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72話 各地の魔族達の反応。

優梨とアリスが起きた頃、魔族レア大佐にメグ少佐は日課の肩のマッサージをしていた。


「はぁぁ、いいわ…凝ってた肩がほぐれる…やっぱりマッサージはメグたんが一番上手ね。」


「そりゃいつもやらされてたら上手くもなりますよ?」


「ありがとうね。メグたん。次は私が交代してメグたんの肩を揉んであげるから。」


「私は結構ですよ…」


「肩が凝ってないの?」


「お姉様は凝るかもしれませんが、私はそんな簡単には凝りませんよ。」


「ああ、胸が小さいものね。」


「わるかったですね?お姉様みたく胸が大きくなくて?」


「いたっい、いたっい!強く揉みすぎよ!メグたん!」


「当たり前です!」


「もう〜冗談なのに。」


「全く…すぐに調子に乗るんですから。」


「はいはい。反省してますよ。報告に行ってくれたメイドちゃん達はそろそろ着いた頃かしら?」


「あの子達の足の速さなら、きっと着いてる頃でしょう。」


二人の予想通り、各地にある魔族の城にロリメイド達がすでに到着していて、それぞれの主にザクロ大佐が倒されたことを報告したのだった。


〜とある都市を支配する上級魔族の少将〜


【なるほど、ザクロ大佐が倒されたか、だが所詮、奴は我々、魔族の中でも最弱の下級魔族だ、そんなに気にすることではない。】


〜とある村を支配する下級魔族の大佐〜


【ついこないだリンとロンとかいう人間の小娘達にアルダ大佐が倒されたばかりだぞ…?距離もそこまで離れていない…ここに来るのも時間の問題か…】


〜とある町の近くに城を構える下級魔族の中佐〜


【私の実験の材料になってくれそうな素晴らしい人材じゃないですか!早くお会いしたいものです!】


〜とある山奥に暮らす上級魔族の大佐〜


『ふわぁぁ…ボクにとっては誰が倒されようが問題ないよ…?眠いや…また寝よう…』


〜とある町を支配する上級魔族の少将〜


『ソノサキユリか…きっとその子…私と同じ…あの…』


〜とある小さな村で人間と共存する下級魔族の少佐〜


『もうこれ以上、争いなんてしたくない…私は人間、魔族、みんなで幸せに暮らせたらそれで…』


〜身を潜めてある恐ろしい計画を企む下級魔族の大佐〜


【我の計画の邪魔さえしなければ、どうでもよい…】


「いよいよですね…」


【ああ…我がこの町を手に入れる時は近い…】


〜そして魔王の右腕の上級魔族の中将〜


『まさか天使の力を扱える少女が現れるとは…この事はまだ魔王様に教えるべきではありませんね…

 心を乱される可能性がある、時期を待たなければ…"あの方"が先代と同じように魔族の力をコントロールする日まで…』


場面が戻って、レア大佐はというと…


「あの子達が帰ってきたら、何をご褒美あげようかな♡一人ずつにキスにしようかな♡それともハグ♡それか一緒に温泉に入って♡グフフッ♡」


「ハァァ…お姉様ったら、私じゃない人が見たら、ただの変態だと思いますよ…?」


部下の女の子達にご褒美をあげている所を想像して、涎をたらしている姉の姿に頭を抱えるメグ少佐だった。



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