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体取りかくれんぼ  作者: 名無しシャン
4/4

4(完結)

 バックヤードに籠って4時間ほど経過したが、全体的に世界が黒に寄っただけで、特にこれといった変化はない。

 店内とバックヤードを隔てる扉は少し開いており、バックヤードの中からでも店内が見れるが商品棚などで死角が生まれている。バックヤードからの裏口は鍵をかけており、死角はあるが出入り口は監視できている。ひとまずの休憩地点の確保は出来た。

 数時間居てわかったが、まず空腹、喉の渇きは起こらない。逆に適当にコンビニの物を食べたが、お腹が満たされた気はしない。

 他にも試しに指に傷をつけたが、傷はつかず痛みもなかった。

 夜に集合と言われたが、時間が分からない。恐らくだが、かなり暗くなった時ぐらいだろう。

 自称後輩が来るのを扉の隙間から見てる時だった。


 バックヤードへと続く扉のすぐ近く、いくつも並んだ窓ガラスが握られた拳で叩かれ割れる。

 何故と考えようとする瞬間見てしまう。

 握られた拳ではなく指のなくなった手の平であったこと。そして、ガラスを叩いたのではなく、倒れた先にガラスがあっただけのことだと。


 うつ伏せで倒れた人物を観察しようと、扉の隙間を少し大きくする。服は着ておらずズボンもぼろぼろだ。

 ガラスを割った腕は指がなく、手の平で終わっている。倒れて起きあがろうと両腕を振っているが、棒のように肘が曲がっていない。

 次に目が行くのは足だった。まず、両足の長さが違う。片方子供の足のようで太く短いのに、もう片方がアスリートのような細長い足なのだ。

 そのアンバランスな足は、ぬいぐるみを継ぎ接ぎしたかのように色や生えている毛の量が違う。子供の足は太ももの辺りは筋トレしている足なのに、膝から下は出不精の足なのだ。

 ソフトフィギュアのように腕が天井の方に直角に立ったことで、胴体が見える。

 胴体は右半分と左半分で明らかに違う。痩せ細っていると言われるほど細いお腹と、明らかに運動不足であろう程の太ったお腹。痩せて細って浮いているはずの肋骨は見えない。

 うつ伏せのまま体を動かしているが、背中の高さが変わらない。蠢くように動いて、呼吸していれば肺が膨らみ多少の高さの変化がある筈だが、ないということは呼吸をしていない。

 徐々に体の場所が動いて、近くの椅子に腕が当たる。すると両の手首反っていき、フックのように手の甲が腕に近づく。

 肩から腕が半回転し、肘が内側へと来る。両のフックのような手首を椅子の背もたれに掛け、段々と背中が反らされ、床を向いていた顔が空中へと向いていく。

 意図せず対面することになった顔にはまぶたがなく、黒目が体が傾いた方へ動いていく。耳や鼻、唇がなく顔が丸い。歯がなく舌らしきものも見当たらない。口であろう部分は半開きで小さく暗い空間が広がっているだけだ。

 人間大のナニかの顔がこっちを向いている。顔はこっちを向いているが俺は認識されていない。しかし、俺は息を潜めるように、静かに呼吸をしながら少しずつ扉を閉める。

 扉が閉まり、大きく1度呼吸する。


 バンッ!


 ナニかが扉を叩いている。いや、叩いているのはわかっている。この状態であり得る選択肢は1つしかない。


 バンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッ


 音が鳴り止む。

 そして何かを引き摺る音がする。ガラスが割れる音がする。徐々に遠くにいく。音の方向はバックヤードの逆側レジの方。扉の開く音がする。閉まる音がする。ナニかを挟んむ音がする。開く音がする。地面に当たる音がズレて聞こえる。引き摺る音が聞こえる。コンビニから離れていく。


