5層到達!
翔と美空がダンジョンを攻略してから2日後、一般公開の初日、翔と美空は4層のボス部屋にいた。
「そいっ!ほいっ!『六華閃舞』!」
『六華閃舞』とは、両手であわせて6本の糸を出して、敵を切り裂く翔の技である。
「ガウッ!ガウガウゥ!」
「お、まだ倒れないか、さすがに『孤独王』がないとステータスがへっぽこだな。よし、やってくれ!美空!」
「うんっ!『ライトニングスマッシャー』!」
『ライトニングスマッシャー』とは、大量の雷を集め、圧縮させて相手に放つ美空の技である。
「ガウ…」 バタンッ
「よっし、倒せたな。レベルは上がったか、美空?」
「うん、いい感じにあがってるよ。」
名前:島原 美空
レベル:14
HP:830
MP:330
POW:158
VIT:158
INT:240
SPD:165
LUK:20
スキル:『雷魔法』Lv.5 『自己修復』Lv.4
残りSP:3
「お、いい感じに育ってるな。ちゃんと『自己修復』も育ててるし。」
「うん!あ、カケ兄はどんな感じなの?」
「俺か?まあいいか。『ステータス』」
名前:夜田上 翔
レベル:22
HP:800
MP:90
POW:204
VIT:204
INT:206
SPD:205
LUK:20
ユニークスキル:『孤独王』Lv.1(Lv.2開放まで 379/1000)
スキル:『自己修復』Lv.10 『拳闘術』Lv.10 『糸術』Lv.10 『気配察知』Lv.10『アイテムボックス』Lv.10 『隠密』Lv.10 『火魔法』Lv.10 『水魔法』Lv.10 『風魔法』Lv.10 『土魔法』Lv.10 『料理』Lv.10 『錬金術』Lv.10 『鑑定』Lv.1 『脚撃術』Lv.1
残りSP:0
「レベル上がってないんだね。」
「おう、まあ『孤独王』の経験値ブーストがかからないと、このレベルは上がりにくいってことなのかな。そういや、INTは完全に美空に抜かれたな、結構悔しいな。」
「ふっふーん!どんなもんだい!」
「くっ、でも俺はスキルの数で勝てるから。ステータスじゃなくてスキルで勝つ男になりますとも。」
「はいはい、拗ねない拗ねない。戦利品チェックしちゃおー。」
「そうだな、ぱぱっと調べて5層いってみるか。」
「そいじゃあけるよ~。」
宝箱の中にあるのは黒い短剣と、黒く短い杖だった。
『黒の短剣』POW+10 SPD+10 『黒の短杖』INT+10 MP+20
「お、武器か、美空、短剣はおれがもらうぞ。」
「うん、いいよ~」
「帰ったら、鞘買わないとな、いっそのこと作るってのもありだな。」
「いいね~、作ってみよ~。」
「だな。じゃあ5層いってみっか。」
そうしてボス部屋の階段を下りる2人。階段を下りきった先には大きめの扉があった。階層と階層をつないでいる扉である。
「よっし、じゃあご開帳ってな。」
扉を開いた先にはまた大きな扉があった。
「え?なんでまた扉?」
「一応『鑑定』してみっか。『鑑定』」
『階層主の扉』階層主の部屋の入り口。
「お、もうボスの部屋か。なんだ、5層ごとに強めのボスが出るって感じなのか?」
「どうなんだろう?入ってみる?」
「いや、やめておこう。今日はこのまま帰って、明日の朝、生徒会長に報告するか。じゃあ帰ろう。」
「は~い、わかった~。」
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