タイトルですが、穏便なタイトルに対して内容はのっけっから不穏です。

我々が確かめたいのは、ロシア国内へのミサイル使用が、核戦争に続く戦争のエスカレーションにあたらない理由です。

しかし、CNNのニュースの冒頭部分はロシア国内に攻撃しない事が、如何に間違っていたかでした。

さらに内容を確かめてみれば、レッドラインは、実際に我々がロシア国内にミサイルを打ち込んで確かめている。

それこそが、戦争のエスカレーションしてない、積み重ねてきた確たる証拠である事を忘れてはならないという物です。

私が見た物は、戦争がエスカレーションしていく理由をそのまま書いているのに、エスカレーションに当たらない根拠は戦争をエスカレーションしているからだという、質の悪い循環論法に近い物でした。

このCNNの記事で、漸く私は核リスクに危機感を持ちます。


引退したとはいえ西側の軍当局者が言ってるのがこれなら、そりゃ核も使われるだろうなぁ…。


私が持たされる事になった危機感は、戦争は今、正にエスカレーションを続けていて、近く核兵器が使用される可能性があるという危機感です。


・核兵器が使用されるなら、それはどこか


ここからは、仮定に仮定を重ねます。

もし、ウクライナが、ロシアの西側の狭い地域に固まる主要都市にミサイルを打ち込むようになったならば、ロシアは、自国の『相互確証破壊』の仕組みを守るために、観測気球的にウクライナに核兵器を使用するでしょう。

まぁ、全世界に対して報復する可能性も当然あるでしょうが、その場合は人類が滅亡するので、仮定の外側で良いでしょう。

これは私の勝手な個人的な願望ですが、西側とロシアの軍当局同士で話し合い、まず、全世界的な核戦争に踏み込む前に、核の非保有国であるウクライナに核で報復してみる、という確約の流れがあっても可笑しくはないと思うのです。

如何にNATOで火遊びを続けてウクライナ戦争を起こしてしまい、責任も取れないので、何だかよくわからない戦争を継続している無能な現世代の政治家でも、全世界を巻き込む核戦争リスクを避けるために、最低限そこら辺の調整くらいするのではないでしょうか?

もしくは周りが必死になって核戦争リスクを軽減するかです。

とは言っても、相互確証破壊のシステムに中距離ミサイルを打ち込まれているロシアの軍当局からすれば、それはどの口で言っているのかという問題も生まれますが。


・先日ウクライナに打ち込まれたロシアの中距離弾道ミサイルの目的は何だったのか


2024年11月21日にウクライナに発射された、当初西側ではICBMとも発表されたロシアの中距離弾道ミサイルは、西側諸国の報道では、ただの脅しであるという見方が世論では主流です。

しかし、観測気球的にウクライナに核ミサイルが打ち込まれる可能性があると見ると、その目的は変わってきます。

ウクライナへの核使用があるなら、核弾頭搭載ミサイルに対する、ウクライナの防空能力の確認に見えるようになるからです。

一度立ち止まって考えてみれば、それは多くの人がわかっていたでしょう。

仮にロシアの中距離弾道ミサイルがただの脅しでなければ、ウクライナへの核ミサイルのカウントダウンが始まったという事以外には、目的はないのですから。


・もし、ウクライナに核兵器が使用されるとして、日本人の90%がウクライナの何処に核兵器が使用されるかを予想出来るだろう


では、ウクライナに核兵器が使用されると仮定しましょう。

ウクライナのどこに核兵器は使用されるのでしょうか?

