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09.5話 なんで、初心者向けの術で倒せたの?

(はっそうだ!優梨さん!そろそろその場所から、逃げた方がいいかもしれません!)


「どっどうして…?」


「もしかして、ご自分で一本背負で気絶させて倒したゴブリン達の事をお忘れになってせんか…?」


「あっすっかり忘れてた!」


(今、あの数を相手にしたら、苦戦するはずです。

 多少、疲労が出てきてませんか?)

 

「確かに少し体が重くなったような気がする

 そしてちょっと眠気もあるかな…」


(戦うこと自体が初めてでしょうから、精神的にも肉体的にも疲れが溜まってきてるはずです。

 そんな状態で戦うのは危険ですから、ここは逃げましょう。)

 

「アイルちゃん… 私のことをそこまで考えてくれてたんだね…」

 

(あなたのサポートが私、守護天使アイルの使命ですから。)

  

私はゴブリン達が追いかけてくる前にその場を退散した。


「ふぅ…ここまで来たら、いいよね…?」


(そうですね。かなり歩いたので追っては来れないでしょう。)


近くの木にもたれて一息ついた。


「聞いてもいい?」


(何でも聞いてください。)


「さっき私が使ったビギナー・フレイムって術、あれって初心者でも出来る初級の術だって教えてくれたよね?」


(それがどうかしたんですか?)


「なんでそんな初心者向けの術でムカムカベアーよりも強いはずのあのボスゴブリンを倒すことが出来たの?百合パワーの効果とか?」


(大正解です。確かに通常の状態の優梨さんでビギナー・フレイムを唱えていたら、炎の玉はきっとテニスボールぐらいの大きさぐらいしか出せなくて、あのグレッターゴブリン・ボスVerにはあまりダメージはなかったはずです。)


「あはは…やっぱり…」 


(ですが!百合パワーを発動させている時はですね!魔力が優梨さんの百合を感じた時のトキメキ次第で無限大に増幅が可能なので、その膨大な魔力が乗っかる分、どんな弱い術を唱えてもその術の威力を何倍、いや、何十倍にも強くすることが出来るんですよ!)


「何十倍はすごいね…?」


(だからあの時、初心者向けの術でも倒せたわけなんですよ!)


「私、そんなすごいスキルを与えられてたんだね…」


(やっとわかってくれたんですね。)


「うっうん…」


私が望んで手に入れたらしいスキル、もしかしたら、本当に最強なのかも…?



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