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百合パワーは最強なのです!!〜女子高生が与えられたスキル「百合を感じるたびに強くなる能力」で異世界を救うかもしれない話〜  作者: ぎゅうどん
百合で強くなる女子高生のパーティー、魔族の城、それぞれの戦い編
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148話 ミーナ達との会話。

旅を再開した優梨達は次の目的地、ラウルの街まで半分ぐらいの距離で日が暮れ始めたので、近くの村の宿に泊まった。


「運良く村が近くにあって良かったですね。」


「本当だね。ふかふかのベッドで寝られて最高。」


「やっぱり野宿よりは泊まれた方がいいよね。」


「なっなぁ…?なんで私とロリーヌが一緒に寝ることになってるんだ…?」


「仕方ないでしょう、部屋にベッドが2つしかないんですから、文句言わないでください?」


「別に文句があるわけじゃ…」


「うちだってユリお姉様と一緒に寝たいんですよ。でもアリスさんにジャンケンで負けっちゃったし。」


「へっへっ。ごめんね。アタシ、ジャンケン強い方なんだ。」


「ワゥン、次は負けませんからね!」


「望む所だよ。」


「ちぇ、それじゃ私の立場がないじゃんか…」


「何か言いましたか?」


「何でもねぇよ、一緒に寝てもいいが、オネショだけはすんなよな?」


「だっ誰がしますか!どちらかというと見た目の幼さ的にあなたの方でしょう!」


「これでも同じこと言えるかな?」


ドーラは美女姿になった。


「ズルいですよ!」


「へっへん。」


するとアリスの腕輪が光って音が鳴った。


「何が起きたの…?」


「電話がかかってきてたみたい。」


「そういえば、そんな機能あるって言ってたっけ、すっかり忘れてたや。」


「お姉ちゃんからだ。」


「わぁ。ミーナさんからか。」


「もしもし、お姉ちゃん!」


《久しぶり。二人とも元気にしてたかしら。》


「元気にしてたよ!」


「私もです!」


《それはよかった。あなた達から全然、連絡してこないんだから。心配してたのよ。》


「ごめん、ごめん、忙しくて出来なかったんだ!」


「すみません!」


《いいのよ。声が聞けて一安心したわ。》


「何だ、何だ?」


「何でしょう?」


ドーラ達も気になって寄ってきた。


「お姉ちゃん達こそは元気でやってる?」


《ええ。みんな元気に楽しくやってるわよ。》


《そうだぞ!楽しくやってるべ!》


«クマ子ちゃん!»


「誰だ?クマ子って?」


「さっさぁ…?」


《おや、ほかに誰かいるのか?》 


《そうね。女の子の声がしたわ。》


「ああ、紹介するね!今、一緒に旅してるロリーヌちゃんとドーラちゃんだよ!」


「どっどうも、ドーラだ…?」


「初めてまして、ロリーヌです…?」


《こちらこそ、初めまして。私はアリスの姉のミーナよ。妹がお世話になってるわね。》


「いえいえ、そんな…?」


「どちらかというとお世話してもらってる方かな…?」


《ふっふ、どうやら、二人ともいい子みたいね。》


《そんじゃ次はオラの自己紹介するぞ!オラはクマ子!ユリ達の妹だ、よろしくな!》


「妹!?ユリお姉様に妹が居たんですか!?」


「うん。血は繋がってるわけじゃないけど、私達の妹みたいな存在だよ。」


「へえ。そんな奴が居たのか?」


「うん。アタシにしてみたら姪っ子になるけどね。」


「それもそうか。ミーナさんの娘だもんね。」


「許せません!ユリお姉様の妹はこのうちだけです!クマ子さんだかなんだか知りませんが、妹枠は譲りませんよ!」


「おいおい、ロリーヌ。」


《うふふ、ロリーヌちゃんって面白い子ね。》


《そうだな。随分と威勢のいいお嬢ちゃんだべ。いいぞ、会うことが出来たら、妹枠をかけて勝負するべ!》


「ふん、いいでしょう、絶対に負けませんから!」


《オラだって、負けないぞ。今、冒険者として活躍してるんだからな。》


«えっ!?»


