#2 相談
みなさんこんにちは!アオです!
それでは「クラスの陰キャの僕の気になるあの子は作家!?」をどうぞ!
クラスの陰キャで目立たない僕はいつも通り、本を読んでいた。
すると気になる子、奈美子さんが僕の方に来た。正直、なぜ奈美子さんが?と
僕は不思議に思っていると、
奈美子「ちょっと放課後に話がしたい」
といわれ、僕は人生で1番といっていいほど心臓が爆発しそうになった。
気になる子から「放課後話がしたい」と言われたら、誰もが僕と同じ状態に
なるだろう。ましてや"陰キャ"というレッテルがある僕はさらにビックリした。
それからというもの僕は放課後になるまでドキドキしていた。
奈美子さんの声を聴くだけで肩が跳ね上がるほどだ。周りから見たらただの
変な人で間違いないだろう。それほど緊張していた。
そして待ちに待った放課後、僕はみんなが帰るのを待って教室に待機した。
奈美子さんはというとみんなで楽しそうに話していた。
そして、みんなが帰り僕と奈美子さんの2人だけになった。
誘われたとき"人生で1番といっていいほど心臓が爆発しそうになった"と
思ったが、あれはうそだ。今が一番心臓が爆発しそうになっている。
そして奈美子さんが口を開き
奈美子「浩紀.....勉強を教えてくれ!」
僕「えっ.....!?」
と僕は拍子抜けたような声を出してしまった。まさかの奈美子さんが僕に
勉強を教えてほしいなんと言うとは思ってもいなかったからだ。
僕「べっ.....別に....いっ.....いいけど.......どうして」
がちがちに緊張していて、コミュ障を発揮してしまった。
奈美子「私、頭が悪くて次のテストが悪いと塾に入れられるから!」
僕「でっ.....でも.....別に僕じゃ.....なくてもいいと.....思うけど.....」
奈美子「私、友達は多いかもしれないけど頼れる友達っていう人が
いなくてだから少し話したことのある君なら頼れるかなと
思って。お願い!」
と彼女はかなり真剣な眼差しで訴えかけてきた。
僕「ぼっ.....僕でよければお願いします!」
奈美子「マジ!!本当にありがとう!!じゃあ早速、お願い!」
僕「えっ.....!?いっ.....今から!?」
さらに僕は彼女に驚かされた。
奈美子「今からだけど......ダメ.......?」
僕「いっ.....いいよ。」
僕の学力としては陰キャなだけあって友達と遊ぶ機会もないから勉強
する時間がかなりあるため学力だけが僕の取柄と言ってもいいと思う。
だからこそ僕は、取柄の学力を頼ってもらえてうれしく思っている。
美奈子は僕の机の上にテスト範囲になるであろうテキストが置かれた。
美奈子「まず、ここなんだけど......」
近い、近い、普段人と接することの無い僕はここまで近いなんて
思ってもいなかった。でも美奈子はそんなことお構いなしに僕の
近くに座った。美奈子は慣れているのか気にしていなかった。
僕「そこは、こうしてこうすると解けるよ。」
業務連絡以外は話さない僕であってここら辺の勉強については
人並みにつっかえることなくしゃべることができる。
それに美奈子さんは知らなかったのか僕に
美奈子「浩紀、そんなにすらすら喋れるの!?」
と驚いていた。僕は
僕「まっ....まぁ.....ふっ.....普通の会話以外は.......」
美奈子「そういうことね。」
と言って彼女は僕の教えた通りに問題を解いていた。
彼女は頭が悪いと言っていたが、意味を理解する速さは人
一倍だと僕は思った。意味が分かればすらすらと問題を解いていく。
僕も彼女が解いている間、今日の分の宿題を机に広げて僕も解いていた。
彼女は一言も声を発さずに集中して解いていた。僕も解いていると
あっという間に最終下校時刻である5時を知らせるチャイムがなった。
奈美子「めっちゃ解けた!ありがとう!浩紀!」
僕「そっ.....それは良かった。じゃあ......帰らないと」
奈美子「ねっ.....ねぇ......浩紀。一緒に帰ろう!」
彼女の一言で僕の心はもう彼女に取られていた。
僕「......えっ!?......えっ.......えっ!?」
奈美子「ふふ、浩紀ったら驚きすぎ。別にいいでしょ。」
僕「いっ.....いいけど.....僕でいいの.....?」
奈美子「なんで浩紀が不安になるの?私が誘っているのに.....」
僕「ごめん.....いっ.......一緒に帰ろう.....」
奈美子「よし!じゃあ片付けるか!」
片づけているときも僕は上の空だった。奈美子さんと一緒に帰れるなんて
1時間前の僕は予想したことか。それくらい嬉しかった。
帰り道、2人で他愛もない会話をした。僕がコミュ障じゃなければ
もっとスムーズに話が進んだのに.....と思いながらも楽しかった。
家に着くと、奈美子さんが
奈美子「そうだ!連絡先交換しない?」
僕はその一言でさらにドキドキした。
僕「ちょっ.....ちょっと待っていて....」
僕は慌ててスマホを取りに行き奈美子さんとの連絡先を交換した。
奈美子「じゃあ、また明日~!」
読んでいただいきありがとうございました!
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!