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22話 嫉妬なんかしてないから!

私達は家に着いた。


「アリスちゃん。先に家に入って。」


「どうして?」


「ミーナさんはアリスちゃんが帰ってくるのを心待ちにしてたし…その方がいいかなって…」


「そっそう?」


アリスは家に入った。


「ただいま。お姉ちゃん。」


「アリス!やっと帰ってきてくれたのね!おかえりなさい〜!!」


ミーナさんは自分の胸の谷間にアリスちゃんを抱き寄せた。


(あの強烈なハグ、私もされたけど、結構、効くんだよね…)


(アリスさんは喜んでるみたいですね?)


「これだよ、これ。やっぱりお姉ちゃんの胸が一番落ち着くな。」


(そういえば妹は喜んでくれるって言ってたもんね…)


「今回も無事に帰ってきてくれて。良かったわ。」


「心配させて。ごめんね。」


「いいのよ。」


(じゅる…でもあの姉妹愛は最高かも…尊い…)


(その嬉しそうな顔。優梨さん。ついに百合オタクの本領発揮ですね?)


(褒めてるつもりだろうけど…なんか嬉しくないな…?)


「そういえばユリちゃんは?」


「全然、入って来ないな?ユリちゃん〜!」


「あっ…」


私が扉から覗いてたのがバレた。


「どうして入って来ないの?」


「姉妹、久々の再会を邪魔するのもどうかなって…」


「気を遣わなくていいのに?」


「あら!ユリちゃん、お帰り〜!」


「ふぐっ!?」


「なっ!」


ミーナさんはアリスちゃんにしたのと同様に私を胸の谷間に抱き寄せた!


「ぷはぁ。私はしなくていいですって…」


「あら。ごめん。アリスにもしたから流れで。」


「まぁ、いいですけどね…?」


「ちょっとお姉ちゃんったら!お姉ちゃんのそこはアタシの特等席だって、いつも言ってるでしょ!」


アリスさんがぷくぅ!と頬を膨らませて怒った。


「あらら。アリス。怒っちゃった?」


「べつに怒ってなんかないから!」


「アリスちゃん…?」


「あなた嫌い!」


「ガーン!なっなんで…?」


「優梨ちゃん、ごめんなさいね。

 アリスはこう見えて嫉妬深いのよ。」


「そっそうなの…?」


「嫉妬なんかしてないから!」


「そうかしら。この間だって、近所の泣いてる幼い女の子を抱っこしてあやしてあげただけで、嫉妬してたじゃない?」


「幼い女の子に…?」


「なっ何かの見間違いでしょう!」

 

顔が真っ赤になりながら否定した。


「ほかにもあるわよ?たとえば…」


「おっお姉ちゃんのバカ!!」 


アリスちゃんは2階に駆け上がった。


「あらら、からかいすぎたみたいね?」


「私が様子を見てきましょうか…?」


「いいえ。私が行くわ。」


ミーナは2階に上がり、アリスの部屋に入ろうとしたけど、鍵が掛かっていたのでノックした。


「アリス。機嫌直して。私が悪かったわ。」

 

「知らない!」


「久しぶりにあなたに会えて。私、舞い上がっちゃってたの。許して?」

  

すると鍵を開けて、ゆっくりと扉が開いた。


「仕方ないな…許してあげる…」


「ありがとう。」


(どうやら、姉妹喧嘩はすぐに解決したみたいですね。)


(姉妹喧嘩でもないと思うけどね。)


「ユリちゃん。隠れて見てないで。こっちに来ていいのよ。」


「あはは、バレてましたか…」


「さっきはごめん。嫌いとか言って。」


「いいんだよ。あれだけ怒るってことはそれだけミーナさんのことが好きだって証拠だよね。」


「ユリちゃん…」


「じゃあ。仲直りしたことだし。お昼、用意してあるから。みんなで食べましょうか。」


「うん。お姉ちゃんの作ったご飯を早く食べたい。」


「ご馳走になります。」


一階に降りて、ミーナさんの作った料理を食べた。

 

「はわわぁ…美味しい…」


「でしょう。お姉ちゃんの料理は世界一なんだから。」


「あなた達、二人揃うと本当に似てて。双子の姉妹みたい。」


ミーナは喜んでいた。




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