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再会  作者: 秋本そら
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織姫の章

七夕。

星がよく見える、海辺の公園。


私は、彦星を待っている。


キラキラ。

星が光る。

沢山の流れ星に、美しい天の川。

天の川って、英語だと「乳の道」だった気がする。

みるきぃうぇい。

確か、そんな名前。

確か、また違った天の川の話があった気がする。神話か何かだった気がするけど、うろ覚えだ。


流れ星に、天の川に、願いを込めてみる。

あの人に、会えますようにと。


確か、七夕がモチーフの曲がなかっただろうか。

せぶんす ないと おぶ じゅらい。

和訳すると「7月7日の夜」になるのか、と思った記憶があるから、多分こんなタイトル。

確か、吹奏楽曲だった気がする。

そうだ、吹奏楽曲だ。

あの人が吹奏楽が好きで、中間部のソロの掛け合いをよく聞かされたものだ。

2つのソロの掛け合いを、織姫と彦星に例えているとかなんとか。

——何だったかな、ソロを吹いている楽器。

織姫は確か、アルトサックス。

彦星は……なんだっけ?

柔らかい音色だったことは覚えているのに。


あの人の優しくて柔らかい声は、いつ聞けるのかな。


彦星さま、と言ってみる。

私は織姫よ。

早く天の川を渡ってきてよ。

私はもう渡って、天の川の真ん中で待ってるのよ。


私の愛しい人。

遠距離恋愛でなかなか会えないけど、今日は久々に会えるんだよ。

はやく、あいたいよ。


彦星のような、愛しい人。

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