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モノクロ世界、最後の君へ  作者: 流星さてらいと。
1/8

ー記憶ー

私は意識が戻る。


またいつも道理…あの場所が見える。


丘の上の夕日…今まで何度見た光景だろう。私はその光景が大好きで、部活帰りにいつも眺めていた。


そこで、付き合って半年になる彼に告白された。


私はそれを何度も体験してる。


私の口が彼の唇で塞がれる。


それは人生最高に幸せな時…の筈だった。


でも、私はもう理解り切っている。


これは、ただの妄想上での体験なんだ。


最初で最後だった、あの時の1回を除いては。


もう…彼の名前すら思い出せないんだ。

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