「クマ子ちゃん、冒険者になったの!?」


「私もそう聞こえた!」


《そうだべ!ついこの前にオラ、冒険者登録したんだぞ、すごいだろう!》


「魔物でも冒険者登録出来たんだ…?」


《本来はルール上、出来ないみたいだけどウイス隊長がルールなんて関係ないって許可してくれたみたいなのよ。》


「あの人なら言いそうだね。」


「流石はウイス隊長だ。」


「あの、クマ子さんも魔物なんですか…?」


「人型のクマ耳幼女だよ。」


「うちとキャラがかぶってる…」


「あはは、自分の立場がないと思ってるんだろう?」


「うっうるさいです!」


《いつかオラもユリ達を超える強い冒険者になるぞ、楽しみに待ってろ!》


「でかく出たね。」


「期待してるよ。」


《それにオラにも仲間が出来たんだ!》


«そうなの!»


《ああ、だけどそれは次の機会にするべ!なんかミノリが話したいことがあるんだってよ!》


「ミノリさんも居たんだね!」


《お久しぶりだね、二人とも!》


«ミノリさん!»


「また知らない人が出てきたな…?」


「そうですね…?」


《聞いたよ、二人とも!サウスの街とトキ村でも魔族を倒したみたいだね!すごいじゃない!》


«えっ!»


「トキ村の魔族を倒したってどうして知ってるんですか!」


《トキ村の村長さんが王都のギルド本部にユリちゃん達が魔族を倒してくれたんだって報告してくれたんだよ。》


「村長さんが…」


「じゃあ、村で繰り返されていた事も…?」


《ちゃんと話してたよ…》


「村はどうなるんだ…?」


「ドーラさん…」


「そうだよね…?」


「まさか、魔族に従った事が罪に…?」


《それはないよ!魔族に支配されてた恐怖は考慮されてるから!》


「そっそっか…」


「よかったですね。」


「ロリーヌ…」


《オッホン、それで話を戻すけど、ユリちゃんとアリスちゃんに重要な話があるんだ。》


«重要な話…?»


《ギルドのパンフレットを見たことあるから知ってるとは思うんだけど、下級魔族を2体以上倒すと、Sランクの資格を得る事が出来るんだよ!》


「私達がSランクに…?」


「そうだよ!アタシ達、Sランクになれるんだ!」


《でもSランク以上になるためには王都のギルド本部に実力を見せて承認してもらわなきゃならないんだ…?だから、もしランクを昇格するつもりがあったら、王都に寄ってほしいんだ、旅の途中で申し訳ないんだけどね…?》


「王都にですね。わかりました!」


「寄れたら寄ります!教えて頂きありがとうございました。」


《君達ならSランクにきっと認められるはず、期待しているよ。》


«はい!»


《私から以上だよ、旅を頑張ってね。》


《オラも、結構喋れたし、今回はこれでいいや、また今度、話そうな。》


「またね。」


「クマ子ちゃんも冒険者、頑張って。」


《おう!おまえらもな。》


「うちとの勝負、忘れないでくださいね!」


「おいおい、まだ言ってるのかよ…?」


《もちろんだ、楽しみにしてるべ!》


《ユリちゃん。アリスの事、お願いね。》


「はい!任せてください!」


「お姉ちゃんの声が聞けて嬉しかったよ。」


《私もよ。アリス。》


「お姉ちゃん…」


「アリスちゃん…?」


「平気、ちょっと涙が出ただけ。」


《ただいま~》


「今の声って!」


《ソフィーちゃんが帰ってきたみたい。》


《ソフィーママ!ユリ達と電話してるんだ!何か一言!》


《えっ!そんないきなり言われても!》


《何でもいいから!》


《ユリちゃん、アリスちゃん!元気で頑張ってね!応援してるから!》


「ありがとう!ソフィーちゃん!」


「ソフィーさんもミーナさんとお幸せに!」


《照れるな…》


《それじゃあ。》


「うん。」


電話が切れて、腕輪の光が消えた。


「賑やかな奴らだったな。」


「みんな元気そうでよかった。」


「だね。それにしてもSランクか…」


「なんかトントン拍子にランクが上がってくね…?」


「でもその前にラウルの街の魔族退治ですよ。」


「ああ、そうだな、次の相手は上級魔族だ。」


「やるよ。上級魔族だろうが倒してみせる。」


「そして世界を救うんだ。」


「壮大な夢だな。だが、着いていくぞ。」


「うちだって!ユリお姉様のそばに居れるなら、たとえ地の果てだろうと旅のお供するつもりです!」


「ありがとう、二人とも。」


ユリ達は手を繋ぎ合った。



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