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セーヤの東方見聞録 17

「………ん?」

「どうした?」

「いや………なんでもない。」


「………。」


私は去っていく男たちを確認してからどんどん奥へ進んでいく、だいたいの敵がここに集まっているのは確認できた、ただ………ちょっと思いついたことがある。




「………おいっ、何だこれは!?」

「バカやろう!どこのどいつが火なんかつけやがった!!」


ランタンが密造した物資の中に放り込まれ、男たちは大慌てで水を持ってきて消火作業を始める。







「………ここに来て、どんどん頭が冴え始めたな。」

「そんなこと無いわ、それより、ミスらないでね。」

「わかってるって。」


俺は巨大な土の塊を地面に叩き込むと、それは下にある地下まで地面をぶち抜いて、間髪入れずに俺達は穴に飛び込む。


「………っ!!!今度は何………ぐはぁ!!?」

「よしっ、一匹上がり!!」


俺はさっと一人倒すと、男たちを見回した、どいつもこいつも、結構ゴツくて強そうだ。


「………どけっ、こいつは俺がやる。」


奥の方から男がやってくる………うん?こいつが持ってるの………?


「………刀?」

「ふっ、これが物珍しいか?いいだろう?お前らみたいなアホで間抜けな自警団には絶対買えない代物だよ。」

「………。」


そう言って男は刀をさっとひとふりして、気持ちのいい音がなる。


日本人か、異世界によくある東洋文明的な人ではなさそうだし、そんな国聞いたことないし、日本人の刀鍛冶でも来たのだろうか?


「さぁ、始めようか!!」




男は刀を持って突撃し、ナーノがとっさに飛び出してそれを神速の剣技で受け止める。


「………はぁっ!!!!」


男は次の瞬間体から赤いは光を放ち、ナーノを吹き飛ばした。


「くぅっ………!!」

「喰らえっ………!!!」


俺は火魔法で男を焼き殺そうとした、火炎は剣では受け止めようがない………はずだった。


「………はぁぁぁ!!!」


男は刀を縦横無尽に振り回すと炎は四散した、嘘だろ………これでも相当強いの撃ち込んだんだぞ?


「ふっ、この魔法で溢れた世界で剣一本で生きてきたんだ、対策くらいは考えてる!!」

「………はぁぁぁぁ…………!!!」


ナーノが再び突進する、男は刀を縦横無尽に振り回してナーノの攻撃をいなすがナーノは果敢に攻め入って男は一歩一歩後退っていく。


「………さぁ、壁際まで追い詰めたか、で?ここからどうするんだ?」

「………はぁぁぁ!!!」


男はナーノのその一閃をじっと目で追っていたのが見えた、なにかする気だ、そう俺は思ったがナーノは構わず斬りかかる。


「………はっ!!!」


男の体が赤く光ったその瞬間、今までよりも遥かに早い勢いで男は刀を一閃して、ナーノはそれを避けるために体を大きくひねらせた。


「そこだぁ!!!」

「…………っ!!!」


その瞬間、ナーノは持っている剣に力を入れて、次の瞬間俺の目では到底追えない速度で男を斬りつけた。


男はそれをとっさに読んでそれが振られる前に後ろに下がるが、避けきれず胸に切り傷がつけられる。


「なんだいまのは………まるで、見えなかったぞ………?」

「ナーノどけっ!!俺がやるっ!!」


ナーノは俺がそう叫ぶ前にすでに後退していた、なんて察しがいいんだ、俺はその瞬間魔法を男に叩き込む、本気を出したのもそうだが、ステータスもアップしたその魔法を男はもろに受けたかに見えた。


「無駄だぁ!!!」


男は刀を再び振ると、またしてもそれは蒸散する、いやいや、おかしいだろ!?


「ふふふ、やるじゃないか!!だが無意味なんだよ!!」


男はそう言って不敵に笑う、こいつ………!!


くそっ、俺にできるのは力押しだけだが、だいたいこの世界にはステータスに関係なく攻撃無効とか、逆防御力無視攻撃的なスキルや技があんまりにも多すぎる、これだからいやなんだ………!!