 そこで呼吸を忘れていたことに気づき、大きく息を吸って吐く。体は無意識に扉から離れていた。

 そして扉が開かれる。

 一瞬呼吸が止まる。しかし、扉の前に立つ人物に安堵する。立っていたのは自称後輩だった。


「先輩、汗だくでどうしたんですか?」

「いや、ついさっきまで久々の恐怖体験をしてた」

「そうですか。ところで先輩まだ服着替えてなかったんですね。まぁでも、そんなことだろうと思って、服持ってきました」

「あぁ、悪い。で、着替えるけど、出ないの?」

「店内は窓割れてて、何か起きたのは明白じゃないですか。嫌ですよ。そんな危ないとこに、先輩は後輩を置いておくってんですか」

「いや、まぁ、お前がそれでいいなら別にいいけど」

「大丈夫です。弟とかが風呂上がりに半裸でいることありますから。男性の半裸ぐらいなら大丈夫です」


 弟とかって、他にも兄貴とかがいるのか、それとも彼氏なのか。まぁ、そこは俺の考えるとこでもないし、自称後輩が気にしないって言ってるなら、大丈夫だろう。


「先輩、意外と筋肉あるんですね。で、それはそうとなんでガラス割れてたんですか?」


 この自称後輩が来るすぐ前の一連の出来事を話す。

 話す内容が内容だ、話すかどうか一瞬迷ったが今から行動するのだ、伝えておく方がいい。


「先輩、そいつ、どこ行ったか分かります?」

「扉叩かれまくったから閉じてて見てないが、なんとなくの方向性だけなら」

「すぐ追いましょう。『鬼』を探す手間が省けます」

「はぁ? どういうことだよ」

「おかしくないですか。2週間程で絶対に帰ってくるって。それこそ先輩が見たやつ、絶対帰れないですよ」


 確かにそうだ。理性は分からないが、知性はあったように思う。

 だが、明らかに体を揃えるのは、物理的に無理そうなのだ。ルールの都合上、見つからずに相手に触れることが無理なのだ。運良く背後を取れたとしても、1度か2度。それ以上に必死の人からすればカモにされかねない。


「『鬼』の仕事ってのはコピー元の回収の他に、継続不可もしくは脱出不可の人物の強制送還なんですよ。それも、不足分を適当に取り付けて、そのまま帰すんですよ」

「その言い方だと、帰り方で見た目が変わるみたいじゃねぇか」

「んー、もしかして、情報屋は知らないんですかね。だとしたら、私、素晴らしいですよね先輩」

「はいはい素晴らしい素晴らしい。で、知らないって何を知らないんだよ」


 なんとなくだが、こいつのペースというか、扱い方が分かってきた気がする。賢いのにアホだって言われるタイプに似てる。


「正規の方法で帰還すれば、見た目だけは容姿や肌の色、肌質とか色々に合わせられるんですよ」

「その情報を知ってるならなぜ」

「その疑問、言い切らなくていいですよー。単純に見た目しか変わらないからですね。中身は別の誰かの物なんですよ、嫌じゃないですか?」

「ま、まぁそうだな」

「そうですよね、そうですよね。先輩なら分かってくれると信じてました。で、ですね、強制送還された場合、見た目が変わりません。色の違う指が5本とか、長さの違う足が2本とか」


