3/3
エピソード2 秀吉の死
太閤秀吉、死に際の時。
「家康、家康・・・」
今にも消えそうなかすれ声で、家康の名を呼ぶ。
「はい。」
秀吉はまだ幼い息子、秀頼を見た。
「何が何でも、秀頼を守ってくだされ。頼み申す、頼み申す。」
「ははっ、命に代えましても守ってみせまする。」
そして秀吉は息を引き取った。
そのとたん、家康の態度は急変した。
秀吉の禁じていた大名の子供同士の結婚をしたのである。
秀忠は「三成ににらまれます。」と進言したが、家康は「太閤が死んだのだ。三成まど恐れるに足らん。」と答えた。
三成は反発したが、逆に丸め込まれて佐和山城に強制隠居させられた。
いわゆる、家康は人によって態度を変える人物なのだ。