宇宙人転生
僕はウラル星人のテララ。ある重い病にかかって死んでしまった。目の前が真っ暗だ。そこに一筋の光明が射した。人影が見える。あれは、人? 僕とは異なる姿をしたどこか神聖な姿に僕は見惚れていた。
「あなたを地球へと転生させます」
「なんのために?」
分けがわからなかった。地球とは一体どこか、ウラル星人には認知されていないところへなぜ転生しなくてはならないのか。それに、僕等の星では死ねば太陽の炎で焼かれてそれでおしまいである。その先の未来などあるはずも無かった。しかし、目の前の美しい女は僕に真珠のネックレスを渡すと、どこかへと消えてしまった。
無理やり口がこじ開けられる。
「こりゃあ大きな真珠だ! でかしたな!」
僕は転生して貝になっていた。
どうやら僕は「当たり」らしい。
生きたまま焼かれるという拷問を受け死んだ後に、また例の女がやってきた。
「あなたを再びウラル星へと転生させます。地球をどうしますか」
そんなの決まっている。
「 」