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やることやれば良いんだろ!!  作者: メロンよりイチゴ
2/2

ヤル事ヤッテ果てたら何処だココ?

俺は神様なんて居ないと思っていた

でも間違えだった

何故なら!何故なら!

俺は大ファンだった女優の大宮アズサ様とベッドで楽しくイタシマシタ!



試合後に控え室にプロゲーマーとしてデビューした頃からの大ファンで今日の試合のゲストで来ていて俺の勝ち残りを間近で見て興奮したままの大宮アズサ様がサインを求めて乱入に近い状態で俺を熱く抱擁してくれた。


会場スタッフや彼女のマネージャー達のお陰で肋骨1本にひびが入る程度で彼女を引き剥がしてくれた。

女性が本気で男を抱き締めると骨がイクと初めて知った。

病院帰りに彼女から食事に誘われたが俺はまだ試合中なので決められたホテルでのルームサービスメニューしか食べられない事を彼女に告げると


「私がお部屋に伺う事は出来ませんか?」


と聞かれ即座にゲームマスタースタッフに聞いてくれと美しい見事なジャンピング土下座をマネージャーに決めた。


「ウフフ、貴方の後世に伝えるしかない美しい土下座に免じて聞いてみるから少し待っててね」


マネージャーが年に数回しか話さない女性言葉を聴けた。

♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤

マネージャーは常々敬語でしか話せない人なのでは?と心配していると俺は彼女に真摯に向き合い胸の内を打ち明けた。

すると彼女は目に涙を浮かべて大笑いを始めた。

マネージャー会川りさはめちゃくちゃ笑い捲った。


「アハハハそんな訳ないでしょ?仕事だからに決まっているじゃない。ビジネスパートナーとしての所謂、精神防壁みたいなものよ。よく考えてみてよ?若くてお金持ちで少し童顔の男の子と年中一緒なのよ?ちょっとくらいのツマミ食いは…なんて時もあるんだからそれを我慢するには敬語で防壁を建てるしかないじゃない。あたしもこれからは時々防壁の一部を開放するから心配させてごめんね?あと心配してくれててありがとう!」


普段とのギャップに俺の方が撃ち抜かれたのですが?

♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤

ともかく大宮アズサ様はゲームマスタースタッフからのセキュリティチェックをされることと俺は朝ドーピングチェックを受ける事を契約書に追加署名した。

大宮アズサ様が俺の部屋に泊まれる様になったのだが?

ん?何処でソウナッタ?

食事を俺の部屋でするだけの筈だったのだけども?

チョットマテ

フリーズ

会川りさ様!

貴女はマネージャーではなく神デスネ?

スゲー

直ぐ側に神いたよ!

神が親指立ててるよ!

あ!神、親指を人差し指と中指の間に入れてはイケマセン!ドヤ顔でその拳を突き出してもイケマセン!

