5層について
もうちょっと長めに書ける様になりたいです…
翌日、ダンジョンから脱出した翔と美空は、予定通り生徒会ビルに行っていた。ダンジョンが一般開放してからは、生徒会も何かと忙しいようだ。
「どうも、生徒会長いますか?」
「あ、あなたは。今呼んできますので少々お待ちください。」
待つこと数分…
「やぁ、お待たせして申し訳ない。」
「いえいえ、一般公開してから忙しいですもんね。でも今回の報告は結構ヤバめですよ。」
翔は報告した。4層のボスを倒したこと、ボスドロップで短剣と短杖が出たこと、5層の階段を見つけ階段を下りた先に見たあの大きな扉のことを、『鑑定』で見た結果から予測した階層主のこと。
「なるほど、確かにすごそうだね。」
「はい、おそらくレイドボスになると思います。どのくらいのパーティ数が入れるかはまだわかりませんが。」
「ふむ、とりあえずレベルの高い子に募集をかけようか。ひとまず、集められるだけ集めてみようかな。夜田上君はあの幼馴染とパーティを組むのかい?」
「いえ、組みませんよ?」
「「えっ?」」
「な、なんでパーティ組まないのさ、カケ兄!?」
「いや、だってパーティ組んでたら俺のユニークスキル使えないし…。」
「ん?夜田上君もユニークスキルを持っているのかい?」
「はい、というと会長も持ってるんです?」
「あぁ、僕のは『友情王』と言うんだけど、いかんせんまだダンジョンに潜れて居ないから、レベルが上がらなくてね。」
「ユニークスキル持ってるんなら、潜ってくださいよ!そしたら攻略ももっと早く進むのに…。」
「ふむ、そうだね。今度入ってみるよ。じゃあ報告の件はここまでということで、5層の件は追って連絡すると思うから。」
「わかりました。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
生徒会ビルからの帰り道、翔と美空は話しながら美空の部屋まで帰っていく。翔はもう美空の部屋に定着したようだった。
「ねぇ、カケ兄。ユニークスキルの効果を教えて?」
不安そうに美空が聞く。
「おう。」
翔は話した。『孤独王』の効果と、発動条件を。
「ふ~ん、なるほどね。」
「ま、安心しろ。別にお前が要らなくなったとか、そういうのじゃ断じてない。これは俺が全力で戦うための準備だ。効果が切れたら、すぐお前のところに戻ってくるさ。」
「うん、わかった。」
「この5層が終わったらまた一緒に潜ろう、な?」
「うん!」
「よし、じゃ飯食ったら昨日ゲットした武器の試し切りといこうぜ!」
「うん!よっし、がんばっちゃうぞ~!」
読んでいただきありがとうございました。評価、コメント、ブックマークなどしていただけたら有難いです。ブックマーク4件、評価ポイントもありがとうございました!