1/2
『Outside』
「ようこそ!」
そういって始まったのがこのゲーム。僕たちはあの日、このSTG、『Inside』に手を出した。
このゲームは説明書いわく殺人が可能な、いわゆるR18に指定されるゲームだと書いてある。そのゲームをやるということは、僕たちの年齢なんて察しがつくだろうが。相方は一つ下だからちょっとやっては駄目なゲームなのだが。
「アレン! そっち一人行ったよ!」
「了解」
そういわれて、スコープを覗いてみれば、映ったのは大柄の男性。運がないのかそれとも馬鹿なのか、僕に頭を差し出すような形で地面に伏せているではないか。
「クリア」
そう僕がつぶやいたのと同時、短く小さな銃声とともに、男は頭から血を噴き出した。