 この自称後輩の話が本当だとするなら、さっきの倒れてきたやつは帰ると、びっくりホラー現象状態になるということか。


「成る程な。で、鬼探しからしなきゃならなかったのが、そいつをつけてれば強制送還しにくる『鬼』が見つかると」

「そうです。ということで、そろそろ20時になりますね。姿を見せだす時間です。いきましょう」

「わかったかま、何故20時なんだ」

「知らないです。それじゃ」


 知らんて。まぁでもたしかに、考えるだけ無駄な気がする。ここ自体が常識の外だしな。


 コンビニを出てそいつはすぐに見つかった。左右と後ろがコンクリの壁に囲まれた、ほかの道よりも黒のきつい細い道の奥で、壁にもたれかかり、足を伸ばして座っていた。

 そして俺たちはそいつを、その道の向かいに立つ家の中から覗いていた。


「先に言っとくことが2つあります。『鬼』に見つかったら即アウトです。触れたらなんてルールはありません。次に本物そっくりのコピーなので、不法侵入ではないです」

「そうか。『鬼』には気をつける。その不法侵入セーフ論は穴だらけだが、今はいいや。俺も入ってる」


 暫く待つが『鬼』現れる様子はない。座ってるそいつにも動きはない。

 さらに待っていたが現れる気配がなく、俺は立ち上がり外に出ようする。


「来ました。伏せて動かないでください」



 幸い、見ていた窓は人が出入り出来るような窓で、カーテンの隙間から外を覗いていた為伏せても外は見れる。


「現れる時に、自分より高い位置に目線があると、見えてなくても近づいてきます。さらに動いてるものにも同様です。それはそうと、引き倒したのは私なんですが、近いですね。ガチ恋距離とかいうやつですね」

「今の状況でそれ言えるメンタルすげぇよ。というか、わざわざ動くリスク背負って顔を近づけて囁くな。くすぐたい」

「まだ大丈夫ですけど、もう現れます」


 外の空間の一部分が歪んでいる。

 そして、ドアから出てくるように、歪んだ空間から人が出てくる。

 小学校低学年程の背丈だが、顔は無表情。だが、目は人を見る目ではない。壊れたおもちゃを見るような目だ。

 細い腕は何かを掴んで引きずっている。両腕と腰から下がなく、顔にもそれらしきパーツは目以外には口らしき空洞だけ。例えるなら、顔のついたマネキンの胴体部分のような、おそらく人であったのだろうモノを。

