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百合パワーは最強なのです!!〜女子高生が与えられたスキル「百合を感じるたびに強くなる能力」で異世界を救うかもしれない話〜  作者: ぎゅうどん
百合で強くなる女子高生とアリスvsザクロ大佐の部下達の戦い!編
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44話 すごいレベルアップしてたみたいです。

優梨の優しさに心を許し始めたメアはアイルに代わってサポートの役目を果たそうと頑張っていた。


(これからさらに強い強敵が現れることを想定して、私、少し戦闘方法でアドバイスを考えてみました。優梨さん、聞いてくれますか?)


(聞かせてくれるかな?)


(よかった。では説明致しますね。

 アイルちゃんのメモによると、あなたは魔族の城に来てからバット中尉という魔物を撃破しましたよね?)


(うん。)


(それによってレベル20→レベル27まで上がっています。)


(一体、倒しただけなのに一気に7も上がったんだ…?)


(それだけ魔物は強い存在だということです。今、ステータスをお見せ致しますね。)


(見せるって…?わっ!目の前に何か出てきた!)


(それは優梨さんのステータスです。)


(どれどれ…)


『園咲優梨のステイタス』

 現在:レベル27

 体力:80 防御力:40 俊敏さ:36

 優れた勘:34 術力:42 魔力:百合次第


SUPERスキル「百合を感じるたびに強くなる能力」


(本当に私のステータスだ。メアちゃんが見せてくれてるの?)


(私のスキルで見せてます。)


(すごい、こんなことが出来るんだ。)


(こちらに注目してください。)


ピカッと一部の文字が光った。


(術力…?)


(そうです。優梨さんの術力は42ありますよね?)


(確かにあるね…?)


(ててん、ここで問題です。)


(えっ!いきなりクイズ…?)


(エンジェル・ウイングを唱えるのにどれだけの術力があれば、術酔いをせず安全に唱えられると思いますか?)


(そっそうだな…?20ぐらいとか…?)


(おぉ。ピタリ、正解です。)


(正解したんだ…?)


(つまり今の優梨さんなら、エンジェル・ウイングをいつでも唱えられるわけです。

あとほかに大量の魔力が必要となりますが、優梨さんの場合はスキルの発動で魔力を大幅に上げられるので、十分足りるはずです。)


(なっなるほど…?)


(それに今はすぐにスキルを発動出来る状態にありますよね?)


(そういえばそうだね…?)


(ノートに詳しく書いてあるのですが。優梨さんはアリスさんという少女に特別な感情を抱き始めている。それがスキルの発動のトリガーになっているようですね。)


(アイルちゃんそんなこと書いてたの!?)


(恥ずかしがることありません。あなたのスキル百合パワーには絶対に必要な感情なんですから。)


(なんかアイルちゃんみたいなこと言うね…?)


(なので、戦闘が始まり次第、すぐにエンジェル・ウイングを唱えてください。

 邪悪な者に光属性の攻撃は効果抜群ですし、何より光のご加護で防御力が上がりますから。)


(そうだね…わかった…)


(少し乗り気じゃないみたいですね?)


(だって私に天使の羽なんて、似合わないんだもん…)


(似合ってますって。アイルちゃんだって、ノートにそう書いてましたから。ずるいな、ふざけやがって。)


(本音が漏れてたよ…?)


(あっつい。)


(まぁいいけどね。それだけアイルちゃんが好きだって事だと思うし。)


(優梨さん…)


「見えたぞ!あれが次の対戦相手がいる部屋だべ!」


優梨達は次の対戦相手いる扉の前に着いた。


「クマ子ちゃんは次の対戦相手が誰なのか知ってるの?」


「スネーク大尉って奴だ。」


「スネーク大尉?」


「オラも一度しか会ってないから、よく知らないべ?とにかく絡みがうぜぇ奴だったよ。」


「そいつって蛇の魔物…?」


「そうだ。」


「もしかして、アリスちゃん…?」


「間違いない、10年前にザクロ大佐と一緒に居た部下の一人だよ…」


「やっぱり…」


「何だ?その10年前って?」


「そっそれは…」


「いいんだ。アタシから話すよ。」


「いいの…?」


「うん…」


アリスはクマ子に10年前のことを話した。


「おめえさんにそんな過去があったなんて…?」


「まぁね…」


「つまり因縁の相手だってわけか…」


「話したんだし、立ち止まってないで、入るよ。」


「あっうん!」


「おう…?」


アリスは扉を開いた。すると闘技場の中は木々に覆われていて、見たこともない植物も生えており、まるでジャングルのようになっていた。


「こりゃまた個性的な場所だね…?」


「オラ、こんなでけえ花見たことないべ。」


「グワァッ!」


「ひぇっ!」


「だっ大丈夫…?」


「気をつけて、それは人喰い花だよ!」


「早く言え!」


「そんな花まであるなんて、流石は異世界…」


『グヘヘッ、待ってたぜ、お嬢ちゃん達。』


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