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35話 優梨とアリスのコンビは最強。

«ガォウ!!»


「この熊達って、確かムカムカベアーってモンスターだったよね…?」


「そうだよ。覚悟はいい、ユリちゃん?」


「うん、もちろん!」


森に入ってすぐに二人を待ち構えていたように

前に倒した熊のモンスターが3匹まとめて現れた!


「ガォウ!!」


「来るよ!」


「任せて!そりゃぁ!!」


襲ってきた一匹の腕を掴むと、優梨は一本背負いで地面に叩きつけた!


「ガ…ウゥ…」


「まずは一匹目!」


「やるじゃん。」


「ガゥ、ガォウ!!」


«ガォウ!!»


怯むなと掛け声があったのか、アリスに二匹が飛びかかった!


「アリスちゃん、加勢しようか!」


「大丈夫、見てて。」


アリスは攻撃を軽く避けたら、一匹を飛び膝蹴り、もう一匹をぶん殴って、あっという間に倒した。


「どう。大丈夫だったでしょう。」


「さっ流石だね…とりあえずこれで先に進める…」


«アガアアッ!ガルルッ!シャァァッ!»


しかし次々に森に住むモンスター達が現れた。


「ひょええ!なんかいっぱい出てきた!」


「そう簡単には城に辿り着けないみたいだね?」


「一体何匹いるの…?知らないモンスターまでいるよ…?」


「でもこいつらを倒さないと前に進めない、戦うしかないよ!」


「そうだね…やるしかない!」


二人は力を合わせて、行く手を阻むモンスター達を倒しつつ、森を進んだ、そして…


「この地図が正しければもうすぐだ。」


「ハァハァ…やっとか…」


「ユリちゃん、表情が辛そうだよ?

 出てくるモンスターの数も減ってきたし、少し休もうか?」


「ごめん…そうさせてもらえるかな…?」


木陰で一休みすることにした。


「はい。回復薬。」


「ありがとう…ゴクッ。ゴクッ。ぷはぁ。

 アリスちゃんは飲まなくていいの?」


「私は平気。まだまだ元気。」


「これが普段、鍛えてる人と鍛えてない人の違いか…」


「ありがとうね…」


「えっ?」


「私に付いてきて一緒に戦ってくれて…」

 

「気にしなくていいのに。」


「でもこれから戦う魔族や魔物は森のモンスターのようにはいかない、命がけになるのは間違いない、本当にいいの…?」


「私にも戦わなきゃならない理由があるんだ…」


「理由…?」


「ごめん、今はそれ以上は言えない…」


「そっか。じゃあ、聞かない。」


「助かるよ。」


「体は回復した?」


「うん。バッチリ。」


「行くとしようか。」


二人は地図に書いてあるバツ印の時点まで到達した。


「あれれ…?何もないよね…?」


「やっぱり嘘の地図を渡されたのか…」


『お待ちしてましたよ。お二人さん。』


«えっ!?»


どこかからか声が聞こえた!


「だっ誰!?どこにいるの!?」


「卑怯だぞ!姿を現せ!」


『ここですよ。上を見上げてくださいな。』


«なっ!?»


上を見上げて空に居たのは、バサッバサッと背中の黒い翼をはためかせる蝙蝠型のモンスターだった!


「おまえは!!」


「アリスちゃん、もしかして…?」


「さっき店に現れた奴と同じ10年前にザクロ大佐と一緒に居た部下の一人だよ!」


「やっぱり魔物か…」


まさか魔族の城に着く前に魔族の部下が現れるなんて!



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