「………そこの女、名前は?」

「………ナーノ。」

「ナーノか………覚えておこう。」


男はそういうと刀を再びひとふりして飛び出した、かとおもったその時、男は突如そこらにある工具類をナーノに投げつけて牽制する。


「っ!!!」


ナーノはいつもの要領で軽く切っていなすが、男はそれだけではない、男は机の上においてあった袋をナーノに放り投げた。


「くっ………!!!?」


ナーノはその袋をとっさに避けると、袋から粉が飛び散り、粉塵を作り出す。


「くっ、これは!?」

「うぉぉぉぉぉ!!!」


粉塵から飛び出してきた男はナーノに斬りかかり、ナーノはそれを剣で叩き落とそうとする。


「………えっ………?」

「まずいっ!!?」


だが、ナーノの剣は空振りし、男はあっという間にナーノを斬り捨てた。


「………ふっ、どうだ、この密造書で作った特性の幻惑剤だ、麻薬の類ではないが………。」

「くうっ………。」


ナーノは床を転がって逃げ、再び立ち上がろうとするが、くらりとよろけて床に寝転がる。


「てめぇ………!!」

「今度はお前の番だ!!」




男は俺に対して走ってきて、刀を振りかざす。


「くっ………!!?」


男の刀は俺の体表に薄い傷をつけ、俺は反動で地面に叩きつけられた。


「な、何だ貴様………。」


だが、驚いているのは男の方だった、そりゃそうだ、まさか刀でかすり傷くらいしかつけられないほどだとは思っていないだろう。


「くそっ、どうなっている………!!?」


男は刀で一方的に俺を斬りつけ、俺はどんどん奥の方に追い詰められていく。


「………このぉ!!!」


刀が俺の頭を捉える寸前、やけくそで撃った魔法がたまたまやつの胴体を捉えた。


「ぐはぁ………!!!」


今度は男のほうが端の方まで吹き飛び、俺はなんとか体制を立て直す。


「貴様………化け物かっ!!?」

「くたばれっ!!」


俺は周囲の物質から魔力を取り出し、部屋いっぱいになるほどの巨大な塊をやつに撃ち出す。


「くっ………!!?」


という驚きの声が聞こえたあと、男はその魔法を斬って砕く。


「くそっ、またそれか………。」

「………ハハハハハハハ、アハハハハハハハ………………はっ、なんてことはない、お前、素人だな。」


男はしばらく呆然としていたが、突然笑い出して余裕を取り戻す。


「貴様、どうせ魔法の才能におごり高ぶってまともに練習もしたことがないんだろ、愚かな男だ、そんなんだから力押ししかできないんだろ………違うかぁ!!」

「違う、俺は………!!」

「貴様みたいなクズがなぁ!!俺はだいっきらいなんだよ!!!なんの努力もしてこないで成り上がる!!そんなことが許されていいのかぁ!!」

「………。」

「女も死ぬ!!お前も死ねっ!!」


男はそう言って赤い光をまといながら俺に対して一気に接近して肉薄する。




「………違う、あなたは、そんなんじゃない。」

「………っ!!!」


俺は今の今まで呆然としていた自分の体に赤い血が駆け巡っていくのがわかった、やつの動きがその瞬間だけ手に取るようにわかった気がした、俺は自分の本能のままに拳を突き出す。


