プロローグ2
少なめです
夏休みのある日
「ふーん、なかなかいいな、これ」
大手動画サイトのトップに出たPVを見てそう思った。
どうも皆さんこんにちは。刃霧 透火十七歳どこにでもいる高校二年生です。
ン?なんか今なんとなく自己紹介したけどなぜだろう?まぁいいやっと
さて今見たものは二年前に出たゲーム【Another way】の最新のPVだ。鱗のひとつひとつまで赤く輝いたドラコン、その咆哮を縫うように高速で飛び回る盗賊のような見た目の人、後方から巨大な炎を打ち込む魔法使い、大剣でドラコンの尻尾を切り落とした騎士?のような人等様々な人がいた。
その動画が出てきたとき思わず見いっちまったぜ(それまでは他のゲームの動画を見ていた)面白そうじゃねぇかよおい
そうとなれば早速買いにいこう。うん早く買いに行こう。
「いってきます」
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「ただいま」
はい買ってきました。イヤ急いでよかった。なにあの人気!いくらあの動画が上がったからってあの人混みはないだろ!はぁ~疲れた。
けれども俺の手にはしっかりとゲームが握られている。
「最後の一個とは運がいいな~」
俺の後ろの人には悪いが俺で売り切れだった。なんかすごい顔をしていたが出来るだけ早く忘れよう。
「さぁてと、キャラクリだけでもやっとくか」
そう言いながら俺は頭まで覆うVRゴーグルを被った。