ステータス確認
第2話です!
だんだんと翔の視界が明るくなってきた。
「ん、あぁ。あぁ!?」
翔は自分の身に起きたことを理解できず、少しの間パニックになっていた。なぜなら翔のまわりには倒れた生徒が無数に居たのだ。だが、翔のパニックにより起きた悲鳴でも周りに居た生徒は起きなかった。少したったら、翔は落ち着いてきた。そして、ここに転移される前に起きたことについて考えていた。
『どうも。私、新たにこの学校の校長になりました、『神』です。私のことはどうぞ校長とお呼び下さい。突然ですが、あなたたちにはこれから、私たちの遊びに付き合っていただきます。その遊びとは、ズバリ『ダンジョン攻略』です。これから私はあなたたちを、ダンジョンに転移させます。そしてあなたたちはそこにあるダンジョンを攻略すれば良いのです。ダンジョンの層は全部で100層。まぁ、後はみんなで協力するなり、1人で攻略するなり、頑張ってください。あ、あなたたちに分かりやすいようにステータスを用意したので向こうに着いたら、『ステータス』と言って確認してみてください。ではさようなら。』
「『神』って名乗る奴は言ってたな。『ステータス』だったか?」
名前:夜田上 翔
レベル:1
HP:500
MP:50
POW:100
VIT:100
INT:100
SPD:100
LUK:10
ユニークスキル:『孤独王』Lv.0
スキル:なし
「うぉ!?こ、この板みたいなのが、ステータスか…。この数値は高いのか?低いのか?ん?ユニークスキル?」
『孤独王』Lv.0
孤独の王は未だ目覚めていない…。
-開放条件-
Lv.0---1人でモンスターを討伐する。
「ふむ。1人でか…。って無理じゃない!?いやいや、無理でしょコレ!?」
『孤独王』の割と無茶な要求に1人パニクる翔。だが
「でも、『神』とやらが言ったことが本当ならやっぱり倒さなきゃいけないんだろうな…。ん~、どうしようか。」
少し悩んでようやく結論が出る。
「よし。いっちょ行ってみるか。今みんな寝てるし。スタートダッシュみたいなものだろ。ゆくゆくはちゃんと攻略して我が家に帰らなきゃならないんだから。」
こうして、翔の初めてのダンジョン攻略が始まるのだった。
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