表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百合パワーは最強なのです!!〜女子高生が与えられたスキル「百合を感じるたびに強くなる能力」で異世界を救うかもしれない話〜  作者: ぎゅうどん
百合で強くなる女子高生、最強チームでソウル大佐に戦いを挑んだ!編
129/177

クマ子エピソード①〜アリスのおさがりを着る〜

優梨達が旅に出たその日の夜、クマ子とミーナは初めて一緒にお風呂に入っていた。


「ふぁぁ…いい湯加減だべ…」


「ふっふ。それはよかったわ。」


「ミーナママはアリスより胸でかいんだな?大人って感じだ。」


「ふっふ。大人ですもの。」


「ユリ…アリス…」


クマ子はうつ向いた。


「クマ子ちゃん。おいで。」


「えっ…?」


「ほら。」


「じゃあ…」


クマ子はミーナに寄り添った。


「アリス達が旅に出て、寂しい気持ちはよくわかるわ。私も同じぐらい寂しいもの。」


「ミーナママ…」


「そんな時はいつでも、私やソフィーちゃんに甘えてね。今日からあなたは私達の娘なんだから。」


「本当の歳は…オラのほうが上なんだけど…」


「そういえば、元はおじさん熊だったんだっけ?」


「うん…それでも甘えていいのかな…?」


「過去がどんなだったなんて関係ないわ。今は可愛い女の子じゃない。甘えていいのよ。」


ミーナはクマ子の頭を優しく撫でた。


「じゃあ…甘える…」


「可愛い♡」


「ふぎゅ。」


「あっ苦しかった?」


「平気だべ。そういえばソフィーママはいつこの家に引っ越して来るんだべ?」


「明日にはまとめた荷物を持って引っ越してくるって行ってたわ。」


「そっかぁ。楽しみだべ。」


それから二人はしばらく湯船に浸かってお風呂から上がった。


「ぷはぁ。牛乳美味しいべ。風呂上がりはこれだなぁ。」


「クマ子ちゃん〜ちょっとこっちに来てくれるかしら〜?」


「何だべ?」


クマ子はミーナの声がした奥の部屋に入ると、中はクローゼットになっていて、クマ子が着れる子供サイズの服がずらりと並べられていた。


「これって?」


「アリスが小さい頃に着ていた服よ。思い出の物だから捨てられなくて取ってあってね。クマ子ちゃんなら着られるかなって思ったの。」


「アリスの着ていた服…」


「おさがりになるけど着てくれたら嬉しいな。どうかしら?」


「着るべ。」


「本当!」


「うん…どれも可愛いし着たいと思った…」


「じゃじゃあ!さっそくこのパジャマに着替えてくれるかしら!」


「あっうん…?」


ミーナに言われるがままパジャマに着替えた。


「どっどうだべか?似合うか?」


「きゃぁぁ♡可愛い〜♡」


ミーナはクマ子を思いっきり抱きしめた。


「そっそうか?」


「小さかった頃のアリスを思い出すわ♡」


「喜んでくれたならよかったべ…」


「次はこれを来てくれるかしら♡この服はね、アリスが気に入ってよく着ていた服なのよ♡」


「いっいいぞ…?」

(なんかミーナママのテンションが変だべ…?)


「やったぁ♡じゃあその次はこの服とこの服を…」


しばらくクマ子はミーナの着せ替えタイムに付き合ったのだった。


「可愛い〜♡」


「ふわぁぁ。そろそろ寝かせてくれ〜。」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