実は、日本人の大半が核兵器の使用先を予想出来ます。

日本に核兵器が使用された広島、長崎という土地には、とある共通点があり、私たちはそれを学んでいるからです。

私の予想する二つのウクライナに核兵器が使用されるシナリオでは、共通して核兵器の使われる都市があります。


一つ目のシナリオ。

ロシアによる核兵器の使用で他国の介入が確定する。

国境線もここで確定してしまうため、『相互確証破壊』を建前に、ウクライナの人口を徹底的に破壊するケース。


首都破壊を含めて、核兵器が幾つかの重要な中核都市に向けて使用されるでしょう。


二つ目のシナリオ。

ロシアによる核兵器を利用したさらなる侵攻。

私はロシアは国境線を現状で確定させたくないと予想していますので、さらなる侵攻に関連する南部へ複数の核兵器が使用されると予想します。

ロシア軍は被爆前提で侵攻する事になりますが、ウクライナ軍の抵抗は少ないでしょう。


この場合、終戦後を睨み首都は無事、しかし、西側陣営を混乱させるために、南部侵攻先の都市の他、内陸部への他中核都市へと核兵器が使用される。


この二つのシナリオで、共通して核兵器を使用されるであろう都市があり、日本人にはここで核兵器が使われるであろう都市が予想出来ます。


かつて、日本の広島、長崎への核兵器の使用は国際法もあるために、退避勧告が行われました。

しかし、仮にウクライナに核兵器が使用される場合の大義名分は『相互確証破壊』です。

そんなもん与えるなという話ですが、既にその手の核リスクを享受して中距離ミサイルをロシアに打ち込んでるので、もうしょうがない。

ウクライナの兵器に反応して、勝手にロシア側の核ミサイルが報復として飛んでしまった、という物になるため、退避勧告はないと予想します。

仮に退避勧告があれば、何故、ロシア側が打ち込む予定だとわかっていたのかという話になり、大義名分が崩れるからです。

人類の総人口と、ウクライナの主要都市の人口どちらを選ぶかという大義名分があり、かつ、核保有国の主要都市へのミサイル攻撃をする狂った国への報復という話なので、核を使えどもロシアの国際的な孤立は限定的になるでしょう。

仮に相互確証破壊のロシア側のシステムが反応してしまったウクライナの攻撃が、ロシアによる捏造だとしても。


・西側の狙いはロシアの核ミサイル迎撃かもしれない


仮にウクライナにロシアの核ミサイルが使用されるとして、西側はその核ミサイルの迎撃に成功するとします。

すると、核兵器を使用した事実だけが残り、ロシアの面目を丸潰れに出来ます。

核ミサイルによる攻撃を阻止出来れば、軍事的にも求心力を失い、プーチンが失脚するかもしれません。

核ミサイルの迎撃に成功すれば、割とウクライナ戦争の決定的な逆転のターニングポイントと成り得るのではないでしょうか?

仮に核ミサイルの迎撃に失敗してウクライナの都市が幾つか消滅したとしても、西側としては結局ウクライナは元はソ連陣営ですし、ロシアの国際的な孤立を狙えます。

西側としては、どちらに転んでも得しかない狙いとなる訳です。

逆に言えば、ロシアとしては現状の核兵器使用の最大のリスクは、西側による核ミサイルの迎撃となります。

万が一の話として、西側の狙いがロシアの核ミサイルの使用と、その迎撃なら、その作戦は今世紀最大の狂ったギャンブルと言えるでしょう。


・終わりに


被爆国の日本に住む私からすれば、今の西側の如何にもな不穏な空気、どの道ウクライナにしか核兵器は使用されないかのような強気な空気は、むしろ全面核戦争リスクに直結する物であるように思えます。

とはいえ、西側の中距離ミサイルの標的はまだ、国境付近の軍事施設に限定されています。

ウクライナ戦争はエスカレーションを続け、西側には最早他に手法がないので、大義名分を与えて、核戦争のレッドラインギリギリ内側を攻めているのが現状です。

少なとも、さも何もないかのような、核リスクの報道くらいは、まともにして欲しい物です。

核戦争リスクを、どの部署が、どう回避しているかという報道くらいは欲しいと思います。

NATO陣営の軍事部門の進める馬鹿らしい戦争のエスカレーションに対して、必死に核戦争リスクをコントロールしている軍事部門と何も関係のない悲惨な部署があるハズです。

その手の報道がなければ、私たちは従来通りの常識に従って、ウクライナへの核ミサイルがカウントダウンに入っていると判断するしか無いのですから。


今回の記事は、私ことふりがなが、何故、ウクライナへの核使用が、カウントダウンに入っていると感じたのかをお送りしました。



執筆して以降、内容から公開を見送っていたのですが、20年後辺りに、あんなん核リスクあったに決まってんでしょ誰も責任を取らず常軌を逸していたしNATO糞だわって暴露本が出て、あーあってなるであろう事を確信したので公開しました。

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