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#4 テスト

みなさんこんにちは!アオです!

それでは「クラスの陰キャの僕の気になるあの子は作家!?」をどうぞ!


奈美子さんと一緒に勉強すること1週間後の放課後。

奈美子「テスト明日かぁ~。」

僕「そうだね。」

奈美子「浩紀はいいよね。元々頭いいから.....」

僕「そっ.....そんなことないよ。僕も奈美子さんと同じで努力してるから」

奈美子「羨ましいよ......でも私だって負けていないからね!」

彼女は笑顔でそう言った。僕は奈美子さんが笑顔でいてくれるのなら

どんなことでもできると思った。テストが近づくにつれて、僕は

「このテストが終わったら奈美子さんとはもう接点がなくなってしまう.....」

と考えていた。でも元々、奈美子さんは勉強を教えてほしいという

関係でそれ以上でも以下でもない。テスト期間が終われば当たり前と

いうことだろう。しかし僕としては接点がなくなってしまうのが悲しい.....

ここで「これからも友達でいてくれる?」と言えば接点は消えないだろう

しかし僕にはそんな勇気はなかった。そして終わりを告げるチャイムがなった。

奈美子「よっしゃー!終わり!明日のテスト頑張ろうな!」

僕「うん」

久しぶりにこんなに大きな声で言うことができた。本当に奈美子さんに感謝だ。

そして翌日......

奈美子「うわ~ん、浩紀助けて~!」

とクラス中に人がいるのにも関わらず奈美子さんは僕とところへきた。

クラス中からの視線がとても痛い。中には「えっ?あの2人ってどういう関係?」

と疑問を出す人までいた。僕はパニックになって

僕「えっ?あっ?あっ.....のとっ.....とりあえず落ち着こう」

なんて変な声と一緒に言った。

奈美子「朝、着たら家にテキストおいてきちゃって.....今ない.....」

僕「そういうこと、じゃあ僕の貸してあげるよ。僕は大丈夫だから。」

奈美子「ありがとう!マジ助かる!持つべきものは友達だよ。」

僕「アハハ~......」

彼女が大声で言ったことによってより一層視線が痛くなった。

絶対、後で問い詰められるやつだ......と僕はしょんぼりしながらテキストを渡した。

奈美子「なにしょんぼりしてるの?」

僕「いっ....いやなんでもない......」

そして勉強してきた知恵を使うテストがやってきた。今日は丸一日テスト関係の

話題になるところが休み時間は僕らについて語られていた。僕は

本に浸りたかったが、やはり視線がきつく本を読むことができなかった.......

奈美子「なんか浩紀のこと噂されてるけどどうした?」

僕は心の中で「どうした」じゃないんだよとツッコミながら

僕「そっ......そんな大事じゃないから大丈夫」

と言いごまかした。ごまかしがうまくいったようで彼女は席に戻った。

僕は「ふぅ~」と思ったのも束の間、もっと噂されるようになった。

陰キャの僕にとってどれほどつらいことか........やめてほしい......

しかし日程はそのまま進み集中できずにテストが終了.......

この後、なんか言われそうな予感がして僕は黙って学校から去った。

下校中は、誰とも会うことがなく一人で帰っていた。なんだろう.....このモヤモヤ

奈美子さんと一緒に勉強する前まではこんな感じで悲しくなかったのに今は

とても悲しい気持ちがある。やっぱり奈美子さんと話していてそれに

満足していたからかと思った。そんな僕の背中は太陽が照らしていた。

僕は家へ着き、いつも通り宿題を終わらせてスマホを見た。しかし着信音が

なることはなかった。僕は何を期待しているのだろうか。僕と奈美子さんの

関係は勉強を教える仲だ。そんな大したものじゃないのに......

僕は心がぽっかり空いた気分になった。するとリビングから母が

母「浩紀、同級生が来てるわよ~」

僕はその言葉で「?」となった。そうそう僕の家を知っている人はいないはず

それに家へ来るような同級生もいないはず.......

僕はそんな疑問を持ちながら玄関の扉を開けた。するとそこには

奈美子「ごめん。ちょっと返し忘れたものを持ってきた」

奈美子さんがいた。僕はドギマギしつつも

僕「あっ.....そっ......あっ......ありがとう」

奈美子「ふふっ。めっちゃ困惑してる。」

僕「そっ......それは......そうでしょ。でもどうして......家わかったの?」

奈美子「それは一緒に帰ったときに私を家の目の前まで連れて来たでしょ。」

僕は思い出した。そうだ確かに連絡先を交換するときに家の目の前に

連れて来たことを!

僕「そっ.....そのときなんだ。でもよく.....覚えていたね。」

奈美子「まぁね!それじゃあ用事は済んだから帰るね。」

僕「あっ....まっ.....まって。」

奈美子「?なに?」

僕「あっ......あのこれから.....とっ......友達として接してくれる?」

奈美子「なにそんなことかよ。いいよ!全然!」

僕「ありがとう!!」

奈美子「お礼されるもんなのか?それじゃ帰るね。」

僕「うっ......うん。ありがとう!」

読んでいただきありがとうございました。

コメントしてくれると喜びます!お願いします!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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