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拾った子猫

初めまして、コリクーといいます(^^)

私の好きな猫と料理というものを組み合わせてみました。ちなみに恋愛ファンタジーです。なにぶん初めてなのでうまく書けるかドキドキしています。文字でのミスや読んでて違和感などありましたら「ここが....」と教えて下さい。

まだ色々と分かっていませんが精進します。スローペースな更新になってしまうかもしれませんが頑張りますのでよろしくお願いします。楽しんでいただければ幸いです*

 「にゃあにゃぁ、なうぅ」




 どこかで子猫が寂しそうに鳴いていて、私も一緒に泣きたくなった、片岡真由子25歳の春。


 今日は仕事ではミスをし帰宅する現在の時間は23時、最近は花粉症で鼻水がひどい、お気に入りの靴下に穴が開いていてショック、仕事が忙しくて食事をおろそかにしたため自慢の美乳がDからCカップになった。これはオンナとしては大事件である!


 そして....恋愛もうまくいってない。


「なぁっ、うにゃぁー」


 3年前の大学時代に、少しだけ付き合ってた彼から連絡があった。友達期間1年、交際期間3ヶ月。はたして付き合っていたのだろうか、と謎に思うこともある。


 いや、付き合ってなければキスやあんなことこんなことしないはず......


 今ではお互い友達で、そのメールは他愛ない内容だったけど嬉しかった。そして同時に、なんだか情けなくて悲しくなった。


「みゃうー、んにゃぁ」


 今のような桜の季節に出会って友達になり、焼き芋がおいしい冬に付き合い始め桜の季節に別れた。

 まだ忘れられない。まるで私だけ時間が止まっているみたい。


 そいつには2年間付き合ってるかわいい彼女がいるのに、私はまだ進めてない。そいつが私のところに戻ってくると信じているのだろうか。そんなことはない、だって私はかわいいって感じじゃない。素直になれないは性分だからしょうがないんだ。


「んにゃうん」



 いつまでもその人のことだけはダメだと思って他の人に目を向けたけど、どうしても恋愛感情はあまりわかなかった。

 一体どうしたらいいんだろうか.....



「にゃぅん、うにゃっ」


「あぁもう、猫!うるさいっ!」



 全く感傷にもひたらせてくれないのか!と、私は辺りをキョロキョロと見回した。すると、私の住んでいるクリーム色のアパートから真っ黒な子猫が「なんっ」っと一鳴きしピョッコリと現れた。


 長いしっぽはゆらゆら揺れていて金色の瞳でこちらの気配をジッと窺っているようにみえる。....かわいいじゃないか。



「おいでーにゃんこ」


 猫はもともと大好きなので、思わずかまいたくなりスーパーで買ったかまぼこを取り出した。


 こんな夜更けにアパート近くでかまぼこを振り回すなんて、怪しい人決定だ。ご近所さん、スルーし、て、ね。


 思わず感傷気分は吹っ飛んだ。猫に感謝。

 黒猫はしばらくジッとしていたが、たたたっと走ってきてかまぼこの匂いを確かめパクリと食べ始めた。んにゃうにゃ、ハグハグ言っててかわいい。


「はー猫はいいわ。一緒にいても感情に左右されなくてすむもんね」



 どっこらしょっと腰を上げ、猫にバイバイをしてアパートの方へ足を向ける。

 するとトトトトッと音がして私の脚に身体をすりつけ「にゃうん」と、一鳴き。うるうるした目でまるで拾ってと言ってるみたい。



 私はうーん、と頭をぽりぽりかきつつにゃんこをアパートへ連れて帰った。

 ま、いいか。大家さんにバレなければ!一人暮らしは気楽なもんだなぁーとドアを開け暖房を入れた。




「この家に誰かがくるの久しぶり。猫でも嬉しいわぁ。いらっしゃい猫ちゃん」


「にゃん」


 おじゃまします、と言われたみたいでなんだか心が温かくなる。





 私が勤めているのは貿易会社の企画部門なんだけど、そこでは「にこにこしているけどクールで謎な一面がある女」というわけがわからない称号をもらい、他人と距離を置いていた。私も自分がどんな人間かわかっていない。


 でも仕事はそこそこ出来ると思う。今日は企画の仮案を名川部長に届け忘れて、チェックしてもらい再度作り直しという残業をしていたけれど。そう、企画は何度も何度も海外や国内企業で通用する斬新なチャレンジやプランを生み出さなければならない。知恵と時間の勝負なのだ。



 名川部長は愛妻家で知られる50代のちょっとぽっちゃり紳士で、今日も「片岡さんがミスするなんて珍しいね。修正したプランは明後日まで提出待つから今度はしっかりね。一緒にがんばろう」と、言ってくれた。このお父さんみたいな存在は心をぽかぽかにしてくれる。


 他人と距離を置くけど、仕事を円滑にするためにいつもにこにこ。でも絶対にプラーベートには立ち寄らせない。


 この原因はなぜだろうと思い....ふと田舎にいる家族を思い浮かべる。





 その後、うじうじしててもしょうがない!腹は減っては戦は出来ぬ!

と、作って冷凍していたハンバーグを焼き大根をすり下ろしポン酢をかけて、菜の花の辛子和え、朝作ったインゲンと豆腐の味噌汁、それとノンアルコールビールといっしょに遅い夕食をとった。


 お酒が飲めないのはイヤだね。ビールや焼酎でプハァ!といってみたいものです。


 にゃんこは私が作った、かまぼことインゲン入りのお粥を食べている。またハグハグ言ってる。癒されるなぁ....




ど、どうでしたか!?この猫は秘密があります。なんとな〜く想像付いていらっしゃる方もいるかと思いますが(笑)

もし、こんな料理出してほしい、というのがありましたら教えて下さい。話に登場させちゃいます!次回は真由子は猫に名前をつけます。2話目にしてR15になりそうで恐いです。

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