2度目のダンジョン
9話ですよ!
翌朝、翔と美空は『隠密』を使いながらダンジョンの前に立っていた。『隠密』は手で触れていれば触れている対象も『隠密』が掛かる。
「よし、じゃあ行くか、美空。」
「そうだね、行こうカケ兄!」
そうして、2人はダンジョンへ入っていった。
「とりあえず、今日の目標は、美空がソロで第1層のボスを倒すことかな。」
「う、うん。頑張ってみるよ!」
「俺のほうはサポートに徹するからな。」
すると、ゴブリンが5体現れた。
「4体は俺のほうで拘束する。だから、1体はソロで狩ってみてくれ。」
言うやいなや、翔は糸を使ってゴブリンの拘束を始めた。
「『糸束』!」
スキルによって追加された技はいつでも名称を変えることができる。最初は『ストリングキャッチ』だった。
拘束されたゴブリンに座り、翔は美空の初戦闘を見守る。
「お~い、美空。お前、素手で大丈夫か?」
「ム、ムリ~。」
「ん、じゃそっちも拘束するわ。ほい、『糸束』っと。」
「俺はできたが、流石に女の子のお前は無理か、ハハハ。」
「え?カケ兄はできたの?」
「ああ、できたz「どうやって!?」え、最初におもっきりぶん殴って、マウント取って殴りまくる。」
「なるほど、わかった、やってみる!」
「え?大丈夫なのか?」
「うん!拘束解いて!」
「わ、わかった。がんばれよ。」
そういって拘束を解く翔。ファイティングポーズをとる美空。拘束が外れ、動き出すゴブリン。
「よっし、いっくよぉ~。」
走り出す美空。大きく振りかぶって
「パァ~ンチ!」
良い感じにアゴに入り、やはり脳震盪で倒れるゴブリン。美空はマウントをとって
ゴン!ゴン!ゴン!
そうやって、何発も何発も殴り続ける。そしてゴブリンは動かなくなり、消えてゆく。
「ハァ、ハァ、ハァ。やった。倒せたぁ!」
「おぉ、よくやったな、美空。お疲れ様。『ステータス』開けてみろよ、レベル上がってるんじゃないか?」
「うん、わかった。『ステータス』!」
名前:島原 美空
レベル:2
HP:710
MP:210
POW:95
VIT:95
INT:176
SPD:100
LUK:20
スキル:なし
残りSP:3
「お、おぉ!上がってる!上がってるよ!」
「よしよし、良かったな。そういや、こっちで見れるのか?」
「うん、見れるよ。ほら。」
「おう、お前はINTが高いのか。ってことは魔法系だな。よし、SPってとこタップしてなにか魔法系スキル買ってみろよ。」
「うん。」
名前:島原 美空
レベル:2
HP:710
MP:210
POW:95
VIT:95
INT:176
SPD:100
LUK:20
スキル:『雷魔法』Lv.1
残りSP:2
「よしよし、それと『自己修復』買っておけ、便利だぞ。」
「うん。」
名前:島原 美空
レベル:2
HP:710
MP:210
POW:95
VIT:95
INT:176
SPD:100
LUK:20
スキル:『雷魔法』Lv.1 『自己修復』Lv.1
残りSP:1
「よし、じゃあこの2つを重点的に上げろよな?あ、因みに俺のはこんなかんじだ。」
名前:夜田上 翔
レベル:22
HP:800
MP:90
POW:204
VIT:204
INT:206
SPD:205
LUK:20
ユニークスキル:『孤独王』Lv.1(Lv.2開放まで 379/1000)
スキル:『自己修復』Lv.10 『拳闘術』Lv.10 『糸術』Lv.10 『気配察知』Lv.10『アイテムボックス』Lv.10 『隠密』Lv.10 『火魔法』Lv.10 『水魔法』Lv.10 『風魔法』Lv.10 『土魔法』Lv.10 『料理』Lv.10 『錬金術』Lv.10 『鑑定』Lv.1 『脚撃術』Lv.1
残りSP:0
「うわ!スキル多いね!」
「ああ、だから人には黙っててくれよ?よし、じゃあその『雷魔法』使って残りのゴブリンを倒してくれ。」
「うん、わかった!」
そうして美空は『雷魔法』を使う。
「『サンダ』!」
「おぉ、INTが高いから速攻で倒せたな。それにステータス値の上昇値が俺より高いのか。」
「え?上昇値?」
「うん、俺は2か3くらいだけど、お前は5か6なんだよな。いいな、すぐステータスの値は俺より高くなるぞ。よし、じゃあ続き狩ってくぞ~。」
「うん!頑張ってカケ兄より強くなるからね!」
「ふっふっふ、がんばれ~。」
2人はダンジョンの奥へ消えて行く。
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最近、「咲」にハマりました。新子憧ちゃんめっちゃ好きです。