 自称後輩がいう『鬼』は、通路の奥のやつを捕まえると歪んだ空間の前に置き、近くの壁に扉の絵を描く。

 扉が描き終わると、そこに扉が現れる。シンプルで少し線が歪んだ扉だ。

 その扉を開き中に入ろうとする『鬼』は一瞬振り返り、こっちを見た。ただ単に振り返っただけではなく、視線がこっちに向いたのだ。

 咄嗟に開いていたカーテンの隙間を閉じ、窓ではない壁のところへと、自称後輩を引き寄せ肩を抱きながら転がり込む。


「ど、どうしたんですか先輩。私が可愛いからって欲情しました?」

「『鬼』は多分、気づいてた。目が合った」

「いや、まさか。どこも取られてないですよ」

「なんでか知らねぇけど、見逃されたか」


 壁に背をつけて横目で窓の外を見る。

『鬼』が壁の扉に背を向けてこっちに歩いて来ているのが見える。歩みは遅い。しかし、確実にこっちに来ている。


「やっぱり見つかってるみたいだ。恐らく、『鬼』にもしっかりルールがあったんだろう。体の何割以上見えてないといけない的な」

「いや、しかし、なんでバレたんですか!」

「静かに。出現時の索敵の条件がそもそも違ったんだろ。情報屋曰く、これはかくれんぼなんだと。『鬼』の見た目が小学生ぐらいなんだ、ルールはもっと単純なはずだ」


 話してる間にも近づいてくる。

 窓と『鬼』の間には、2〜3mの庭と簡易な木の柵があるだけ。幸い木の柵まで数mはあり、残り10mというところだろう。歩く速度からして10秒といったとこだろう。


「とりあえず、一旦離れるぞ。裏口の場所は確認してるから、ついてこい」

「先輩の言ったことが本当なら、『鬼』は恐らく理不尽極まりないはずです。逃げても位置の把握とかされてると逃げても終われ続けません」

「じゃあ、どうする」

「ギャンブルになりますけど、家の中まで引きつけて、あの扉の中に入るのはどうです」

「あの扉の先に何があるか知ってるのか?」

「どうなってるかは知らないですけど、あの中にはコピー元、本物の部位があります」

「よし、なら、行くか」

「自分で言い出しましたけど、先輩正気ですか。入ったら最後出れないかもしれないですよ」

「出れなくても、体が揃えば出られるんだからいいだろ」

「そうですけど。それでいいんですね」

「それが一番良さそうだろ」


 行動方針が決まると、とりあえず行動する。

 とりあえず、数秒は窓際で俺が監視しつつ、先に自称後輩を裏口に行かす。

 『鬼』が柵を越えたタイミングで俺も裏口の方へ。観察した部屋から出たタイミングで、後ろの部屋を確認する。ガラスを割ろうと拳を叩きつけている。数秒は稼げるとだろう。

 裏口から出た自称後輩に反応した様子はない。常時索敵してるわけではないことがわかったし、俺も裏口に行く。


「最悪のパターンはなさそうだ。とりあえず扉まで急ぐぞ」


 急げば遅くても5秒かからない距離だし、『鬼』の後ろ姿も見えている。


「開きましたよ先輩。とりあえず入りましょう」


 自称後輩に続き扉に入ろうとする瞬間、嫌な予感と視線を感じ、即座に振り返る。

 コンビニの時のやつの腕が顔の寸前まで迫っていた。

 なんとか身を捻って避けようとした時、首だけが後ろを向いた『鬼』がこちらを見ているのが見える。


「先輩、早く入って下さい」


 腕を引かれ、中に入ると、コンビニのやつの腕が目の前の空を切る。

 扉は閉まるが消える様子はない。


「『鬼』に捕まった人は、認識されなければってルールがなくなります。触られたらアウトです」

「そうなのか、そういうのは先に言ってくれ」


 中は薄暗いが部屋を見渡すぐらいは出来るが、部屋には1つの装置らしきものが置かれてるだけで、他には何もない。

 自称後輩はすぐさま装置へと行き、装置についているタッチパネルのような画面を適当に触ってる。


「いや、待て待て。何、使い方分かんの?」

「いや、わからなかったですけど、なんとなく今、使い方わかりました。凄いですよね、私凄いですよね」

「あーうん、凄い凄い。で、使い方は?」

「名前と体の部位を入れたら、その部分が有れば出してくれるみたいですね」

「成る程、お前の話しは本当だったんだな」

「本当だったって、信じてなかったんですか。それと、名乗ってなかったですね。私の」


 バンッ!


