13話
その姿を目にした瞬間、鳥肌が立ち、パニックに。
「うわぁ、助けて、助けて。触るな、尻、さわるなぁ!ヒィッ!ケッカイ、結界、結界!」ゴブリンに向かって、結界を張ったのがよかったのか、ゴブリンの動きが止まった。その隙に、起き上がって必死になって案内人さんの下に。
「イドウニシュウチュウ、シナイカラダ。イクゾ!」助けてくれなかったことに文句を言うつもりが先に怒られてしまった。納得がいかないが、追いかけるしかない。先ほどと同じ目に遭いたくないので、移動に集中した。
その甲斐のあって、昼前には目的地に着いたみたい。
目の前に広がるのは、そこだけ人の手を入れたかのようにポッカリと拓けた半径500m程の広場...。
そして、奥へと道が続いている。もう直ぐ、人里に行けるんだ。第一村人とのファーストコンタクト失敗しないようにしないとなどと妄想繰り広げていた俺の背後から、
「ここは、里で作ったものを旅の商人たちと取引する場だよ。おもに、布や魔物の素材と家畜や廃棄する奴隷などとの物々交換の場だけどね。それにしても、遅かったな、ニンゲンw」
後ろを振り返ると、そこには、オークの集落で別れたアラクネの長が話しかけてきた。
「へ?な、なんで、ここにあなたが?」
「マア、待て、ニンゲン。フム、我にハわからん。アユゥの言う通りなのか...。」
こちらをじっと見つめながらつぶやくように言った。
ここで疑問符?。いま、鑑定使われなかったか?なんか、視線を受けた時、全身に軽い違和感かんじたぞ。それに、さっきはえらい滑らかに話してなかったか?アユゥって誰?わからんのは、こっちの方なんですけど...。てっか、俺をどうするつもりなんだろう?
「では、説明しよう!いや~、一回行ってみたかったセリフwでは、改めて、私は鮎川。もうわかっているだろうけど、○○したら、アラクネだった...。」
「いわせないよ!ほんとまずいから。おねがいします!」
「まあ、アラクネに転生というか、彼女の並列思考のレベルが上がった際に出てきた人格なんだよ、私は。悪いけど、鑑定使うよ。うん、やっぱり、わかっていたけど転生者なんだね、君も...。」
「何時から?」
「オークの集落で見た時は彼女が主体だったから、よくわからなかったけど、小屋を収納した時点でもしかして、とは思ったね。確信したのはさっき話しかけてからかな。気付いてないかもしれないけど、最初に話しかけた言葉は日本語だよ。それに釣られて、君ずっと日本語で話しているし。わかりやすいねw、この世界じゃ、長生きできないよ。同郷の身としては、長生きできるように色々教えてあげようかと...。まあ、スキルの使い方とか戦い方の訓練とかね」




