表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/13

美空のボス戦

遅くなってすいません!10話です!

 (かける)美空(みそら)はダンジョンの奥にある扉の前に立っていた。そう、ボスの扉だ。美空はこれから、ソロでボスを狩ることになる。因みに今のステータスは、


 名前:島原 美空(しまばら みそら)

 レベル:10

 HP:790

 MP:290

 POW:136

 VIT:136

 INT:216

 SPD:150

 LUK:20

 スキル:『雷魔法』Lv.4 『自己修復』Lv.3

 残りSP:1


 となっている。あれから、翔について周り、ダンジョン内のモンスターをボコボコにしていった。翔は手を出していないので、レベルは上がっていない。


 「多分、そのくらいのステータスなら、ボスは倒せると思うぞ。だが、無理はするなよ。」


 「わかったよ、カケ兄!」


 こうして、美空のボス戦が始まる。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ボス部屋に入った美空はまず、ボスの姿を確認した。姿を見て、攻撃を予想するためだ。第1層のボスは相も変わらずゴブリンの親玉みたいなものだったので、美空にとっては戦いなれた相手と攻撃方法が似ていると予想した。一緒に入ってきた翔は美空にボスの情報を教えていない。情報を教えなくても勝てると予想したのもあったが、美空に美空だけの力で勝って欲しいと思ったからだ。


 「よし、じゃあ『サンダ』!」


 美空の先制攻撃。それが綺麗にボスに決まっていく。


 「ウガァ…」


 「もっといくよ!『サンダ』『サンダ』『サンダ』!!!」


 「ウガ、ウゴ、ウギャァ!」


 「お、もうそろそろかな。じゃあラスト!『ボルトアロー』!」


 『ボルトアロー』、『サンダ』より強力な雷の矢を作って相手にぶつける技だ。『サンダ』ですでにボコボコなのに、それより強力な『ボルトアロー』をラストアタックとして喰らわしていく。


 「ウガァァァァァ!」


 こうして、美空のボス戦は翔よりもあっけなく終わった。


 「やったー!倒した!倒したよカケ兄!」


 「おう、お疲れさん。いやぁ、俺は一発食らったんだが、美空は一発も食らわなかったな。やるな。」


 「ふっふーん、どうだ?凄いでしょ?」


 「おう、すごいすごい。」


 そうして頭を撫でる翔。美空はめちゃめちゃうれしそうである。


 「あれ、カケ兄。あそこに宝箱落ちてるよ?」


 「あれは、まぁ、宝箱だ。あの中から、戦利品がでるぞ。」


 「じゃあ戦利品チェックだね。」


 「あ、俺はあの中からこの『月影のコート』が出たぞ。今の今まで忘れてたがな。」


 「へぇ~、じゃあ私もそれが欲しいかな。よし、出ろー!」


 宝箱の中身はお金だった。


 「うへぇ~、お金かぁ。どのくらいあるんだろ?ふんふん、1万(ゴールド)だね!やった、ちょっぴりお金持ちだね。でも『月影のコート』欲しかったなぁ。」


 「じゃあ『月影のコート』、お前が着るか?俺が着てもあんまり意味無いから。」


 「え?い、いいの?」


 「あぁ。」


 「ありがとう、カケ兄!!」


 「おう、喜んでもらってうれしいぞ。それにしても、なんで美空は『月影』落ちなかったんだ?もっと試行回数増やさないとな。」


 喜んでいる美空を確認しつつ、翔は考えていく。でも結局、試行回数増やさなきゃと言うところに行き着いてしまうので、考えることをやめた。


 「よし、じゃあ目標も達成したし、帰るぞ。美空。」


 「うん!」


 翔と美空はダンジョンを出る。きちんと『隠密』を発動して、生徒会の建物の前まで到着する。『隠密』を解いて、建物に入っていく2人。


 「どうも~、生徒会長いますか~?」


 ジロッ!と周りに視線を向けられる翔。ちょっとビクッっとなりつつ、生徒会長である白川(しらかわ)を待つ。


 「やぁ、お待たせ、夜田上君。」


 「どうも、とりあえず、今回の報告をしますわ。とりあえず第1層は攻略した。次は2層を攻略しようと思う。」


 「了解だ。あ、そうそう君たちには生徒会の人ってことでダンジョンのところに居る人たちに話をしておいたから。次からは『隠密』しなくて大丈夫だよ。」


 「お、ありがとうございます。」


 「帰ってまいりましたわね?ダンジョンの安全は確認できましたか?」


 「あ、神宮寺(じんぐうじ)さん。お疲れ様です。あ、ダンジョンに安全な場所なんてありませんよ?強くなって、自分で作るくらいですね。安全に攻略したいのはわかりますが、挑戦することも必要ですよ?まぁ、今度自分で入ってみてくださいな。」


 「なっ、わ、わかってますわよ、そんなことぐらい!私はただ、真二様を安全に100層までたどり着かせないといけないと思って…。」


 「まぁ、会議室と現場とでは話が違うってことですよ。伝えたかったことは、まあ、ダンジョン内に安全なところは無いってことですかね。では、さよなら~」


 そうして、翔と美空は帰っていった。


 「カケ兄?どうして神宮寺さんにあんなふうに言ったの?」


 「い、いや伝えようとしたらなんかあんなこと言ってた。でも結構楽しかったな。」


 「カケ兄?趣味悪いよ?」


 「ま、まじかよ。」


 こうして美空の初めてのダンジョン探索は終わった。


 「よし、じゃあ明日は2層、がんばるか!」

 

 「うん!」

読んでいただきありがとうございました。評価、コメント、ブックマークなどしていただけたら有難いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