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キャラクリ 3

 「では続きましてはスキルと職業をお選びください。最初に選べるスキルは6種類ですのでよく考えて選んでください」


 「少し質問なんだが、スキルがないと剣をもてないとかないよな?」


 「はい。しかし、持てないことはありませんが武器系のスキルをとっておけば攻撃時にダメージが1.25倍になります。また、特殊な技を使うことも出来ますが」


 「技?」


 「俗に言うアーツです。皆さん面倒なので技と呼んでいます」


 なるほどなるほど。まぁ普通だなそこら辺は。さて、どうしようか?出来れば剣を使いたいからな。うーん?


 「何かしらお薦めはあるか?」


 「そうですね、私としては〔鑑定〕と〔察知〕がお勧めですね」


 「毎回聞くけどなぜ?」


 「どちらも()がありますからね。それに素人がいきなり危険を察知したりすることは出来ませんからね」


 これ聞いてなかったら危ないんじゃないか。いきなり後ろから攻撃されたら俺の紙装甲じゃ一発だぞ。うーん、そうなったらこの2つは取るとして他は、、、こんなもんか。


 「おーい、出来たぞ~」


 「ハイハイ確認しますね~」


―――――――――――――――――

PM ーーーーー

LV 1

JOB ーーーーー

種族 ーーーーー

HP 30

MP 10

STR 35

AGI 40

VIT 1

DEX 5

LUK 30


スキル

〔剣術〕Lv:1

〔短剣術〕Lv:1

〔採取〕Lv:1

〔走行術〕Lv:1

〔鑑定〕Lv:1

〔察知〕Lv:1

―――――――――――――――――


 「なるほど、〔走行術〕を取りましたか。いい判断です。これを取らなければ隠しステータスのスタミナのヘリが早いですからね」


 「ごめん今なんてッた?」


 「ステータス構成の時から思ってましたけどスピード型なんですね。結構難しいですよ、あれ。」


 こいつスルーしやがった。隠しステータスにスタミナか。どうやったら上がるのか聞きたいが教えないだろうなこいつ。


 「ちなみにですがこの世界ではスキルを取っていなくても一応パリイが出来ますがかなりシビアになりますよ。」


 「それは大丈夫だ。絶対に」


 「急に目が死にましたけど何かありましたか?」


 かつてやってきたクソゲーの中に「カオスロード」というクソゲーがあった。概要は普通のゲームだが中身はとんだクソゲーだった。

 またいつか詳しく紹介したいが何がクソなのかと言うと、敵モブの強さだ。主人公が一対多で戦うシーンがあるのだか、その敵モブが強すぎるのだ。おまけに集団で襲いかかってくるから逃げることも避けることも出来ない。自分の獲物で弾かないといけないのだ。

しかもジャストパリイのタイミングはわずかに0,01秒。おかげで俺は雑魚どもの動きが夢にまで出てきた。まあ今となっては楽勝だがな。ハッ


 「まあ大丈夫ならいいですけど。一応説明しておきますが、この世界ではスキルポイント制ではなく、熟練度や条件でスキルのレベルが上がります。要するに、手に入れることは簡単ですが、そのあとは鍛えることでしか伸びなくなり、伸ばすことが難しくなるということです。それでは続きましては職業をお選びください」


 これはどうしようかな。全く決まってない。ノープランだ。んっ?


 (期待を込めた目でこっちを見るピクシー)


 「あ~何かお薦めはあるか?」


 「はい!ありますよ!」


 「うるさい」


 デコピンッ!!「あいたっ!!」


 「で、何がお薦めなんだ?」


 「はい、ですがひとつご確認があります。」


 ン?何だ?確認?


 「あなたはどの様にこの世界を楽しむおつもりですか?」


 何言ってんだこいつ?まぁそうだな、強いて言うなら、、、


 「特にないな」


 「特にない?」


 「俺はどちらかと言えば計画するのは嫌いでね。もしこの世界が自由であろうとするのなら、俺は自由に旅をしよう。もしこの世界が縛ろうとしても、俺は縛られずに旅をしよう。歩いて、様々なところへ行って、鼻歌歌って旅をしよう。あらゆることを楽しもう。そう言う世界だろ?ここは」


 ヤバい。かなり恥ずかしい。途中からテンション上がって何言ってるか分からなかった。ヤバい。無言にならないでピクシーさん。まじで、お願いだから茶化してくれ。頼む~


 「分かりました。ではあなたに進める職業は旅人(アナザー)


 「旅人?」


 それって動画でも言ってたやつか?けど選択欄にそんな職業ないぞ?


 「旅人はAGIとLUKに補正がかかります。表示はされませんが。そして一様特殊な職業です。その進化先は、貴方のありようによって変化します。あなたが歩む道が、貴方の人生を左右します。よく考えて行動してください」


 何でだろうか。今不覚にも、このピクシーが、少し、かっこよく、大人らしく、威厳があるように、美しく見えてしまった。


 「では、こちらに契約を」


 ピクシーはいつの間にか持っていた薄いファイルのようなものを開いた。中には高級感のある契約書が一枚入っている。

 スゥーッとこちらのほうに羽ペンが飛んでくる。羽ペンをとり、いつも使っているネームを書き込む。


 「それでは、最後に私からの祝福を」


 「へ?」


 「貴方の道に幸運が有らんことを。機会が有ればまた会いましょう」

 

 「あっ名前を聞かせてくれませんか?」


 今かよ!え~ともう適当でいいか。


 「ホオヅキで、、、」


 「あっ飛んでっちゃった。イヤーなかなかユニークな人でしたね。あの人。言動に凄みがありましたからね。なかなか楽しみです」


 

誤字報告ありがとうございます

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