許可
遅くなりました!課題がんばって終わらせます!
朝、起きた翔は自分の体が動かないことに気がついた。
「うおっ、あ、あぁ。美空が抱きついていたのか。お~い、起きろ~。美空~。」
「ん、んぅ~。あ、かけにぃ、おはよぉ。」
「おう、おはよう。ほら、パッパと起きて、朝ごはんにするよ。」
「ん!朝ごはん!」
そうして、2人は朝ごはんを食べ始めた。
「んっし、とりあえず今日の予定は、生徒会長のとこに行ってダンジョンの許可取りか。」
「そうだね。今日も1日頑張っていこぉー!」
「よっし、そうだな。」
2人は朝ごはんを食べ終わり、街へと出かけた。街を歩いて十数分、2人は生徒会長の居るところへたどり着いた。どうやら生徒会はビルのワンフロアを、占めているようだった。
「どうも、生徒会長の白川さんいますか~?」
翔のそんな一言で、そのワンフロアは凍りついたようだった。
「お、白川さんいたいた。白川さん、ダンジョンに潜る許可くださ~い。」
「だ、誰だ君は!?いきなり白川会長にそんなことを言い出して!?」
「ん?あ、俺のことですか?俺の名前は夜田上 翔。まぁ、ただのボッチだ。」
「あ、私は島原 美空。このボッチの幼馴染でっす!」
生徒会は生徒会長と何人かが男子で、ほとんどが女子だった。そしてその女子のほとんどが、翔を睨んでいた。
「うお、なんで睨まれるんだ俺…。」
「ははは、ごめんね、夜田上君。」
「え、会長結構フランク…?」
「こっちが素の喋り方なんだよ。で、ダンジョンに潜る許可だったかな?さすがに許可できないかな。」
「え、な、なんでですか?」
「危険すぎるってのがあるね。君は1人なら何とかなるかもしれないが、君以外の人はどうなるんだ?それに君に許可したら、他の潜りたい人たちにまで許可を出さなくちゃいけなくなるかもしれない。そこまではわかるかな?」
「は、はぁ。まあ大丈夫ですよ、俺多分誰にも認知されて無いレベルのボッチですから。それに俺はまあまあ強いです。第1層くらいなら他の人連れてても、問題ないですよ。なんなら白川さんも一緒に行きます?」
「ダメでございますわ!真二様を危険なところへ行かせるなんて!」
「そうだわ、真二を危ないところへ連れて行かせるわけにはいかないわ!」
「ワタシもそう思うデス!」
新たに女子が3人出てきた。だいぶ白川に心酔のようなものをしているようだ。
「え、えっと、あなた方は?」
いきなり出てきた女子に驚き翔はつい聞いてしまった。学校に通っているものなら知っているであろうその名を。
「わ、私の名前を知らないと…。ま、まあいいですわ。教えて差し上げましょう。私の名前は神宮寺 沙希。神宮寺財閥の娘ですわ!」
「わたしは秋谷 蓮理。ま、真二の幼馴染ね。」
「ワタシはイリーネ・ヴァレンシュタインという名前デス!ヨロシクデスよ?」
「あ、えっと、よろしくお願いします。」
自分への知らない人からの視線を感じると急にキョドりだす男、翔である。
「あ、そうですわ!真二様、この方々をダンジョンに潜らせて安全の調査というのはどうでしょう?私たちもいずれは潜らないといけなくなるかもしれません。そのためにはやはり潜って安全の確認をしないといけないでしょう。それでこの方々に潜っていただければ、向こうの要求も呑めますし、真二様は危険な場所に行かなくても良い。どうでしょうか?」
「いや、さすがにそれはd「ダンジョンに潜れるんならそれでいいですよ。」え、いいのかい?」
「はい、大丈夫です。ま、なんとかなりますよ。」
「う~ん、そのちょっと楽観視してるところをどうにかして欲しいんだが…。まぁわかった。明日には潜れるようにしておくから、そのつもりでいてね。あと、何層まで行けたか報告してね。」
「あ、わかりました。あと最後にもうひとつ。みんなが入れるようになるのはいつからなんですか?」
「3日後になってるよ。こっちで戦闘の訓練をしてから行くつもりなんだ。」
「わかりました。あ、俺が一般公開前に潜ってるってのは秘密にして置いてください。お願いします。」
「わかった。じゃあ健闘を祈るよ。」
こうして翔はダンジョンに潜る権利を得た。
読んでいただきありがとうございました。評価、コメント、ブックマークなどしていただけたら有難いです。ブックマーク2件、評価もありがとうございました!これからもよろしくお願いします!