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百合パワーは最強なのです!!〜女子高生が与えられたスキル「百合を感じるたびに強くなる能力」で異世界を救うかもしれない話〜  作者: ぎゅうどん
百合で強くなる女子高生とアリスvsザクロ大佐の部下達の戦い!編
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40話 優梨vsザクロ大佐の部下(三階編①)

【あの小娘の味方があれほどの実力の持ち主だったとは…】


「バット中尉まで復活出来なくなりましたか、よろしいのですか?」


【今はそれどころではない!】


「失礼しました…」


【エンジェル・ウイングにエンジェル・ソードと天使の名を持つ術を2回も唱えた…やはり奴は…】


この時、ザクロ大佐は主である魔王から聞いたことを思い出していた。


"今から200年前、この世界には我々、魔の者の天敵が居た…"


【まさかな、ありえん…】


(ザクロ大佐は知らないようだ。だが私は知っている、なぜなら…)

 

ちょうどその頃、優梨達は次の対戦相手が待っている扉の前に着いていた。


「ユリちゃんこそ本当に休まなくて平気なの…?」


「平気だよ。回復薬のおかげでバッチリ回復したから。」


「確かに強がってるってわけじゃなさそうだね…?」

(あんな激しい戦闘をしたんだ…魔力がかなり減っていてもおかしくないのに…まだまだ余裕そうだなんて…?)


「アリスちゃん?」


「なっ何でもない、じゃあ、入るよ。」


「うっうん…?」


扉を開いたら、中は見たことのある岩場だらけの闘技場になっていた。


「一階と同じ作りだね…?」


「まさか一階に戻されたんじゃ…」


「えっ!」


アリスは近くあった窓から外を見た。しかし地上より高い所にいることがわかった。


「三階で間違いはないみたい。」


「よかった…」


「それにしても次の対戦相手はどこに?」


『ここにいるべ!』


«えっ!?»


岩場から現れたのは背が小さいくま耳幼女だった!


「あっあなたが次の対戦相手なの…?」


「そうだ!」


(こんな小さい子が対戦相手だなんて…?)


(見た目に惑わされないでください!

 レベルはバット中尉より上の38ですよ!)


(レベル38!?)


(驚きますよね…?)


「アリスちゃん…?いちよう聞くんだけど…?

 10年前にこんな小さな子まで街を襲撃しに来たとか…?」


「んなわけないよ!この子とは今、初めて会ったから!」


「なっなんだ…」


「この時をどれだけ待ちわびたか、やっとおまえに復讐できるべ!」


「私に復讐!?」


優梨に向かって、指を指した!


「ユリちゃんこそ、この子と知り合いなの…?」


「知らない!知らない!私も初めて会ったって!」


「なっなんだと!おまえ、オラのことを忘れたっていうのか!」


「そっそんなこと言われても…?」


「まぁでも、この生まれ変わった姿ならわからなくて当然か…」


「生まれ変わった姿…?」


「いいぞ、教えてやる!オラは3日前に森の中でおまえさんに一本背負いされて倒されたムカムカベアーだべ!!」


「えっ…?えっ〜〜!!?」


(だからくま耳なんですね…?)


「なるほど、元はムカムカベアーなのか。」


「おまえら容姿がそっくりだから、どっちがあの時、オラを投げ飛ばしたやつか困惑したけど、胸の大きさでわかったべ、奴は貧乳だったからな!」


「貧乳…」


「落ち込まないで…?」

 

「おまえと戦ってオラは負けた…本当に悔しかったべ…ひたすら巣で泣き続けたほどだ…」


(あの時の熊さんがそこまで…)


(なんだか泣けてきますね…)


「そんな時だ、偶然にもオラの巣の近くにこの城が出現したんだ!」


「あなたの巣の近くに…?」


「そしてオラの憎しみを感じ取ったザクロ大佐が目の前に現れて、こう言ったんだ!」


"我は感じ取った。きさまはこの森のどんなモンスターよりも邪悪な力を開花させる才能を持っている。我がそれを引き出してやる、どうだ?我の部下にならないか?"


「その誘いを喜んで受け入れたオラはザクロ大佐の部下になることで、最強の魔物に生まれ変わったんだ!」


「じゃあ…その小さな女の子の姿にしたのはザクロ大佐ってこと…?」


「・・・・・オラから頼んだんだよ…」


「あなたから…?どうして…?」


「・・・・・人間の女の子になってみてぇかったから…」


二人はその回答にポカーンという表情した。


「なっなるほどね!」


「夢が叶ってよかったね!」


「とっとにかくだ!そこの小娘!」


「アタシ…?」


「おまえは邪魔だべ!闘技場から出ろ!」


「うっうん…?頑張ってね、ユリちゃん…?」


「あっちょっと!」


アリスは戸惑いつつ、外に出た。


「さぁ、とっと戦いを始めるべ!」


「まっ待って!いくら敵だからって!」


「行くぞ!!ガォウー!!」


(優梨さん!来ますよ!)


(こんな小さい子と戦えるわけないじゃん!!)


対戦相手とはいえ幼女姿の相手に優梨は戦っていいものか迷っていた!



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