俺は澄まし顔でビジネスライクな声と言葉を選び


「マネージャーお遊びはそこまでです人前デスヨ?」

「は!申し訳ありません。遊びが過ぎました。大変失礼致しました。」


ビシッと音が聞こえるような見事な90度の謝罪にその場にいた人達から許しは貰えた。


神マネージャーのお陰で大宮アズサ様と楽しく二人で食事を楽しめた。

試合開始からの7日間ルームサービスのシェフとホテルスタッフとゲームマスタースタッフの三人いる中での俺はボッチ飯だった。

旨かった筈だけども正直何を食っていたのかも覚えていない。

咀嚼して胃に流し込む為の作業だった。

準決勝前はアルコールチェックも厳しめだった。

少ししか呑めなかった。

アイツとなら少しの酒でも楽しく酔えた筈。


今日辺り来そうだから今は横に置いて置く。

大宮アズサ様との食事はとても美味しく楽しくBGMは優雅なクラシックが流れて聴こえていた。

ひさしぶりワインも美味しく呑めた。

大宮アズサ様と見る窓からの夜景も凄く綺麗だった。


「こんなに綺麗だったのか…」


思わず声が出ていた。

俺の左側で寄り添い大宮アズサ様と見詰め合い流れるように今にイタリマス

時々お転婆な神様アリガトウゴザイマス

余韻に浸っているとルームチャイムがマシンガンの様に鳴り始める。

ベッドサイドの受話器を取ると奴の声が聴こえてきた。


「モチモチ~?ボッチのユウヤクーンこちらチミノ永遠のライバルのハーレムキングがアソビニキタヨー!」


数人の若い女性達の笑い声が聴こえていた。

毎度の様にべろんべろんに酔っているようだ。

奴がまた床と熱烈なキスをしないうちに部屋に入れなければいけない。


「ロック開けたぞクィーンズとキングはリビングに入ってくれシークレットサービスの人達はご自由に」


何時ものように彼らを部屋に招き入れる。


「今日は何が合った?聡一郎」


ハーレムキング本名速川聡一郎俺の幼なじみ。

人前では虚勢をはりビッグマウスなサービス精神バリバリで美女達を侍らせたモテ男を演じるが本性は可愛いモノが大好きで堪らない優しい愛猫家。自宅ではとても静かで飼い猫の三毛猫のマメタ(メス)をいつも腹の上に乗せ愛でている。

最近の悩みはマメタの子供達が欲しいようだ。

♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤

聡一郎とは保育園からの幼なじみで高校まで同じ学校に通っていた。

高校二年の夏休み前に聡一郎は事故にあった。

外傷や頭、内臓には損傷はなかったが聡一郎の大切なモノが一つ外傷性破裂し摘出された。


『命がタマタマ一つで助かった』


キタネェイッパツギャグで夏休み明け退院したばかりの聡一郎の心をソイツは土足で踏みにじった。


顔も良く頭も良くスポーツも万能更に優しいとモテ男全開フルスロットルな聡一郎に対しハラボテオデブで赤点バリバリの頭から何故か白い粉が毎日のように降り注ぎ周囲の女子高生達から敬遠されていたソイツが放った心無いイッパツギャグがクラスを爆笑の渦に巻き込み騒ぎを聞き付けた他のクラスの生徒達の前でも何度も言い放った。

ソイツは優越感に浸っていて後ろに俺が登校してきた事に気付いていなかった。


「色男もカタ金じゃ子作りに金かかるらしいよ頑張ってね?ホストでもヤれば稼げるじゃねえの?名前も速川聡一郎てホストっぽいし。速撃ちイッパツの方がいいか。カタ金だしな!あーカタ金じゃホストでも稼げねえかゲラゲラゲラ」


笑っていたのはソイツダケ

俺と聡一郎が幼なじみで仲が良い事をソイツは知らない。

ソイツと話したこともない。

聡一郎は俺の大切な親友だ!

俯き泣きそうな聡一郎はカバンにタブレット端末を入れ教室を出ようとするがソイツは出口を見事な肉壁となり塞いでいた。

ウォール・ビッグ・ミートは聡一郎の脱出を遮る。

登校したての俺のカバンにはタブレット端末と新品の急速充電器その日の授業で使う予定だった厚さ5cmの強力な磁石と厚さ2cm20cmx25cmのアクリル板が入っていた。

実に重たい日の登校でした。


「怨敵退散悪霊退散!滅せよ妖怪粉フラシ!」


カバンを持った左腕を俺は思い切りソイツの左脇腹に振り抜いた。

悪魔で私は左腕を振り抜いたダケデスヨ?


「ガッ!?ぐぶひー!ぐぶひー!息が!」


床に転がり這いつくばり鳴き喚くキタネェデブがする豚の鳴きまねを見ていた見学者全員から次第に笑いが興り始める


呼び出された校長室で教室に入るために邪魔だったリアル肉壁を排除したダケデスヨ?ってそのまま言った

数人の女子達がクラスで何があったのかを証言してくれたお陰で俺は暴力行為での退学処分にならず一週間の停学処分ですんだ。

俺と聡一郎は更に仲良くなってゲームを楽しんだ。


キタネェギャグを飛ばした粉フラシデブは聡一郎への名誉毀損と侮辱罪で訴えられ慰謝料をガッツリ支払い冬休み前にいなくなった


ギャグヒットメイカーになったソイツは大金持ちだとしれ渡りこっそり通うお店をネタに貯金の大半を街のヤバめの人達に囲まれて奪われ更に通っていたお店からも店内禁止事項とやらを破っていたことがばれ追い詰められたソイツは両親にお金を要求するが警察に通報しようと説得する両親に包丁を振り回し逮捕された


