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異世界は神様からの贈り物  作者: skeleton
第一章 贈り物(ギフト)
5/10

無情

今回は胸糞要素があるかもしれないのでご了承ください。

それでは異世界は神様からの贈り物第五話目スタートです!

 僕は今、より良い囮になるために絶賛、魔力操作の修行中です!


 僕が鑑定し終わった後、紫垣、小林さんの順番でどんどんとみんな鑑定していった。


 結局、ギフトなしは僕だけで、どうやら凄いギフト持ちが多かったらしい。中には、料理神や、音楽神のギフト持ちも。


 その凄いギフト持ちの中でも、ずば抜けていたのが氷堂君、小林さん、紫垣。


 小林さんはどうやら唯一の回復に特化したギフトらしい。


 ――――――――――

 ギフト

 医神のギフト 75% 王級


 ギフト内容

 超再生、ポーション生成、死以外の回復可能、医王の目


 身体能力


 筋力 E


 体力 C


 瞬発力 D


 魔力量 S


 アビリティ

 魔力操作


 ――――――――


 男子生徒が小林さんのナース姿を想像したという。


 紫垣は戦闘に特化したギフトで、紫垣に合ったギフトだと思った。


 ――――――――

 ギフト

 闘神のギフト 75% 王級


 ギフト内容

 怪力、戦闘センス上昇、鬼神化、超感覚、身体能力強化、身体強化の魔法特化


 身体能力


 筋力 S


 体力 S


 瞬発力 S


 魔力量 B


 アビリティ

 魔力操作、自己回復


 ―――――――――


 全員のギフトが確認出来ると、戦闘系のギフトが60人、非戦闘系のギフトが39人ぐらいで、ギフトなしが僕だけだった。


 その日に魔法の適性検査も行った。


「雨宮から魔法の適性検査を受けてもらう。」


「え、僕ですか?」


「当たり前だ、魔力量が測定不可能など出たのは初めてでな。あの魔力を魔法に出来たら、それこそ囮もできて、敵も倒せる。一石二鳥じゃないか!」


「は、はぁ。」


 そう言うとフェルゲンさんが魔法陣が書かれた、紙を7枚渡してきた。


「それでは、今渡した7枚の紙に魔力を挿入してくれ。魔法陣が光ればその属性の魔法がお前の適正になる。その紙はそれぞれ、火、水、雷、風、地、強化、回復になっている。」


 僕は魔力を紙に挿入した。


 結果は全て光らず。


「全部光らなかったか.....。本当に出来るのは囮だけか。」


 フェルゲンさんが残念そうに言っている。


 流石の僕も1個はあると思っていたよ!?まさか全部光らないとは思ってなかったよ。


 全員魔法の適性検査を受けたが、適性がなかったのは僕だけだった。


「明日からはキツい訓練になると思うから各々しっかり休むように。解散!」


 僕はすぐに部屋に戻った。


 まさかこんなにも出来損ないとは思っていなかったな。ため息しか出ない。


 トントン。扉を叩く音がした。


「晴ちょっといいか?」


 扉を開けると笑顔の氷堂君がいた。でも引きつった笑顔をしていた。


「ど、どうしたの?」


 氷堂君を部屋に入れ、お茶を出した。


「ありがとう。」


「それで、どうしたの?」


「俺のせいで、戦争に巻き込んでしまってごめん。」


「みんな戦争は全員で行くって言ってたじゃないか。」


「それでもさ.....」


「それに僕は氷堂君がエドマンドさんを手伝うって、戦争に参加するって言った時、安心したんだよ。」


「なんで?」


「僕は困ってる人を助けて、颯爽と問題解決していく氷堂君に憧れたんだよ。」


「俺は、そんな凄いやつじゃない。」


「ううん、氷堂君はすごいよ。現に今だって、氷堂君は凄いギフトを持ってるじゃないか。」


「そんなの運だろ。」


「僕にはそんな運も力もない。悔しいけど囮という役でしか、みんなの役に立てない。そんな僕でも、何とかなると思ってるんだ。それは、湊がいるから。」


「晴.....名前。」


「名前呼び変だったかな?ちょっと呼んでみたんだけど.....」


「いいや、今までで1番しっくり来た。」


 湊の笑顔は元に戻っていた。


「と、とりあえず、湊は凄い人なんだからもっと胸張ってよ!一応、友達なんだし。」


「そうですよ!それに私も友達ですしね!」


 そこには小林さんがいた。


「うわ!いつからいたの小林さん。」


「僕は困ってる人を助けての所からですかね?それよりも!どうして湊の事は湊で、私の事は小林さんなんですか!!」


 1番恥ずかしい部分じゃないか.....。


「それはさすがに無理だよ...。」


「諦めろよ悠亜。俺と晴は親友だけど、お前はまだ友達のラインなんだよ。」


 そんな事を話しながら僕達は笑い合った。


 友達ってこんなに楽しいもんなんだな。初めての感覚に僕は幸せな気分になっていた。


 ずっと続けばいいのにな。


 ―――――――


 次の日、僕を合わせた戦闘系ギフトを持った人達だけいつもの訓練場にいた。


「今日はお前達に命を奪う訓練をして貰う。俺達は戦争をしている。命の奪い合いだ。もし命を奪う事に躊躇した時には自分が死んだと思え。」


 いつもと違うピリついた空気が漂っていた。


「最初は虫、次は動物、最後はゴブリンを殺して貰う。それではまず虫を殺してもらおう。」


 全員の目の前に蜘蛛が1匹ずつ置かれた。蜘蛛の大きさは全長15cmほど。


 全員蜘蛛を踏み潰した。少々抵抗を見せる人がいたけど、全員しっかり殺した。


「次は牛鳥だ。こいつらは今日のお前達の飯になるから、殺せなかった者は飯抜きだ。」


 これも全員の目の前に置かれた。そして、全員に剣を1つずつ普及された。


 これで殺せということだろう。でも誰も中々殺そうとしない。そんな中、氷堂君と紫垣が牛鳥を殺した。


 それに続いてみんな牛鳥を殺していった。硬いと思われた首は簡単に切り落とされた。


 全員の手が震えている。


「次で最後だな。ゴブリンには知能がある。命乞いだってしてくる時がある。だが、決して躊躇をするな。躊躇をした時はお前達が死ぬ時だ。それぐらいの気持ちを持って殺ってくれ。」


