毒舌妹のメグ少佐の苦悩①
〜これは魔族レア大佐の妹、メグ少佐の苦悩の日々の一部を紹介するものである〜
「お姉様ったら、もうこれで何回目ですか!いい加減にしてください!」
「そんなに怒らないで。メグたん。」
「確かに部下を増やすことは戦力を強化するにあたって、必要不可欠だと思います!」
「そうよね。」
「ただ!」
メグ少佐は机をドンッ!と叩いた。
「どうしてみんな、小さな女の子に生まれ変わらせて、メイド服を着せちゃうんですか!」
«レアお姉様〜♡»
「いいじゃない♡みんな可愛いんだから〜♡」
「いいわけ、あるかい!!これでは城の威厳が保てませんよ!!この城の主が極度なロリコンだったら、城を攻めてくる敵に舐められるでしょう!!」
「まぁまぁ落ち着いて。そんな怖い顔したら、みんなが怖がっちゃうでしょう?ねっ?」
«怖いです〜»
「何か言いましたか?」
メグ少佐が睨みつけた。
«ひぃっ!»
「ハァァ…とにかく、次からは部下にする魔物をもっと強そうな姿にしてくださいね?分かりましたか?」
「さぁ〜て♡今日はどの子の精気を吸おうかな〜♡」
「お姉様、聞いてますか?」
グイッ!とレア大佐の胸ぐらを掴んでキレた。
「はいはい。なんだか今日のメグたんはいつも以上に怒ってるわよ?精気が足りてなくて、お腹空いてるんじゃない?」
「そっそんなことありませんよ。」
「本当かしら?あなた恥ずかしがって、ギリギリまで精気をもらおうとしないじゃない?私達、サキュバスは精気が足りないと倒れちゃうし、お姉ちゃん、心配なのよ?」
「心配するぐらいなら、真面目に主としてやってください、いいですね?」
「はーい。」
「もう。私は城の管理に関して色々とやらなきゃならないことがありますから、仕事に戻りますね。」
「頑張ってね。」
メグ少佐は部屋から出ると呟いた。
「お姉様ってば、こういう時だけするどいな…」




