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異世界は神様からの贈り物  作者: skeleton
第一章 贈り物(ギフト)
3/10

異世界召喚

今回は説明回なので少し長いです!

ちょっと分かりにくい所がありそうなので後書きに簡単に説明しようと思います!

それでも分かりにくかったらコメントなどで書いて頂けると幸いです!

これからもよろしくお願いします!

 静寂が訪れた。それは恐怖ではなく自分に起こった出来事が知りたかったからである。みんなそれほど、話を聞き逃すまいと集中していた。


 エドマンドさんの声が静寂を破った。


「まず初めに、みなさんも気づいていると思いますがここは、みなさんがいた世界とは異なる世界、つまり異世界です。」


「す、すみません、私達はどうしてその異世界にいるのですか?」


 女子生徒が恐る恐ると質問をした。


「それは召喚神がみなさんを召喚したからです。」


 質問をした女子生徒は何を言っているのか分からないという顔をしていた。


 そりゃそうである。真面目な話をしているのに召喚神が召喚したなんて話をしたらブチ切れものですよ元の世界なら。


 ここは異世界、僕達には理解出来ないことが起きる異質な世界、異世界なのだから。


 エドマンドさんは話を続ける。


「私たちの世界では神様は実在します。そしてその神様がみなさんを召喚しました。上の魔法陣を使って。」


「とりあえず話は分かりました。私達は帰れるんですよね?」


 今度は強気に女子生徒が質問した。さっきの答えでどうやらイラついたらしい。


「申し訳ありませんが帰ることはできないです。」


 その瞬間、1人の女子生徒が泣き出した。それを合図に怒る者、泣く者、不安でグループを作り励まし合う者、様々な感情が渦巻いていた。


 僕はその光景をただ眺めているだけだった。


「どうしてなんですか!!なぜ帰れないと言いきれるのですか!」


「召喚という行為は術者が召喚する場所にいなければなりません。つまり、異世界召喚とは術者である召喚神が向こうの世界にいなければ、みなさんが向こうの世界に召喚される事は不可能です。」


「神様なんだから異世界を移動する事ぐらいできないの!?」


 女子生徒がキレた。


「危険ですが確かにできます。しかし召喚神はみなさんを召喚して死にました。」


「じゃあ他の神様は!!」


「異世界召喚は召喚神にしかできない魔法です。」


 また静寂が訪れた。口ではきっと帰れる、召喚神が居なくてもきっとなんとかなると励まし合っていた。でも心の中ではみんな分かっていた、帰ることは出来ないと。


 エドマンドさんの次の発言がみんなの心を折った。


「異世界召喚とは危険なのです。召喚を行う術者も召喚される者も。異世界召喚は術者の寿命を代償に行います。そしてこの人数を召喚した結果、召喚神は死にました。召喚される方は、みなさんの学校の生徒、教師丸ごと異世界召喚して、成功したのがこの人数だと考えるのが妥当です。」


 僕達の学校は生徒だけで千人弱いる。今の人数で異世界召喚をすると、召喚に成功できるのは10人弱。明らかに絶望的な数字である。


「どうして、どうして私たちなんですか!!!」


 周りもそれにつれて暴言を言う。しかし、次の光景に誰もが言葉を失った。


 エドマンドさんが土下座をしたのだ。護衛の人達が止めようとするがエドマンドさんは顔を上げることは決して無かった。


 一国の王が土下座をするのがどれだけの事かというのは、無知な僕達でも分かった。


「私たちの世界は、人間族、魔族、獣人族、龍族、そして魔物がいます。この4つの種族同士は戦争をしています。」


「なぜ戦争をするのですか?」


 氷堂君が落ち着いて質問をした。


「4つの種族と同様に神様も4つに分類されます。人間族の神である人神ひとがみ、魔族の神である魔神、獣人族の神である獣神、龍族の神である龍神、これらの神の頂点に立つのが全能神と呼ばれる神様です。そして次の全能神は他の種族を手中に収めることができた、種族の神が次の全能神になると言うものです。」


「簡単に言うと、次の神様の王を決める戦争っていうことですか?」


 さすが氷堂君、僕達にも分かりやすくまとめてくれた。


「左様です。そして今、人間族は窮地に立たされております。それを危ういと思った召喚神はみなさんの世界で救世主となりうる人が多い場所を選んで異世界召喚を行ったのだと思います。」


 誰も言葉を発さない。エドマンドさんの頬に涙が流れた。


「この状況を作り出したのは私たちが弱かったからです。勝手だと思いますが、どうか私たちに力を貸していただきたい!私一人の命でみなさんの気持ちが静まるのならば、私は命を差し出します。」


 その言葉にはすごい気迫が感じられた。それと同時に不甲斐なさ、悔しさ、悲しみという感情が混ざっていた。


「僕達はまだ16から18歳の子供たちです。僕達にはエドマンドさんに力を貸すだけの力はないと思いますが。」


 確かにそうだ、日本という幸せの国に生まれて、いきなり戦争をしてくれと言われても無理な話である。


「その点は大丈夫です。異世界召喚は危険と共に成功すれば召喚した者の身体能力を底上げします。今はこの神殿の影響で変化は分からないと思いますが、ここを出れば体の違いが分かると思います。」


「それだけで魔族や獣人族、龍族に勝てますか。」


 無理だろう。いくら体がスーパーマンでも、超巨大な龍には絶対勝てる気がしない。


「私たちの世界には、<神様からの贈り物>通称ギフトと呼ばれる能力があります。」


「そのギフトっていうのはどんな能力なのですか?」


 氷堂君がどんどんと質問していく。


「簡単に言うとギフトを与える神様の力を使えます。ただ神様との相性で使える力の強さが変わりますが。」


「僕達にはそのギフトがあるんですか?」


「確実にあります。異世界の人と神様の相性は良いので少なくとも50パーセント以上の力は使えます。」


「分かりました。僕はエドマンドさんに力を貸します。その代わり僕達の衣食住を約束してください。僕達は帰ることができない。なら僕達はこちらで安心な生活を送りたい。みんなが笑顔でいられる生活を。」


「ほ、本当ですか!!もちろん最高の対応をさして頂くおつもりです!」


 氷堂君は僕達に頭を下げた。


「本当にすまないみんな。帰ることは残念だか諦めてくれ。その代わりみんなは、こちらで最高の生活を受けてくれ。戦争には僕だけがでる。」


 歓声が上がった。みんな氷堂君について行くと、戦争は全員で行くと口々に叫んだ。


「ありがとう、みんな。」


 氷堂君が爽やかスマイルを満面に咲かせた。女子生徒たちが叫んでいる。


「ふわぁあ、みんな騒いでどうしたの?」


(小林さん今まで寝てたの!?君ちょっとマイペースすぎない?)


「それでは、みなさんを私の城に招待致します。」


 エドマンドさんが指をパチンと鳴らすと、3mぐらいの門が現れた。


「これをくぐれば私の城に繋がります。」


 こんな光景をみると異世界に来たんだなと改めて思う。


3話目読んでいただきありがとうございました!

それでは私がここ分かりにくそうだなと思ったところを簡単に説明しようと思いますのでよろしくお願いします。


異世界召喚

召喚神のみが行える魔法。寿命をエネルギーとして発動させる。異世界召喚は危険で両方に死の可能性がある。


ギフト

神様が人間に授ける能力。相性によってその神の力を使う事ができる。

例>火の神のギフト→火を操れる


簡単に言うとこんな感じです!


これ以外にも分からない所があればコメントなどでお書き下さい!


後書き長くなってすみません。

これからも異世界は神様からの贈り物をどうかよろしくお願いします。

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