【コント】 短編小説が書けへんから、エア食レポするわ
なろう初投稿です。よろしくお願いします。
3/9 オチのセリフ少し追加しました。
ボケ 「実はワイ……なろう小説書こうと思ってんのや」
ツッコミ「へえ、すごいやん。読まして」
ボケ 「いや、全然書けなくてなぁ。サラッと読める短編書こうとしとるんやが、なんか壮大になってまうんや」
ツッコミ「壮大?具体的にどんな風になんねん」
ボケ 「高校生男女の恋の始まりを甘酸っぱく書こうとしたんやが……」
ツッコミ「お前らしくないけどエエやん」
ボケ 「なんか世界の平和を賭けて戦うハメになってまうんや」
ツッコミ「なんでや」
ボケ 「なんか話が膨らんでな」
ツッコミ「まあ素人やからな」
ボケ 「んで、家族のハートフルな短編を書こうとしたんやが……」
ツッコミ「流れで行くと話が膨らんだか?」
ボケ 「わかるか。密室殺人が始まっちまったんや。見切り発車で密室作っちまって……ワイでも解けへん」
ツッコミ「トリック考えずに密室にしたんか……」
ボケ 「なんか話が膨らんでな」
ツッコミ「……まあ素人やからな」
ボケ 「んで、野球少年の爽やかな青春ストーリー短編を書こうとしたんやが……」
ツッコミ「セ界でも救うんか?」
ボケ 「セ界ってなんや。救うんは地球や。巨大ロボットに乗って悪と戦うんやで」
ツッコミ「また話が膨らんだか。そんでもって……悪ってなんやねん」
ボケ 「見切り発車で悪の組織出しちまったから困っとんねん」
ツッコミ「……まあ……素人……やからな」
ボケ 「んで、いっそ歴史モノにしようと思ってな、ワイの好きな徳川家康の……」
ツッコミ「徳川家康の時点で短編無理じゃね……」
ボケ 「なんか話が膨らんでな」
ツッコミ「徳川家康は元から生き様が壮大だから。膨らませる必要ねーから。……なんちゅうかさ、お前知らないモノを無理に書こうとしとらんか?だから上手くいかんのや」
ボケ 「若さに任せて想像力を暴走させとんねん」
ツッコミ「若さ……お前アラフォーやん。それは良いとして、そもそも何を書きたいんや?」
ボケ 「なんか儲かるヤツ」
ツッコミ「金目当てかよ……書きたいモンが無いのに創作すんな!」
ボケ 「でも書きたくて書きたくてしょうがないんや!そんでもってあっさり書籍化されてウハウハしたいんや!」
ツッコミ「現実逃避のための創作か……まあエエ。どうせすぐに飽きるやろ。今までもそうだったしな。よっしゃ付き合ってやるで!一緒に考えようぜ!」
ボケ 「おうよ!」
ツッコミ「しっかし、なんで話が膨らんでまうんかな~」
ボケ 「やっぱりお前の言う通り、知らん事を書こうとしたのがまずかったんかな~。野球はよくわからんし……家族は殺伐としとるし……爛れた恋愛しか知らんし」
ツッコミ「聞かなかった事にしとくわ」
ボケ 「知っとる事と言えばカネの……」
ツッコミ「やめとけ!不穏過ぎる!もう知っとる事はよそうや!そうだ、なろうテンプレで行こう!な!それがエエ!そうしよ!」
ボケ 「テンプレねえ……異世界……転生?」
ツッコミ「そうや!転生や!どうせならとことんテンプレで行くで!西洋風ファンタジー世界で!」
ボケ 「チートスキルでモッテモテのハーレム!」
ツッコミ「エエなあ!その調子や!」
ボケ 「短編無理やんけ……」
ツッコミ「そ……そんな事はなきにしもあらず、かも。やってみなきゃわからんがな」
ボケ 「ちょっと考えてみたけど、転生の時点で話が膨らんでな……前世の死因が密室殺人で、犯人は悪の組織と戦うロボットに乗った高校生男女なんやけど……密室トリックは見切り発車だからワイでもわからんのや!」
ツッコミ「もう……無難に食レポあたりを短編として書けや」
ボケ 「その手があったか!」
ツッコミ「(え?食いついた?テキトーに言ったのに)」
ボケ 「よぉ~し!どうせならエア食レポ行くぜ!」
ツッコミ「何がどうせなら?ねえ、何が?」
ボケ 「今日の食レポは……江戸時代のご飯!」
ツッコミ「エア食レポって……今ここに存在しない食べ物の紹介かよ」
ボケ 「皆さんご存知でしょうか?昔のお米には今のお米とは異なり、たんぱく質やミネラルが含まれていたのです」
ツッコミ「そうなの?」
ボケ 「品種改良を繰り返した事で今のお米にはたんぱく質やミネラルが少なくなってしまったんですね」
ツッコミ「おお……本当かどうかわからんけど知っとるような雰囲気やで!」
ボケ 「では一口食べて見ましょう。モグモグ……」
ツッコミ「……形態模写が上手いな」
ボケ 「これはっ!」
ツッコミ「……ゴクリ」
ボケ 「まことにもって見事な家康味です」
ツッコミ「味が想像できなかったんやな……」
ボケ 「さて次回は……」
ツッコミ「次回予告キタ!」
ボケ 「家康特製焼き味噌!馬上で揺られて風味の増した限定品です!」
ツッコミ「それ……家康知らん人にはわからんやろ……つーか、想像力が暴走して自分でも何を言ってんのかわかってへんな……」
二人 「ありがとうございました!」