71.5話 優梨とアリスが両想いになって初めての朝
「ふわぁぁ…おはよう。アリスちゃん。」
「おはよう。ユリちゃん。」
「私達、随分と寝坊しちゃったみたいだね。」
「昨日、遅くまで起きてたもんね。」
「そっそうだよね…」
優梨は顔を真っ赤にした。
「もしかして、昨日のこと思い出して照れてる?」
「わかっちゃう…?」
「可愛いな。」
「アリスちゃん…」
「またしたくなっちゃった。」
「キス…?」
「正解。」
アリスは優梨に近づくとキスをした。
«ぷはぁ。»
「今のも誓いのキス…?」
「誓いは何度してもいいでしょう?」
「アリスちゃんってキス好きだったんだね…」
「ユリちゃんが魅力的すぎるからだよ…」
「なっなっ…」
優梨の胸の鼓動が高鳴った。
「キス以上のことする…?」
「ゴクリッ。キス以上のことってまさか…?」
「アタシはいつでも構わないよ…なんなら今からでも…」
アリスは自分の着ている服を脱ぎ始めた。
「待っ待って!?」
「ふっふ。な〜んてね。着替えるだけだよ。」
「なっ何だぁ…」
「アタシ達、まだ未成年だもんね。そういうことは結婚が出来る歳になってからにしようか。」
「うっうん…今はキスで我慢しようね…」
「ユリちゃんだってキス好きなんじゃない。」
「あっいや、今のは言葉の綾で!」
「じゃあ、嫌いなの…?」
「嫌いじゃないです…」
「あと勘違いしないでね…アタシはキス好きじゃなくて…大好きなユリちゃんとだから、いっぱいキスしたいんだよ…?」
「アリスちゃん…」
(最初に会った時は私と見た目がそっくりだから…正直、恋愛対象にするとか抵抗があった…でも今はすごく可愛くて仕方ない…不思議な気持ちだ…これが恋なんだね…)
「急に黙って、どうしたの…?」
「したい…」
「えっ…?」
「私もキスしたい…」
「ふっふ。じゃあ、もう一度…」
二人は目を閉じて両手を繋ぐと、キスをしようと近づいた。すると…
「おまえら、いい加減に起きるべ!一階におまえらに大事な話があるって人が来てて…」
«あっ…»
そしてタイミングよくクマ子が部屋に来た。
「朝から二人だけでイチャつきやがって…」
「もしかしてクマ子ちゃん、怒ってる…?」
「当たり前だべ〜!!」
昨日と同じく二人は正座させられて、クマ子から説教されるのだった。そして一階ではある人物が待っていた。
「クマ子ちゃん、戻って来ないですね。」
「待たせてごめんなさいね。これどうぞ。」
ミーナは客人のミノリに淹れたてのコーヒーを出した。
「お気遣い頂いてありがとうごさいます。」
「ふっふ。遠慮しないで。冒険者ギルドを指揮して、町を守ってくれたお礼よ。」
「隊員として当然の事をしたまでですよ。それに本当に町を守ったのはあの子達ですから。」
「あら。嬉しい事言っちゃって。お昼もご馳走しちゃおうかしら。」
「そっそこまでしてもらわなくても!また今度、自分で食べに来ますから!」
「うちの常連さんだものね。」
「お世話になってます…」
ミノリはコーヒーを飲みながら、Aランク冒険者との対決の事を二人になんて伝えようかと考えていた。