警察署で理由を聞かれると慰謝料を簡単に全額支払った両親のせいで貯金を奪われ両親が慰謝料を支払わなければ貯金も奪われる事がなかったと野賜ったらしい


風呂上がりに夕方のニュースを見ていた俺は飲んでいた牛乳を鼻から吹いた

聡一郎を侮辱してギャグヒットメイカーになっていた事はソイツの頭からは綺麗に消えていたようだ


♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤♠

そんなこんなで俺と同じ時期にプロゲーマーとしてデビューした速川聡一郎君

現ハーレムキング(命名俺)

証言してくれた女子達現ハーレムクィーンズ(命名言わずもがな俺)



「ユウヤ…ごめんね来ちゃった。ここのホテルの出すワインが旨いんだ。売名偽ファンアイドル奴だよ…今日から俺も面会解除じゃん?で売名偽ファンアイドルがここのロビーに目立つように来てたらしいんだ。」


「皆まで言うな。もうわかった。パパラッチ&ファン達引き連れて下で面倒事か」


「そー、海外のパパラッチ達もおまけに連れて来てリアルエネミートレイン噛ましてくれたわ」


「マジでかあの子裁判で負けて接触制限命令出されてなかったか?」


「うん、出されてるよ。また彼女の事務所が控訴してるんだ。裁判でまた争うからその挨拶に来たって凱旋車まで出して騒ぎ捲ってた警察に連れて行かれるまでついさっきまで…」


「マジかもうあの子頭だけ異世界にイッテイルナ」

「ホントソレ!ワラエネェワラワラワラでまた呑みました申し訳ありません!」

「いいよ謝るな。俺と聡一郎の仲だろ?呑むなとは言ってないぞ俺も両想いになれたし。多分お前の差し金だろう?大宮アズサ様は?」

「即バレ?マジかユウヤその推察力は何処から来んのよ?」

「試合のゲスト欄に一昨日までなかった大宮アズサ様の名前を捩じ込めるようなコネクション持ってんの聡一郎か神様くらいだろう?」

「俺神様と同列扱い?ヤッタ!」

「あー、神様て俺んとこのマネージャーね。マジ神」

「会川りさ様。確かに神様いや女神様だあのプロポーションラインは!会川りさ様!女神様」

「「「「キングー!」」」」

「聡一郎、クィーンズがいる前では他の女を褒めないって決めただろが。バカメ!」

「いやフッテ来たのユウヤじゃん!オレノッタダケ」

「バカメ!」


一頻り皆で笑った。


「あーやっとだよバカ言って寛げるのやっとだ」

「あと四人決まれば総合決勝試合あと四人誰だろうな?」

「C、Dブロックだろ?コイツだ!て決めきれないな混戦必死なブロックだしな優勝候補が揃って2ブロックに振り分けられるかよ。あの2ブロックに入った奴ら試合まで胃に穴空くんじゃねぇの?」

「ソレワラエネェ」


「今晩は、ユウヤ君キング様と親友って噂は本当だったの?」


今の騒ぎで大宮アズサ様が目を覚まして来た。ガウンを羽織り俺の横にチョコンと座る。

うん、可愛い。


「幼なじみデスヨ?内緒じゃナイデスヨ?」


聡一郎は前髪の金髪をかきあげ大宮アズサ様にキングスマイルを目の前で浴びせた。

大宮アズサ様のライフゲージが!


