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 第3部 第19話 西大陸へ


「なるほど、創造神に飽き足らず。邪神に魔神までがセットになっているのか」


 表面上は冷静に見える雫だが、手は震えいた。


 無理もない。魔神や邪神が、1柱だけでも、天変地異を引き起こし、大変な事になるのに、数多の神が進化勢となり、戦わなければならない。


「思った以上に、大変な事になってますね」


 朱音は沈んでいた。数多くの事を解決してきた朱音は、作戦参謀的な立場にいたが、何も思いつかない……


 他のピースメーカー達も同じだった。


「……」


 言葉がでない。重い空気が流れるが、レイが重い空気を壊す。


「大丈夫です。オレ達には、自由勢のアルク・ガルスを筆頭に、教育勢のシャクナ・ドルアークの二つの勢力が味方になります」


「二つの勢力って、どの位いるんですか?」


「魔神族と邪神族以外の、全ての神が味方になります」


「そうか、だから最終戦争なのか……」


 レイの言葉に、雫達は理解した。


 最初は、勢力を言われて分かり辛かったが、これは、善神対悪神の戦い……最終戦争ハルマゲドンだとゆう事になる。


「あと、上手く事が進めば、ゴットアベンジャーを分裂させる事が、出来るかも知れません」


「奴等を分裂? そんな事できるはずがない!」


 興奮の余り、机を叩く雫にレイが続きを話す。


「細く、見つかりづらい可能性だが、シャクナの御使である、龍之介とゆう人物の話でわかりました」


「龍之介? 竜帝か? 彼は死んだはず……」


「龍之介、来てくれないか?」


 部屋の奥から、片腕がない龍之介が現れると、ピースメーカー達が戦闘態勢に入ろうとする。


「大丈夫ですよ。龍之介は味方です」


「ああ、シャクナ様の命により、レイ達をサポートしている。オレは、昔の記憶がないから、君たちを知らないが……君たちは知ってるみたいだな、殺気をビンビン感じる」


 龍之介に戦う気がない事が分かると、雫達は椅子に座り直す。


「まったく、ここに来てからは驚きの連続だな。最終戦争に、死んだはずの竜帝が味方。次は、なんだろうな、さすがにもう驚かないぞ」


 ため息混じりの雫は、かなり疲れていたが、もうこれ以上は無いだろうと、思っていた。


「雫さん達には、西大陸にある。元グランド王国まで一緒に来て欲しいです」


「グランド王国! レイ殿は知らないかも知れないが、西大陸はゴットアベンジャーに征服されている。グランド王国は、今は魔窟に等しい状況なんだ!」


 雫達の話では、元グランド王国では大量の魔物が常に湧いている状況で、ゴットアベンジャーの主要メンバーが常に一定いて、新人の訓練もそこで行われているらしい。


「グランド王国の過去を知らないと、この戦いには、勝てない……だから、雫さん達が必要なんです」


 レイの真剣な顔に、何を言っても、グランド王国に行くと雫は理解した。


「わかった。君達に、協力しよう。いいか? みんな……」


 雫の言葉に、ピースメーカー全員が賛成した。

 実は、ピースメーカーは行き詰まりに、悩んでいた。

 西大陸に行きたいが、戦力の不安はあるが、何よりも、決断が出来ずにいた。


「西大陸には、少数精鋭で行くつもりです。出来れば、合衆国を守るのに協力してほしい」


 手薄になった合衆国に攻撃された場合、西大陸に行ったレイには、何も出来ない。だから、歴戦の勇者である雫達が、味方にいたら安心できる。


「わかった。地方に散らばる、ピースメーカーに集合をかける。合衆国で、受け入れは頼むよ」


「わかりました。アイカ、ウォル兄さんとカイン兄さんには、ピースメーカーの受け入れを伝えてくれ」


「わかりました」


 キビキビ動くアイカを見て、雫達には、優秀な秘書に見えた。


「アイカ殿は、キャリアウーマンみたいだな」


「そ、そうですか?」


 雫がアイカを褒めてくれているのは分かるが、イマイチ、ピンと来ない。


 エッチな家庭教師みたいな格好で喜んでたし、この前は、妙に艶やかなメイドになっていた。

 

 その後は、ナターシャとウィンドラが日替わりでメイドをしていた。


 婚約後は、三人で取り決めをしているらしい。

 最近のブームは、コスプレらしく、ナースや巫女装束、くノ一を日替わりで交代でやっている。


 驚く事に龍之介の全面協力の元、衣装の制作が行われていた。

 龍之介は、下心がまったくなく。衣装はユートピアで販売されている。コスプレ衣装は大人気で、龍之介は大儲けしている。


 何でも、アイカ、ナターシャ、ウィンドラの衣装を作ると、かなりの種族をカバー出来て、良いサンプルになると龍之介は喜んでいた。


 ひとまず、ピースメーカーとの全面協力に成功した。オレ達は、西大陸にある、呪われたグランド王国に向かう事になった。


 最終戦争を阻止する為に……

 

 




 





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