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スズキ・フォン・セーヤ 5

「さぁて、帰ったら村がどうなってるか楽しみ楽しみ!!」


【ステータス:鈴木聖也】

【レベル:3217】


HP:321700

力:32170

防御:32170

魔力:32170

知力:32170

素早さ:32170


【スキル】

カオスアップ・ソウルドレイン・スキルツリー・開眼・魔力操作・特級火魔法・特級水魔法・特級土魔法・特級風魔法・ベック式金属化法・身体強化レベル10


「ふぅぅ、こうして街に一人で来るのも久しぶりだ、作物買い戻してくるのはナーノと二人でだったし、日帰りだったしな。」


俺はいま街の只中を歩いている、この街はいま貴族が流している作物のおかげで活気づいている、観光もそこそこに俺はダンジョンに顔を出した。


「………超高難易度ダンジョン?」

「はい、冒険者ギルドが定めた、文字通り最難関のダンジョンです、ここには凶悪な魔物が勢揃いしていて、数だって凄まじい、ここに入ることを許可されるのは最低でもCランク冒険者からになります、ただしその代わり手に入るものは比べ物になりませんから。」

「あぁ、これ、俺はAランク冒険者だ。」

「………はい、承りました、ではどうぞ。」


俺の冒険者証はまだ使えるようだ、なんならナーノ達も偽名すら使ってないのに音沙汰なしだしな、俺たち以外にも数百人単位で脱走者が出たそうだし、構っていられないんだろろなぁ………。


「………超高難易度ダンジョンか、一体どんなものが出るのやら。」


俺はそういって中に入っていく。


「………!!!」


俺は死角から飛びかかってきた狼の魔物に対して剣を抜く暇がなかったため拳で殴る。


「グキャン!!」

「………ふぅぅぅ、あっぶねぇぇぇ………。」


ビビったぁ………いやよくよく考えたらステータス的に傷一つつかないと思うけどこんなんされたらやっぱりビビる。


「………おいおい、こんなにたくさん来やがって、どうしたんだよ………。」


おかしい、いつものダンジョンなら多くて5体くらいしかでないのに、いま10体くらいあの狼の魔物がいるんだが?


「グルルルルル!!!」

「くそっ、土魔法!!」


俺は周りの敵を土魔法で貫こうとした、不意のことで対応できなかったのが2、3体ほど死んだが残りはすべてかわし切る。


「嘘だろ………!!」


さらに狼たちは驚愕の機動を描く、なんと壁や天井を走り回り始め、本当に俺を四方八方から攻撃を仕掛けたのだ!!


「だけどなぁぁぁぁぁぁ!!!」


俺の周りに土魔法の障壁が構築され、狼達がそこに思い切りぶつかる音が響く。


「だてに力押しだけで最下層攻略しとらんわぁぁぁぁ!!!!」


俺は宝石から火の魔力を取り出して土の障壁の外を獄炎の炎で埋め尽くす。


「………ふぅぅぅぅぅ、土魔法で障壁を作り、周りを獄炎で徹底的に焼き尽くす、そんな戦術が中国にもあったなぁ。」


俺は障壁を消し去ると、狼達が黒焦げになって青い粒子が舞う。




「はぁぁぁぁぁ!!?防御無視の毒だとぉ!?」


俺は受けた傷を見て驚愕する、なになに?ヘルスパイダーの毒、傷口が腐り落ち、死に至らしめる毒、この毒は皮膚から浸透して防御を貫通する………ふ、ふざけんなぁぁぁ!!


「ヤバイヤバイ痛い痛い痛い痛いうわぁぁぁぁぁぁぁ死にたくないぃぃぃぃぃぃ!!………………あれそんなでもない。」


見るとHPがゴリゴリ減っているのが分かる、毎秒3くらい減っているがこっちのHPは32万もある、これくらいじゃ死にはしない、しかも時間制限も一応あるようだ。


「つっても効果時間は3日後くらいかぁ………回復魔法………はだめだよな。」


回復魔法は自分自身の体の魔力を相手に注ぎ込むことで回復する、自分に自分の魔力を注ぎ込んでもしょうがない。


「………べつの生物の魔力を自分に注ぎ込んだらどうなるんだろ。」


いや、でも魔物とかの魔力を注ぎ込んだら俺化物にならないか?


