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0話「「この草原に居た...と」」

ノリで書き始めました。どうぞ。

「なぁ後輩」


「どうしました、先輩」


「私たち、デートしてたよな? 」


「そうですね、先輩から告られて付き合って初めてのデート中です」


「は? わ、私じゃないし? 告ったのは後輩だろ? 」


「何言ってんですか先輩。僕が転校するとか訳分からん勘違いした先輩が泣きながらーー」


「わぁわぁわぁ!! やめろ! わかった、わかったから! 私が悪かった!」


「分かればいいんですよ...それはともかくここどこですかね?」


「ん? 見りゃ分かるだろ、草原だよ草原」


「いやそりゃ見ればわかりますけど...え? 僕たちデートしてましたよね? 」


「そうだな、市内にある水族館でイルカショー見てたな」


「そうですよね、子供っぽい先輩が近くで見たがるから、最前列のど真ん中でイルカショー見てましたよね」


「うぐっ、子供っぽいは余計だ...それはさておき、あんまりにも前すぎたからかスプ〇ッシュマ〇ンテンばりに水がかかったはずだ」


「そうですね、全身覆うレベルで水被りましたね。それで目を閉じちゃって次に目を開けるとーー」




「「この草原に居た...と」」




「どういうことですかね? ラノベ読む系の先輩」


「うーん、どうこうもこれはいわゆる異世界転移とかいうやつじゃないかと思うけど...そこんとこどう思うよ、アニメ見る系の後輩よ」


「まぁ...普通に考えれば異世界転移ですよね...まぁ普通と言ってもオタクの普通なんですけど」




「「......」」




「はぁ...初デートがこんな形になっちゃったけどどうする後輩」


「うーんと、まぁ異世界デートと思えばいいんじゃないんですかね? 」


「能天気だね!? いや君がそういう奴だってことは知ってたつもりだけどここまでとは思わなかったよ!? 」


「ははは、どうせあーだこーだ言っても始まりませんしいいじゃないですか、こんな感じで」


「...いや君がいいなら私も全然いいんだけどね? それでもなんかあるじゃないか。ほら、帰れないことに絶望したりとか」


「まぁ帰れないと決まったわけじゃないですし、こういうのって探してればどっかしらに帰る方法があるのが定番ですからね」


「...うわー、頭のネジが外れたオタク怖ぇー」


「えー、先輩に言われたかないですよ? 先輩だって落ち着いてるじゃないですか」


「いやいや、私は脳の処理が追いついてないだけだから...それに」


「それに?」


「後輩がいるならいいかなって」


「...うわー、クレイジーサイコヒロイン怖いですわー」


「は!? 今のキュンッ...ってなるとこだろ!? トゥンクトゥンクするところだろ!? 」


「ははは、冗談デスヨ」


「途中からすごい棒読みなんだが? 」


「まぁまぁそれはさておきですよ」


「さておくなよ、ちゃんと私に向き合えよ」


「まぁまぁ落ち着いて落ち着いて...」


「がるるるる」


「先輩、ステイ」

「むっ...」


「はい。とにかくですよ、僕たちには天涯孤独とかいう設定もありませんし異世界で骨を埋めるつもりもありませんし、となればなんとかして帰る手段を探さなきゃいけない訳ですよ」


「...まぁそうだな」


「それでも普通に探すだけじゃ面白くないですし、もったいないじゃないですか」


「ちょっと頭おかしい気もするけどそれはたしかにそうだな」


「せっかく来た異世界ですし、デートし尽くして帰りましょう。先輩もしたいですよね? デート」


「うっ、それはそりゃあしたいケド...長い間行方不明になると親が心配するだろうし...」



「あ、その件については大丈夫です。なんか知らないですけどスマホ繋がってるんで親に連絡しときました」


「スマホ繋がるの!? 異世界なのに!? てかいつの間に連絡終えてんの!? 」


「先輩が草原にアホ面かましてる時に連絡しときました。ほら母親から返信来てますよ、『ちゃんと二人で帰ってくるんだよ〜』だそうです」


「知ってたけど君の母親のノリ軽いよね? 異世界転移なんだけど? 」


「あ、先輩の母親からも返信来てますね、『アホな娘だけど任せたわ』だそうですよ」


「あっれれ〜? おかしいのは私なのかい? もしかして私の方がイレギュラーなのかい? 」


「まぁこの4人で考えた場合ならそうですね」


「そうなのか...」


「悟ったような顔してますね先輩」


「そりゃあそうでしょ...」


「まぁ先輩が悟ったとか僕的にはどうでもいいんですけどね」


「おっ? 私的にはどうでも良くないが?」


「まぁまぁ先輩、聞いてください」


「む、なんだい」


「取り敢えず心配することは無いので僕と異世界デートを楽しんでもらえますか?」


「...う、うむ」


「何照れてんですか。それになんですか『...う、う、うむ』って」


「う、うるせいやい! ほら後輩よ、デートと決まったら行くぞ! 」


「...はぁ、分かりましたよ。ついていきますからそんなに走らないでくださいよー」

先輩→女

後輩→男


2人とも高校生ぐらいのつもりです。

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