表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モノクロ世界、最後の君へ  作者: 流星さてらいと。
5/8

ー同じ夢と現実の繰り返しー

あの時の幸せな夢を見て、終われば元の聞く事しかできない世界に行き着く。そして暫く経てばまた同じ場所、同じ台詞の幸せな夢に戻って…そんな生活を何ヶ月こなしてきたんだろうか。

私は今、聞く事しか出来ない世界に居る。もう聞く能力も大分と落ちてしまった。そろそろ本当の死期は近いだろうか?

こんな事しか出来ない世界なら、こんなテンプレートに嵌った何も進展しない妄想夢を無限ループの如くずっと見るくらいなら。

もうこのループから抜け出したい。ここから抜け出す…つまりそれは「本当の死」を意味している。

本当に…死んでしまいたい。

でも、私の力では本当の死に辿り着く事は不可能だ。本当の死に到達するには、人工呼吸器を外さなければならない。動く事なんて何も出来ない今の私にそんな事は不可能。

そう思っていると、途切れたドアの開閉音が聞こえてきた。レイヤが来てくれたんだ。

「ユミ……大丈…元気、なるよ…」

音の大きさは変わらないが、途切れ途切れの声は本当に聞こえ難い。レイヤは直ぐに元気になる…と言っているんだろうか…。私は直接口で伝えたかった。

もう、二度と前みたいには戻れないんだって。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