 入ってきた扉を叩く音がする。そして、本当に偶然だった。扉の方からミシリと嫌な音が聞こえたのは。

 壁と扉を繋ぐ部分は金属になっているが、扉が叩かれる度、扉が軋んで、嫌な音がなる。


「名前は帰ったら聞く。急いだ方が良さそうだ」

「そうですね。それじゃ、私は自分の見つかったので先帰りますね」


 現れた小指を片方の手で押し当てると、何もなかったかのように、くっつく。そして、花宮の時と同じく徐々に体が透けていき、そして消える。


 それと同時に扉が壊れ、コンビニのやつが入ってくる。長さの違う足が時間差で地面にぶつかり、音がズレる。目はどこ向いてるかわからないが、明らかに俺が狙いだろう。

 装置の画面を横目で見ると、スマホのタッチパネルと同じような入力方法だった。

 距離を把握するために片目はコンビニのやつを見てる筈だった。

 両目で見ていれば見えていた筈だった。見えると思っていてしまった右半分は見えていなかった。本当に一瞬だったがタイミングが悪かった。

 やつが視界から外れるのと、やつが飛びかかってくるのが被ってしまった。


 やつを視界に捉えた時、既に腕が肩に触れていた。

 呼吸が苦しくなった気がする。

 やつの口らしきところを空気が通る音がする。空気通る度、胸の辺りが膨らんでいる様に見える。

 急いで距離を取る。やつでは一瞬では詰められ程の距離を。

 そして、目の前で後ろから倒され、『鬼』に足を持たれて引きずられて行く。

 呆然としながらも装置のパネルに自分の名前を打ち込む。


「ツカウノカイ、オニーサン」


 引き摺っていったのも、戻ってきていないのも確認してた。なのに何故、『鬼』がすぐ後ろにいる。

 高速で動けたってのが一番だな。だが、何故。さっきの時に使わなかった。


「喋れるんだな、鬼さん」

「オネーサンハツカッタネ。セイセイソウチ」

「生成装置って言ったか、今」

「オネーサンノユビハ、コノマエカイシューシタカラネ。アツメテマトメテ、ソレヲザイリョウニツクル」

「...材料はなんだ」

「アツメタカラダ。ゼンブマトメテヒトツニ」

「お前に質問だ。初めてましたってわけじゃないだろ」

「アルジカラオニーサンニ、コノコトツタエロト」

「で、あいつの体に入ってと」

「オネーサンニハミツカッタカラ」


 本当に、嫌な予想だけは良く当たる。

 自称後輩が最初に取られた部位が残ってる。ありえない話ではなかったが、可能性としてはかなり低い。

 取られたからここにいて、その後『鬼』と遭遇して、回収のことに気づいた。

 そして、俺に此処、生成装置のある場所を『鬼』の主から自称後輩経由で知らせて、ここまで連れてきたと。

 生成装置って名前なだけに、恐らく部位を作ったのだろう。集められ部位を纏めて、一つの材料のようにして。粘土のような感じで、複数のものを纏めてまた分けて作る。


「ニンゲンガ、シラヌガホトケトカキモチテキニトカイウアレ」

「あいつが着けた小指は」

「イロイロマザッテルケド、ダレノデモナイカライイヨネ、オネーサンハダレノデモナイノガイイッテイッテタカラネ。ドコヲサガシテモアノユビノジンブツハイナイヨ。ミツケタゴホウビダネ」

「ご褒美って、本気で言ってるのか」

「ゼッタイニダレノデモナイモノヲテニイレテ、カエレタンダゴホウビダヨ。ドウシタノオニーサン」


 そうか、価値観とか倫理観とかそういう話をしたないのか。自称後輩の最大のミスは、自分の物が欲しいって言わなかったことなのか。


「ダレトモチガウ、ユイイツムニガホシイダナンテ、オネーサンハショウシンショウメイのコセイガアルヒトダネ」

「一応聞くが、俺の自分の目と小指、肺が欲しいとしたら、作れるのか?」

「オニーサンハコセイハイラナイノ。ジョウズニセッテイスレバ、チョウジンテキナカラダガツクレルヨ」

「いらねぇかな、自分のでいいわ」


 俺は、画面をタップし、操作すると確かに指、目、肺が現れる。現れた部位に触れるとスッとその場所へと動いていき、パズルのピースがハマる様にくっつく。


「最後に回収したのはいつだ」

「ミッカマエ」

「回収したものがこの中にあるのか?」

「ソコニアツマッタノヲカイシューシテル」

「そうか」


 徐々に体が透けていく。疑問はたくさんある。何故『鬼』とあの距離まで近づかれても、なんともなかったのかとか、この世界はどうなっているのかとか。

 だが、とりあえずは帰れることを喜ぼう。

 帰って来たら、時間は23時頃。場所はコンビニの中。どうやら、半日と掛からずに帰れたらしい。

 とりあえず、明日は学校に行くと、花宮の機嫌取りからしなきゃならないかもしれない。着信履歴にかなりの数が掛かってきてる。

 公欠扱いしてくれてるらしいし、本気でサボろうかと思うが、集に帰ってきてたことが知らられば、即密告されかねんし、行くか。疲れで重い足を家に向け、歩いて帰る。電車代ケチったのが悔やまれる。















 最後の『鬼』に対しての質問。

 意図は単純だった。

 画面を操作する時、見てしまった。作ると自分のを探すの2つのボタンがあることに。

自称後輩の部位は回収された後で、もう無いんだよな。

読んで下さりありがとうございます。

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