………地味に最近思っているんだが、世界の魔力について、一応説明では万物に魔力が宿る、と言われているが、実際には魔力が万物を作り出しているのではないか?


でなければ物質から取り出した魔力が新しい物質を作り出す現象が説明できない………。


「………それについても調べてみるかぁ。」


俺はそうして前へ進む。


「………今度はゴーレムか?しかもやたらほっそりしてるな、というかあんなにたくさんの剣何に使うんだよ………。」


いままで見たゴーレムは力任せに殴りかかってくるだけだから楽なことこの上なかったが………今回はそういうわけにも行かなそうだ。


「よし、じゃあやってみるか。」


ゴーレムは俺に気がつくと、羽織ってるマントがひらめいた。


そこから空中に浮く腕が何本も出てきて、腰に刺している何本もの剣を引き抜く。


腕の数は………もとのやつを合わせて8本か。


「………うわっ!!」


次の瞬間豪速で飛び込んでくる6本の腕、俺はがむしゃらに魔法を連発してそれを迎撃する。


「………!!!」


ゴーレムが両手を掲げた瞬間腕はより一層神速で動き、俺の魔法をすべて切り裂く。


「うっそだろう!!!」


俺はそれをもろに食らった。


「ぐぶえっ…………。」


斬られこそしないが、衝撃は俺の体に響いている、だいたい鉄の棒で殴られたくらいの衝撃だ。


「………くっそぉ、やりやがったな!!」


俺は炎魔法を使いゴーレム本体を狙う、あんな攻撃まだまだ余裕で受けられるが本体を倒さないとどうにもならない。


俺はやつの胴体に炎があたったのをみる。


「………くそっ、倒しきれなかったか。」


かなりの大ダメージだったのは間違いない、マントは炎で消し飛んでいるし体は融解している、だが倒せなきゃどうにもならねぇだろ馬鹿!!!


「………グワグワグワグワグワァ!!!?」


俺はまたしても吹き飛んだ、ちょ、ちょっと、結構効いてるっていうか頭グワングワン

してんだけど………!!


「………くそぉ、土魔法!!」


俺は障壁をダンジョンの通路を覆うように構築し、それを何重にも重ねていく。


「………ふぅぅぅぅぅ、これでいい、これで大丈夫!?!?」


次の瞬間、土の障壁に斜めに切れ目が入り、音を立てて崩れ始める、そしてその向こうにはゴーレムがいる。


「………ふ、へへ、や、やっちまったなぁ。」

「………!!!!」


ゴーレムの剣が俺に一斉に向かい、俺はそれを両腕をクロスして受け止める。


「ぐっ、ぐぅ!!」


よし、しのぎきった、俺はそこで奴に接近戦を挑む。


俺の剣、ワールドクロスは今のところ斬れなかったものが存在しない、これなら問答無用で切り倒せる。


「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


やつは俺の剣を受け止めようとするがまぁいいだろう、俺のステータスはすでに2.5倍、そのステータスとこの剣ならやつを剣ごとたたききれ………!!!


やつの剣は俺の剣と交差する直前に急反転、剣は俺のワールドクロスを交わして胸に突き刺さった。


「ぐふっ………!!!」


だが、俺の剣はゴーレムの両手を持っていった、俺は吹き飛びながらもニヤリと笑う。


「………!!!」


土煙舞う中、突如ゴーレムの体を土魔法が貫いて、ゴーレムは沈黙する。


元のステータスならやばかった、だが今の俺はステータス2.5倍、ステータス的には大きな開きがあったゴーレムの攻撃なんてすべて遮断できる。


「………とはいえ、今回ばかりは死ぬかと思った………。」


その時たちくらみを感じ、毒を食らった腕を見るとすでに痛々しく腫れ上がり始めている、そろそろ限界のようだ、なんとかしないといけないな………。



毒の効果が毎秒1000って書いてあったんですけどあとになって計算したら6分くらいしか持たないw

毎秒3に修正しておきました、危ない危ない………。

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