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27話 アイルはメアにプロポーズしたい。

(優梨さん。聞こえますか?)


(聞こえるよ。)


(すみません。戻ってくるのが遅れてしまって…?)

 

(気にしなくていいのに。)


(布団にいるということはそろそろ寝る所でしたか?)


(あっうん。もう少ししたら寝ようかなと思ってた。)


(今日はアリスさんと一緒じゃないんですね?)


(ミーナさんと一緒に寝るって。)


(それででしたか。)


(気まずかったから、助かったよ。あんな出来事があった当日に一緒に寝るのは流石に…)


(気まずいんじゃなくて。ドキドキするの間違いでは?)


(そっそんなわけないでしょ…)


(わかりやすいですね。)


(もっもう、この話はいいから!アイルちゃんは今までメアちゃんって子と会ってたの?)


(あっそうでした!優梨さんに話したい朗報が2つあります!)


(2つも…?何かな…?)


(一つ目は第三の救世主も召喚することが決まったことです!)


(確かにそれは朗報だね…?それにテンションが高いね…?)


(だって、その役目をメアちゃんがすることになったんですよ!嬉しくて仕方ありません!)


(そっか、幼馴染みの親友だって言ってたもんね…?)


(ただの親友じゃありません…)


(そうなの…?)


(私達は幼い頃に大きくなったら結婚しようと約束した仲なんです…)


(えっ、えっーー!?)

 

(驚きますよね。)


(その子も女の子なんだよね…?)


(天使は女性しかいません。)


(初耳だよ…?そのアイルって子もその約束を覚えてるの…?)


(どうでしょう。約束をした日に撮った写真を拡大して部屋には飾ってくれてはいますが、覚えてくれているかどうかまでは。)


(拡大して飾ってる時点で…私は覚えてると思うけどな…?)


(いいんです。たとえ彼女が覚えてなくても、異世界を救う使命を果たせたら、伝えるつもりですから。)


(伝えるって…まさかプロポーズ…?)


(はい。)


(はわわわ…アリスちゃんに続いて。アイルちゃんまで同性との結婚を考えてたなんて。百合オタクの私を尊さで浄化しようとしてるね…?)


(すごい表現ですね…?)


(というか何も異世界を救うまでプロポーズを我慢することないんじゃ…?)


(女神様から与えられた大事な使命ですから。ちゃんとやり遂げてからにしたいんです。)


(真面目だね…?じゃあ、もう一つの朗報って…?)


(第二の救世主が決まりました!)


(それって一ヶ月後に召喚するっていう…?)


(ええ。その方です。)


(そっか、決まったんだ…)


(メアちゃんから話を聞いた後に第二の救世主の召喚を担当するエイラさんから呼ばれて、召喚する子を決めたから、召喚の手順を教えなさいといつもの態度で頼まれまして…)

 

(だから戻ってくるのが遅かったんだね…?)


(はい…いちいちつかかってくるので、説明が大変でしたよ…)


(ご苦労様…それで召喚する人ってどんな人なの…?女の子なのはわかってるけど…?)


(優梨さんのお友達ですよ?)


(えっ…?友達…?)


(優梨さんのお友達の恋乃こいの芽実めぐみさんです!)


(そっか…めぐみんか…よかった…)


(あれっ…?思ってた反応と違う…?優梨さん驚かないんですか…?)


(めぐみんは小学からの友達で。同じ百合好きの同志なんだ。あとアユっちもだけど。)


(同志ですか。なんか強い絆を感じますね。)


(めぐみんなら。私が与えられた能力を聞いても納得してくれるはず…)


(信頼されてるんですね。)


(ふわぁぁ…安心したら…眠くなってきちゃった…)


(お疲れですね。ミーナさんのお店のお手伝いは大変でしたか?)


(違う意味で大変だったよ…)


(明日も早いですから。もう寝たほうがいいですね。)


(そうさせてもらうよ…おやすみ…)


(おやすみなさい。)


「めぐみん…」


優梨は一ヶ月後に友達に会えるのを待ち遠しくなりながら、眠りについた。


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