VSフロアボス!
第5話!やはり戦闘描写へたくそですいません。
美空たちが外でワイワイやっているとき、翔はダンジョンの1層目の最奥にいた。それまでずっとレベリングをしていたのだ。その結果…
名前:夜田上 翔
レベル:18
HP:700
MP:80
POW:200
VIT:200
INT:200
SPD:200
LUK:20
ユニークスキル:『孤独王』LV.1(Lv.2開放まで 358/1000)
スキル:『自己修復』Lv.10 『拳闘術』Lv.10 『糸術』Lv.10 『気配察知』Lv.10
残りSP:377
『拳闘術』:拳を使った戦闘に補正がかかる。
『糸術』:MPを30ポイント使って糸を作り出せる。糸を使った戦闘に補正がかかる。モンスターからドロップした、魔石からも糸を作り出せるようになる。
『気配察知』:気配が分かるようになる。Lv.が上がれば、察知できる範囲が広くなる。
このようになっていた。『拳闘術』、『気配察知』は実用を考えて、『糸術』は浪漫を求めて。このような状況なのに、浪漫を求められるのは翔は大概アホなのかもしれない。だが『自己修復』をLv.10目前まで上げているので、どちらともいえない。因みにスキルレベルの上げ方は「現在のスキルレベル」+1だ。
「なんか、でかい扉がでてきたな。大方ボスってとこか。『孤独王』も使えるし挑戦してから、帰るか。」
そうして、1層のフロアボス戦が人知れず始まった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大きな扉を開けて中に入る翔。中に居るフロアボスはゴブリンをかなり大きくしたものだった。
「『孤独王』ッ!」
敵を見つけた瞬間『孤独王』を発動し、ステータスを底上げする。後は『拳闘術』と『糸術』を使い、回復は『自己修復』に任せて、ボコボコにするだけだ。
「おらっ!『ストリングスラッシュ』っ!」
糸を使って敵を切り裂こうとする翔。『糸術』は補正をかけるだけでなく、技も追加するようだった。ボスもいきなり迫ってくる糸に驚き、なんとか防御できたようだった。だが翔はそのまま近づき、
「『ファストジャブ』!『ファストジャブ』!『ファストジャブ』!『パワーフック』!」
『拳闘術』によって追加された技を連続で使っていく。これにはボスも、
「ウガァッ!?」
とダメージが入っているようだった。だがひるんでいるだけのボスではない。
「ウガァ!」
持っていたかなり大きい棍棒を翔にむかって振るってくる。何度も何度も振るい、翔を追い詰めてゆく。
ドゴォ!
ついに、棍棒による重い一撃が翔に当たる。翔は吹っ飛ばされ、壁にぶつかる。ドゴォン!
「って~、なかなかやるな。」
だが翔はなんともなっていなかった。『自己修復』により瞬時に回復したのだ。今の翔はたとえ腕を切り落としたとしても、すぐに生えてくる。しかも超回復までしてくるので、強化されて生えてくるのだ。
そして再度ボスに向かってゆく。何度吹っ飛ばされようとも何度でも向かってゆく。『自己修復』があったとしても痛みまで無くなったわけではない。なのにボスに対し向かってゆくのは、ひとえに翔の生きたいと思う気持ちと、今この瞬間もフルで頭を回転させ、トライアンドエラーをしているからだ。そして、この戦いの最後の瞬間が訪れた。
「『ストリングスラッシュ』!」
ボスが見せた一瞬の隙に反応し、そこに一撃を入れた。トライアンドエラーの最中でもかなりHPを削っていたのだ。ボスは大きな魔石と宝箱を残して消えていった。
「よし、かったぁぁぁぁぁ!!!!」
「ふぅ~、結構大変だったな、ハハハ。もっと楽に行けると思ったんだが。ギリギリ『孤独王』の効果範囲内で終われたか。さてさて、宝箱を残したってことはこれはドロップアイテムってことだよな?はっはっは、開けてみるか!でもその前にステータス見とこ。」
名前:夜田上 翔
レベル:22
HP:800
MP:90
POW:204
VIT:204
INT:206
SPD:205
LUK:20
ユニークスキル:『孤独王』Lv.1(Lv.2開放まで 359/1000)
スキル:『自己修復』Lv.10 『拳闘術』Lv.10 『糸術』Lv.10 『気配察知』Lv.10
残りSP:497
「相変わらず、ステータスはそこまで高くないと思うけど、スキルのほうがやべーよな。なんとかこれを偽装とか隠蔽とかできないかな。」
そして最終的に
名前:夜田上 翔
レベル:22
HP:800
MP:90
POW:204
VIT:204
INT:206
SPD:205
LUK:20
ユニークスキル:『孤独王』Lv.1(Lv.2開放まで 359/1000)
スキル:『自己修復』Lv.10 『拳闘術』Lv.10 『糸術』Lv.10 『気配察知』Lv.10『アイテムボックス』Lv.10 『隠密』Lv.10 『火魔法』Lv.10 『水魔法』Lv.10 『風魔法』Lv.10 『土魔法』Lv.10 『料理』Lv.10 『錬金術』Lv.10 『鑑定』Lv.1
残りSP:1
となった。『アイテムボックス』は倉庫にするため、『隠密』はその名の通り隠れるため、各種魔法は魔法を使いたいから、料理はダンジョン内にいるとたまに食材をドロップするモンスターが居るためその調理に、『錬金術』はやはり浪漫である。『鑑定』も利便性を考えて手に入れた。
「さ、SPも振ったし宝箱オープンタイムだな。」
宝箱をあけると、黒色のコートがあった。そのコートを『鑑定』にかけてみると、
『月影のコート』
VIT、INTに+15し、MPを+100する。かっこいい。
とあった。
「『鑑定』にもかっこいいとかわかるんかい!!」
と翔の声がボスの部屋に響いた。
読んでいただきありがとうございました。評価、コメント、ブックマークなどしていただけたら有難いです。