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青春の始まりはママから  作者: Bae-AN
3/6

第2話

* * *



私は1年に1-2度、学校の夏休みや冬休みの時韓国に帰っていてその時だけ13歳と11歳差という大きな歳の差だった姉と片言の韓国語を使いながら会っていた。

姉が20歳になる頃、日本にある日本語専門学校へと留学手続きを母が申込み初めて一番上の姉(恵美)と小学生の私、そして母の3人が一緒に日本で暮らすようになった。


恵美「一年に一度会うか会わないかだから随分と大きくなったね!(韓国語)」

私 「はい!(韓国語) ねーね宜しくね!(日本語)」

母 「これからもお姉ちゃん宜しくだって恵美!(韓国語)」


当時の私は韓国語が片言で、家庭内でちょくちょく覚えた程度だったため、日常会話は雰囲気も含めてある程度話している言葉を理解できて聞き取れても、話すことは日本語に比べてはほとんど上手にしゃべる事は出来なかった。

だから久々に会った姉にもできる韓国語と日本語を混ぜながら話すようにして、絶妙な具合で母が通訳をしながら会話が成立していた。


それから姉が2年間日本語専門学校を通っている間、母は仕事の為全校生徒の中でいつも勉強が1番な姉に私の面倒を押し付けていて、恵美姐さんは大学生活を他より満喫できず我慢が絶えない日々を過ごしていた。

その頃には私も韓国語が徐々に上達し、姉もまた私が韓国語を話せるくらいに日本語を話せるようになっていた。


恵美姐さんはあまり陰キャとまでには行かないが、結構ふっくらとした体形のせいで顔は母親譲りでとても美人なのに内気な性格で、喧嘩や口論など争い事を避けるタイプだった。

なので人に嫌な事を言わず一人で溜め込む性格でいつも私を家で面倒を見ながらオンラインゲームとSNSなどのチャット中毒になっていた。


13歳差でまだ小学生の私に不満もぶつけれるはずもなく、久々に一緒に住み始めた母にも少しよそよそしく不満や寂しさがずっと交差していた姉は進学の推薦も出ていたが、とても残念な事に母に私立の学費を払ってもらうことが出来ず結局専門学校卒業後、また韓国にいる母方の兄弟の家にバイト生活する選択をすることになった。

それと同時に恵美姉さんとは2歳差の里美姉さんが入れ替わるかのように同じ日本語専門学校へ2年間入学した。



* * *



里美「本当怖いくらい大きくなったね。恵美とはどう過ごしてたの?(韓国語)」

私 「日本語の課題とか最初のうちは一緒にやってたけど、後々日本語上手になってて普通に話せてたよ。(日本語)」

母 「<-通訳-> 美奈も韓国語上達したんだから里美に韓国語で話してみてよ。(韓国語)」

里美「話してみて。私日本語喋れないし!」

私 「・・・<笑顔>。本当下手くそだしもうちょっと上達したらって伝えてくれない?(日本語)」

母 「<-通訳->。まだ照れてるみたいだね(韓国語)」


里美は気が強い。

中高とテニス部で全国大会を出てるほどの選手だった姉は中高ととてつもない陽キャで済州島の学校では不良グループとつるんでいて喧嘩も一般人より強く、高い声にも関わらず言葉使いも雰囲気も全て含めて強い性格をしていた…。



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