その頃ダンジョンの外では
第4話!よろしくお願いします!
翔がダンジョンで戦っている頃外では…。
「…い!おい!起きろ!」
いきなりの声に島原 美空は少し驚きながら起きた。
「!はい!な、なにかあったんですか!?」
起きた美空の目には、見たことも無い街とその広場のような場所に倒れている生徒たちだった。
「え!?ホントになにがあったんですか!?」
「まだ、なにも分かってない。今、生徒会長の命令でみんなを起こしている途中だ。良かったら手伝ってくれ。俺の名前は中田 康介だ。よろしく頼む。」
「あ、はい!わかりました、中田先輩!」
数分の後、倒れていた生徒と先生たち(翔は未確認)が全員起きた。だが美空の心の中は明るくなかった。
「カケ兄…。大丈夫かな…。」
「みんな、聞いてくれ!」
なんだなんだと、全員が声がした方を向いた。
「僕は、白川 真二。生徒会長だ。みんな何が起こったかわからないだろうが、ひとまず落ち着いてくれ!僕は『神』と名乗る人物から『向こうに着いたら『ステータス』と言え』というのを聞いた。だからまずは、みんなで確認してみようと思う。それではやってみてくれ!『ステータス』!」
名前:白川 真二
レベル:1
HP:1000
MP:100
POW:150
VIT:150
INT:150
SPD:150
LUK:15
ユニークスキル:『友情王』
スキル:なし
残りSP:0
「『ステータス』っ」
名前:島原 美空
レベル:1
HP:700
MP:200
POW:90
VIT:90
INT:170
SPD:95
LUK:20
スキル:なし
残りSP:0
「みんな、ステータスを確認できたと思う。『神』が言う通りならやはりダンジョンにもぐらないといけないのだと思う。ダンジョンということは、戦いがあると思う。だから、戦いは希望者のみにしたいと思う。でも今日はひとまず、ここがどこでどんなところなのかを確認しようと思う。だから、今日はダンジョンにもぐらないでくれ!よろしく頼む。」
白川の号令で生徒、先生たちは動き始めた。誰も何も言わないのは、ひとえに彼のカリスマのおかげだろう。美空も文句を言わず、街へと歩みを進めた。心の中は、暗いまま。
「ひとまず、今日はどこか泊まれる場所を見つけよう!みんな、頼んだぞ!」
こうして、晴呂高校の人たちのダンジョンの攻略が始まった。翔のことに気づくのは、未だに美空のみ。
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