 ゴブリン達が入ってきた。手と足は縄で椅子に縛られた状態で、僕達の前に3匹ずつ並べられた。


 ゴブリン達は明らかに人間の言葉を発している。


「タスケテ クダサイ。ワタシタチニハ コドモガイマス。タスケテ クダサイ。」


 誰も殺そうとはしない。そんな中、紫垣がゴブリンの首に剣を一突きした。


 ゴブリンの首から鮮血が吹き出る。


「ヨクモ ヨクモ コロシテヤル!!!」


 残りの二匹のゴブリンが叫んだ。紫垣は流れるように残りの二匹のゴブリンも殺した。


「お前達、殺らなければ殺られるぞ?ここは日本じゃねぇんだ。いつまでも、平和ボケしてると殺されるぞ?」


 その言葉に三割程度の者がゴブリンを殺した。


「きゃゃゃあ!!!」


 叫び声の方を見ると、ゴブリンが縄を解いて、女子生徒に襲いかかっている。


「コロス コロス コロス!!!ゴブァっ!」


 女子生徒は手に持っていた剣でゴブリンを刺した。


 ゴブリンはピクピクと痙攣をしながら死んでいった。


 女子生徒は腰を抜かしている。でも、すぐに立ち上がって残りのゴブリンを殺した。


 他の生徒達もその光景を見て、全員ゴブリンを殺した。もちろん僕も...


 まだ手に感触が残っている。剣が肉を貫き、骨を断つ感触が......


 その後、全員で鑑定を行うと、無情というアビリティが追加されていた。


 この先、命を奪っても何とも思わなくなるアビリティらしい。


 僕達は力を得たが、何か大事なものを失った感覚があった。


 その夜、牛鳥が出てきた。


 牛鳥を殺した者は誰一人として食べる事は出来なかった。


 中にはトイレに駆け込む者もいた。


 次の日からは、僕は魔力操作の訓練に入った。戦闘系ギフトの人達は戦闘訓練。非戦闘系ギフトの人達はそれぞれのギフトの分野に分かれて作業をしたらしい。


 その日、氷堂君は僕の部屋に来た。


「俺と紫垣が2人がかりで、フェルゲンさんに挑んだが負けたよ。しかも、あの人ギフトなしだぜ!?」


「この国の騎士団長だから仕方ないんじゃない?」


「でもフェルゲンさんが言うには、2週間あればフェルゲンさん越えにはなるらしい。」


 2週間後、湊は1人でフェルゲンさんを倒せるようになった。それもギフトを使わずに。ちなみにギフトを使うと、人間族で10本の指に入るかどうからしい。


 ほんとに神様って不公平だよなー。


 ――――――――――


 そんなこんなで、2ヶ月が経とうとしていたある日。


 王室にて。騎士の慌ただしい声で日常が終わろうとしていた。


「緊急事態発生です!!!西の森からゴブリンの群れおよそ三万です!!!ゴブリンロードが現れた模様です!!」


「三万だと!?イリーナはまだ帰っていないのか!!!」


「まだ帰ってきておりません!!!」


「今、戦える人数は何人だ!」


「異世界の方々を合わして、三千程です。」


「そうか.....。イリーナは待っておれぬ。すぐに戦闘準備をさせよ!」


「御意!!!」


 ――――――――


「報告でございます!!ゴブリンの群れ、およそ三万がこちらに向かっております!なお、人間族最強の女剣士のイリーナ・ハウンドはまだ帰還しておりません!!!」


「三万だと!?それにこちらの兵はイリーナがおらず、およそ三千か.....」


「大丈夫ですよ、フェルゲンさん。俺達このために今まで修行してきたんですから。」


 湊がそう言うと、全員が頷いた。


「助かるお前達。作戦は後ほど伝える!全員戦闘準備!!!」


 王国が慌ただしくなった。住民の避難をさせ、食料の補給、武器の用意、神様に祈る人もいた。


「それでは作戦を伝える。まずこの作戦の要は雨宮だ。ゴブリンは森を移動しながら王国めがけて移動している。そこで雨宮は森の南まで移動して、魔力を解放する。ゴブリン達は雨宮の方に移動していくとおもうので、第一次魔法部隊が魔法攻撃、そして第二次魔法部隊と交代し、魔法攻撃を行う。それを合図に残りの戦闘員でゴブリン達を薙ぎ払え!!雨宮の護衛は紫垣、氷堂、私、そしてもしもの時のために小林がついてくれ!」


「ゴブリンは個体ランクはEだが、これだけの数になるとBランクが妥当だ。全員気を抜くな、そして生き残れ!もう一度この場で会うぞ!!!」


「おぉぉおおおお!!!!」


 戦いが始まる。


やっと次から戦闘が始まりますね!!

氷堂君が人間族で10本に入るかどうかの力楽しみですね!!(もしかしたら、今は入ってるかも?)

晴は囮をしっかりできるのでしょうか???

神様からの贈り物第五話目読んでくださってありがとうございました!!!

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