双子姉妹天使のリルとリラの日常①
「リラちゃん〜!おはよう〜!
朝だよ〜!起きて〜!」
「う〜ん…」
「そろそろ起きないと
朝の天使の集会に遅れちゃうよ〜?
またエイラちゃんに怒られちゃうぞ〜?」
「う〜ん…あと10分…」
「もうリラちゃんってば〜仕方ないな〜?」
守護7大天使の私、リルには双子の姉で同じ守護天使でもある、リラがいるの!
この子は普段、子供っぽい私にいつも世話を焼いてくれる頼りになるお姉ちゃんなんだけどね!
朝にとっても弱くて、毎朝、私が起こしてあげるのが恒例になってるんだ!
「起きないとリラちゃんのお口にチューってしちゃうぞ〜?いいのかな〜?」
「うん…」
「なーんだ起きてるんじゃない?じゃあ、する必要ないかな?」
「ずっずるい…こういう時だけ…早くして…」
「仕方ないな〜」
リルはリラの唇にチュッと軽くキスをした。
「まったくリラちゃんはこれをしないと起きないんだから。私より甘え坊さんだね。」
「リルのいじわる…」
「ふっふ。リラちゃん照れてる。」
「うっうるさい!」
「ふぎゅっ!」
リルの顔に投げた枕がクリンヒットした。
「ひどいよ〜リラちゃん〜」
「ふわぁぁ…からかうからわるいのよ…」
「だって。可愛いだもん。」
「バカ…」
私はリラちゃんのことが大好き♡そして彼女も私のことが大好きだと思ってる♡つまり両想いってやつなのだ♡
だから二人だけでいる時にはいつもイチャイチャしてるんだ。
「今日の占いは〜フムフムなるほど〜」
「自分が遅刻するって言ってたのに!占いしてる場合か!」
「だって!毎朝の日課だもん!」
「状況を考えなさい!」
「チューしないと、起きなかったリラちゃんがわるいんでしょう〜?」
「ぐっ、言い訳してないで、行くわよ。」
「待って!重要なことを忘れてるよ!
二人で決めた、あれをしてないでしょ?しなくていいの?」
「いいわけないってば…するよ…?」
照れながらリルはきゅっと服の袖を掴んだ。
「本当にこういう時だけは素直だなぁ。」
「うっうるさい…」
二人は両手を重ね合わせて、見つめ合った。
«リルとリラは二人で一つ。私達はお互いを大切に思う。愛しき存在。»
そして目を閉じてキスをした。
«ぷはぁ。»
「ふっふ。今日のリラちゃん大胆だね?
いつもなら、私の方が積極的なのに?」
「だって…リルがさっきチュウするのを焦らすから
ちょっと抑えられなくなったっていうか…」
「キュン♡そんなこと言われたら今度は私が積極的になっちゃうよ♡」
「あんたはいつもでしょう…?」
すると机の時計のタイマー機能でピッピッと鳴った。
«あっ〜!!遅刻しそうだったの忘れてたぁ〜!!»
そして案の定、その時の天使の集会に遅刻した私達はエイラさんにこってり叱られちゃった。