「アズサ俺は?」

「ユウヤ君」

「アズサの?」

「私の大好きな彼氏」


皆の前で言わせた

大宮アズサ様は顔真っ赤

うん可愛い

俺は大宮アズサ様をお姫様抱っこしてソファーに座る


「ユウヤ…ユウヤの方がキングじゃねぇの?」


何を(のたま)う!

両腕両脚に美女を纏わり付けた聡一郎がアホな事を言う


「その台詞ノシ付けて叩き返してやんよ!」

「いや俺は両腕塞がっててるよ?両脚もだけど」

「美女達くっ付けてる奴の台詞か!」

「確かに皆美女ですがナニカ?」

「リアルハーレムキングメ」

「フハハハハ余はハーレムキングなり!フハハハハ」

「オーいつの間にやら空ボトルがゴロゴロ転がってるなそろそろお開きかな?クィーンズ聡一郎を頼むな?」


「「「「任せて!ユウヤ君またね!」」」」

「シークレットサービスの皆さん何時ものように聡一郎を優しく部屋まで運搬をよろしくお願いします。」

「「「任せて下さい!キングはお守りします!」」」


♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤


聡一郎達が退出していき静かになった部屋は大宮アズサ様と二人切りだと急に広く感じられた

二人でデカイ浴槽を泡風呂にして楽しみベッドルームに戻り果てるマデイタシマシタ


そのまま眠った筈の俺は石造りの部屋のベッドで起きた

でも感触がおかしい

ベッドに右手を着いているのに感触がない

頭の中でイラついたような知らない女の人の声が聴こえてきた


『聴こえていますか亜川悠哉さん?』


「誰だ!てかココドコだ!」


『まだ教えられません』


「始めの女と声が違う。お前達何人で俺をこんなとに連れてきた?目的は金か電話寄越せ!神マネージャーに電話する金持って越させるさっさと解放しろ!」


『お金目的ではありません』


「じゃあなんだ?決勝の妨害か?」


『それでもありませんが近いと言えば近いです』


「妨害工作で誘拐までやるクソヤローに言っとけ!!試合終わったら地の果てまで追い詰めて後悔しながら死んだ後も許さねえてな!」


『それは叶いません』


「何故だ!二人は何故悲しそうな声を出している!」


『それはまだ教えられませんですが元の場所には直ぐに戻します。その後の事です時間がありませんとしか今は教えられません』


「何故泣いている?」


『教えられません』


「明後日のブロック決勝だけは出させてくれないか試合会場でキーボードとマウスに触れさせてくれないか?その後で撃ち殺されても構わない!Mr.Hとの約束も叶…」

♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤

突然身体の感触が戻り俺の右腕は大宮アズサ様の枕になっていた。

(一昔前に流行ったラノベって奴か?馬鹿馬鹿しいでもあんな空間)


全身から汗が吹き出したようなおぞけが背中を走った

一人の女が時間がありませんて言っていた

相手を追い詰める時間が無いと言うのとは違う

つまり俺に残された時間が無いと言う事

腹を擦る痛くも痒くも無い

末期の大腸癌

腹水も貯まらず腹は良い感じに割れている

女の時間がないって言った事はヤブ医者が言っていた事と同じ事だろ?