「くっ………!!?」


男は刀でそれを受け止める。


「………相手の勢いに飲まれないで、自分のペースを保って………!」

「………っ!!!」


俺は魔法を連発して男に攻撃する、男はその魔法を受け流しながら後退する。


「貴様っ!!」


最後の魔法を斬った次の瞬間、男は扉の先にきえてしまう、俺はあまりにもあっけない幕切れに呆然としていたその瞬間。


「上っ!!防御!!」

「くっ………!!?」


俺は2つ目の大穴を開けて上から奇襲をかけてくる男をなんとか土を盛り上げて作った壁で受け止める。


「なんだと、お前ごときに俺の奇襲が………!!」

「攻撃し続けて!!物量で押しなさい!!」


俺は強化された魔力を使い超巨大な火炎を生み出す。


「………くそっ、だが、そんなもん斬って終わり………!!?」


炎は急速に収束し、その瞬間男を一本の細い火線が貫いた。


「たった今思いついたんだ、なるほど、相手の対応力を超える攻撃をし続ければいいね………。」


一瞬一瞬途切れるから悪いんだ、一瞬だけ完全防御なんていう輩には常に攻撃を流し込めばいい。


「くそがぁぁぁ!!!」


男は赤い光を残しながら後退し、次の瞬間、全身がもりもりと盛り上がり、肌までも赤く変色して、そう、それは鬼そのものだった。


「だっ、旦那!!その力は!!?」

「馬鹿野郎、逃げるんだ、ああなっちまったら何したって止まらねぇ!!」


男達が軒並み飛び出していく中俺はやつと対峙する。


「………オマエアイテニハチカラガタリナスギタヨウダ………コレカラハホンキデイカセテモラウ。」

「それが、本気の姿か………。」


見れば見るほど禍々しい姿だ、体は赤い光と紫の光が入り混じり、その迫力に拍車をかけている。


「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「くそっ!!」


俺は力任せに振り回される刀を土の壁で受け止める、次の瞬間ヒビが入り始めたために俺はナーノを背負って天井を突き破り、外に逃げる。


「フハハハハハハハハ!!!コレガ、コレガキサマラノミテイルケシキカ!!スバラシイナァ!!コレガチカラカァァァァァ!!!」


男はそう言って次の瞬間獣のような怒号を発し、俺に向かって飛び出してくる。


「………いったでしょ、相手のペースに飲まれないでって。」

「………。」

「いい?あなたならできる、たしかに見てくれは強いかもしれないけど、力押しなら、あなたも負けないでしょう?」

「………。」




「フハハハハハハハハハ!!!シネェェェ!!」







「それがお前の本気か………?」

「っ!!!?」









俺はその刀を、片手で受け止めた。






「ステータスの数値は65万くらいか………笑いが止まらねぇな。」

「キサマァァ、ドウイウコトダァァ!!?」






「………成せば成るってことだよ。」

「ダカラッ、ソノチカラハッ!!ドウイウコトダッ!!?」


俺は男を刀ごと持ち上げる、男は空中でもがくがもう止まらない、俺はやつを地面に叩きつけた。


「グハァ…………クソォ、キサマッ、イッタイナンナンダ!!?」


「………はぁぁぁぁ!!!」


次の瞬間男は地面に叩きつけられ、地面を転がりながら男の体から光が失われていく。


「………くそっ、どういうことだ、貴様のどこきそれほどの力が………!!?」

「………はぁぁぁ!!!」


俺は男の周囲を一瞬で土で囲い、覆う、中からわずかに男の驚愕の声が聞こえてくるが知ったことでは無い。


「くそぉ!!貴様っ!!何をする気だ!!………グワァァァァァァ!!?」


それは急激に膨張を始め、中のものをすべて圧殺する、直後、壁をぶち壊して出てきた男、その男に間髪入れずに火線が直撃する。


「ぐはぁ………!!」

「………ナーノ、助かった。」


俺は近くに寄せておいたナーノにそれだけいうと、目の前の男にとどめを刺すために歩きだす。


「自分のペースに持ち込む、戦いの主権をこっちに持ってくる。」

「くそぉ………きさまぁ……!!!」

「流れをこっちに!!持ってくる!!!」


俺は倒れ込む男に容赦なく攻撃をくわえる、地面の上を攻撃を食らうたびにはねて転がる男は突然立ち上がって俺に斬りかかった。


「死ねぇぇぇ!!!」

「………今更ただの攻撃が効くと思うなよ!!」


俺の周りを半球の土のシールドが覆い、男の刀をたやすく弾く。


「きさまぁぁぁ………!!!」


男は壁をひたすら斬り続けるが、次の瞬間壁から無数の針が山となって生えて、男の体を貫いた。


「ぐはっ………!!!?」


男の体を無数に貫くその針山は、ゆっくりと男の体から抜けていく。


「………お前の、負けだ。」

適当に切り上げればいいものを初っ端から飛ばしすぎてこれ後半の戦いこれ以上のやつ書かないと行けないのかよって後悔してる俺がいる………。

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