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26.5話②お風呂での回想〜(アリス)

「ふぅ…今日の疲れが癒される…」


今、私、アリスは一人でお風呂に入っている。

本当はお姉ちゃんと二人で入りたかったけど、でもたまにお姉ちゃんがお店の仕込みで忙しい時にはこうして一人で入っているんだ。


「 やっぱりお姉ちゃんと一緒に入らないと、お風呂の中が広く感じて、落ち着かないな…」


ユリちゃんはなぜか、よかったらお風呂に一緒に入らない?って誘ったら、顔を真っ赤にして…


〜優梨の返事を思い出す〜


『ごっごめん、また今度にするね…?』


「森で戦闘練習した後から、よそよそしくなった気がする…アタシ、何かしちゃったのかな…」


アリスは自分の唇に人差し指を当てた。


「夢でお姉ちゃんとしたキス…すごくリアルだった…まっまさか…」


アリスは何かに気づき、激しく動揺した。


「そうか、もしそうなら…急によそよそしくなったのも…」


「アリス。入るわよ。」


風呂場の仕切りを開けて、裸のミーナが入ってきた。


「店の仕込みは終わったの?」


「ええ。残りは明日にすることにしたわ。」


「ご苦労様。背中洗ってあげるね。」


「いいのよ。湯船にもう浸かってるじゃない。」


「遠慮しないの。」


「ありがとう。じゃあ。よろしくね。」


ミーナの背中を洗い始めた。


「今日は店のお手伝いしてくれてありがとうね。」


「本当はいつもしてあげたいけど、冒険者の仕事で忙しくて、してあげられなくてごめんね?」


「あなたは自分の出来ることを一生懸命やって、人の役に立ってるんじゃない。私はそんな妹を持てて誇らしいの。店のことは私にまかせなさい。」


「アタシ。お姉ちゃんの妹でよかったな。」


アリスはミーナの背中に抱きついた。


「私もあなたの姉でよかったわ。」


「ねぇ…お姉ちゃん…?」


「何?」


「うっうん…やっぱり何でもない…」


「そう…?」


言えるはずがない…アタシがもしかしたら、ユリちゃんと…


「アタシ、お姉ちゃんが大好きだよ。」


「私だって大好きよ。」


二人はそれぞれ切ない表情をした。

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