ならやれる事をやるしかない

受話器をあげ7を押してコールを鳴らす

部屋に神マネージャーがガウンの前を手でしっかりと掴み緊張して入って来た


「ボスご命令を」

「会川りさ、俺の全財産をお前と大宮アズサに譲る。拒否権はない。近日中に俺個人の顧問弁護士に聞いて受け取れ」

「ボス!?何故急に!」

「言った筈だ拒否権はない。不器用でごめんなさい。ヘタレでごめんなさい」


俺は神マネージャーを抱き寄せてキスをした

大宮アズサ様の寝ている横で神マネージャーとイタシマシタ


「上手いじゃんボス」

「神マネージャーも凄かったデスヨ?」

「アズサさん途中から起きてマスヨ?」

「ハイオキテマシタ」

「なら早いんだけどアズサとりさで俺の全財産を仲良く分けてくれ。隠す事はないから言う。俺は末期の大腸癌だ」

「「えっ!?」」

「どうやらお迎えポイ感じの事を体験した」

「どんな事?」

「ボス詳しく」

「アズサと果てまでイタシマシテ気が付いたら石造りの部屋のベッドの上で…」


二人に伝えた

アズサはめちゃくちゃ泣いていた

神マネージャーも泣いていた

「薄々癌じゃないかと思っていました。ボスがサプリメントを飲み始めた頃からですが」

「何?」

「ボスが私を雇ってくれた頃にサプリメントは身体に良くない栄養分の過剰摂取になりかねないそれに調べないと危ない成分の紛れた粗悪品もあると言っていました。そう言ったボスがサプリメントを飲む事を疑いボックスを失敬させて貰い中身を父に調べて貰いました」

「親父さんデカイ病院の理事長だったなそう言えば」

「はい。直ぐにわかりましたでもどの臓器の癌なのかは特定出来ませんでした。検便しようにも水洗トイレですしボスと私は寝室は別ですし強硬手段で薬で寝て貰うしかありませんが大会前にボスの体調が悪くなる事やドーピング検査で万が一引っ掛かれば大会参加がアウトになりかねません」

「強硬手段に出れなかった訳か。ごめんなさい上司としたら最低だな経営者としてもね。雇用主としても最低か?」


神マネージャーは涙を流しながら顔を横に振る。

うん、美人


「ボスが私をクズヤロウ達から助けてくれました。私が日本の日の元を顔を上げていられるのもボスのお陰です!ボス言わせて頂きます!救い出してくれた日から愛してました!ボスをずっと一人締め出来ていて嬉しくて貯まりませんでした!」

「りさマジヘタレていてごめんなさい。りさは俺の命令なら身体も好きでもなくても差し出すだろうって勝手に思っていました。ですので俺からりさに好きだと言えませんでした。マジヘタレでしたごめんなさい」


神マネージャーはまたも顔を横に振る。


「ボスがそう考えるのも無理はありません。私の普段からの態度などもボスをずっと躊躇させていた原因だと推察します。ですのでボスに非はありません嬉しかったですボスから求められて本当に嬉しくて貯まりません」

「残せるモノは全て二人に遺して行きたい重いか?」

「ううん!ユウヤ君私嬉しいよ!」

「マイボス私もとても嬉しいです!」

「ありがとう。二人とも本当にありがとう」

「ボス一つ気掛かりがあります。」

「聡一郎だろ?」

「はい」

「その時まで伝えるなこれは命令(オーダー)だ」

「はいボス」

「アズサも頼む。聡一郎はメンタルがめちゃくちゃ弱くて悩み事があればプレイに直ぐ出てしまうんだ。だから女に逃げて酒に逃げて逃げ切れなくなったら俺のところに今日みたいに来るんだ。聡一郎の逃げ場がなくなってしまうとは言えないだろ?」

「うんわかった!」

二人の優しさに溺れそうになる

俺も今は現実から逃げているんだけど

死の恐怖から逃げている

死にたくないと叫びたい!

何時ものように家のゲーミングルームで泣きながら叫びたい!

手足が震えているだけど二人をずっと抱きしめて誤魔化している

話をして誤魔化しているんだ!本当は俺もメンタルが弱くて誤魔化してプレイしている


♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤♠♤♠

Mr.Hには伝えた

「その時が来たら家族を今まで以上にお願いします」

「判った了承した。だが試合は試合だ!手加減は一切しない!!試合までの間にまた話しをしよう悠哉」

Mr.Hは快く応じてくれた

何故ならば俺のパパだから

パパなのだ!

今年の世界一の獲得賞金暫定一位はパパなのだ!

この大会でパパに優勝をされると俺も聡一郎ももう今年は追い付けない

だからなんとしても俺と聡一郎でこの大会の優勝を狙い闘い続けて来た

パパを倒す為パパに家に居て貰う為パパにはプロゲーマーから引退をさせてママ達家族が毎日笑顔で居られるように

その為になら総合決勝大会に出てパパだけでも倒す

でなければ死んでも死にきれない

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