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孤独な人生  作者: まみろくのすけ
不自由な生活
6/6

変なやつらしかいない

日本にいた頃の話に戻る。

朝から2階がうるさすぎて起きてしまった。説教しに行こうと思ったが行ったらめんどくさいことになるからやめよう。布団を頭から足までほっ被りをし、寝ようと思ったが、

「おにいちゃ~ん!!」

妹が泣きながら抱き着いてきた。

「あーはいはいどうしたんですかー」

俺が適当に返答すると、妹があざとく、

「お姉ちゃんねいじめられたよーうえーん」

びっくりするぐらいの棒読みである。もっとうまくなっからウソ泣きという演技をしてもらいたい。

「またウソ泣き!今度の今度は許さない!!」

姉が妹を連れてどっか行った。これで一安心かと思ったがいつの間にかそこには親がいた。

「いつまで寝てるつもりなの!早く起きなさい!」

なぜこんな早い時間に起きなければならないのか。確かに朝早くから散歩をすることは好きだと言ったが休日のしかも日曜に早い時間に起こされても逆に不機嫌になるだけだ。

「もうちょっと寝かせてくれよ・・・」

俺が必死に布団を返してもらおうとするが中々返してくれない。

「あの二人をどうにかしてくれたら布団を返してあげるけど?」

もういい、布団がなくたって床で寝れるし、

「んじゃおやすみ~」

とここで母親によるドロップキックが決まった。

「いってぇ~~~!!」

痛すぎてもだえ苦しんでるところを妹がのしかかってきた。

「おにいちゃ~ん!」

いつもこんなもんだがなれない。なれることなんて一生ない。

「早く返しなさい!」

姉が妹の持っているゲームを無理矢理取ろうとしている。どっちが悪いかと言われると妹だ。

「あんたたち!いい加減にしなさいよ!」

鬼ババが怒り始めた。

「すいません」

姉と妹は2人とも謝った。

「なんで私が怒られなきゃいけないのよ・・・」

姉がぶつぶつ言ってる中妹は、

「プークスクス」

と笑っていた。姉は完全に妹の罠にはまっていた。

「昼ごはんできてるから、早くキッチンに来なさいよ」

昼ごはんということは今は12時か、朝やっているアニメを見すごしてしまった。


昼ごはんを食べ終わり、自分の部屋へと戻るとそこには何故か姉がいた。

「ねぇ蓮。これ一緒にやらない?」

差し出してきたのは某格闘ゲームである。姉はゲームオタクで学校に行かずずっと家に引きこもっている。

「いいよ、ただし負けても怒らないでね?」

「怒るはずがないじゃない!それに私が負けるなんてこと今まであったかしら?」

「121勝3敗で俺が勝ってるだろ?」

俺がそういうと姉の眉間にしわが寄った。

「ま、まぁそんな言ってられるのも今のうちよ?今日で私が122勝しちゃうから!」

自信満々にそんなことを言っているが未来はもう見えている。


「なんでよー!!」

俺の10勝1敗で終った。唯一1回だけ負けた理由はただコントローラーの接触が悪かっただけだ。

「落ち着けよ」

俺の言葉が逆鱗に触れてしまったらしい。姉は俺の首を絞めつけようとしている。

「ちょっ!馬鹿じゃないの!?たかがゲームでそんな向きになんなよ!!」

必死に腕を抑えているがあいつの力は恐ろしいほどに強い。

「うるさい!今度こそ勝ってやる!」

「わ、分かったから!パズルゲームで勝負しよう!」

パズルゲーム、それは姉が一番得意とするジャンルだ。全国大会で2位になったことすらある。このジャンル以外全部下手ということは内緒。

「パズルゲーム・・・いいわ!やってあげるわよ!」

今のところ0勝328敗で俺が圧倒的に負けている。適当にやれば終わるだろう。


「あっはっはっはっ!私の勝ちよ!!」

「あ~負けちゃった~くやしいな~」

くやしがった振りをしていれば大丈夫だろう。

「今どんな気持ちなの?蓮君蓮君、今どんな気持ち?」

クソ、さっきいっぱい負けてた癖に自分がこうやって勝ちまくると煽ってくる。ものすごく腹が立つ。

「いいから早くこの部屋から出てけ!」

俺は姉を部屋から突き飛ばした。理性を失いそうになっている。危ない。

「ああ!!なんなんだよあいつうううう!自分が有利に勝ってたからって!!」

枕に向かって叫んだ。すっきりした。

「ふぅ~・・・」

扉がノックされた。

「お兄ちゃん、入ってもいい?」

めんどくさいことが嫌いな俺はすぐに、

「だめだ」

と答えた。だがその言葉を無視し俺の部屋に入り込んできた。

「もうそんな冷たいこと言わないでよ!」

あざとい、ムカつく。そしてなぜ下着姿なのか。

「ちゃんと上着きろ、今真冬だぞ?」

1月の中旬、普通こんな格好していては凍えてしまう。

「あれ?お兄ちゃん私のこと心配してくれてんの?やっさし~い!」

「今までの言動すべて忘れてくれ」

姉も妹も普通に可愛いのになんでこんなめんどくさい性格なんだよ。

「ほんと勿体ないよな・・・」

心の声がついもれてしまったがそこまで気にしてないらしい。

「で、なんで俺の部屋に来たんだよ?」

「これ見てよ!」

そして渡されたのが雑誌、その中にバッグがある。

「これがどうしたんだよ?」

「これお兄ちゃんに買ってほしいな~って思って、値段なんて気にしないでしょ?」

値段を見てみた。額は198000円・・・

「俺の部屋から出ろ」

妹を部屋から突き飛ばした。






(=^・・^=)

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